こんにちは。今日は鉄道だけでなく、地域の足として愛されてきた 鳥取市の100円バス「くる梨(くるり)」 の大きな運行見直しについてお届けします。
地元の人はもちろん、観光で来た人にも便利だったこのバスが、2026年10月から大きく変わろうとしています。
市民の足「くる梨」苦境 鳥取市 運転手不足減便など縮小方針 燃油価格上昇も拍車
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2026年10月、くる梨が大変身
鳥取市が運行する市内循環バス「くる梨」。
その特徴は何と言っても 全路線一律100円で乗れる便利さ。
赤・青・緑の3ルートで市街地をくまなく回り、鳥取駅や商店街、病院、観光エリアへの移動にも使えて、地元の人にも観光客にも頼もしい存在でした。
しかし、この秋(2026年10月)から、全体の運行本数が大幅に減り、最終便の出発時刻も約1時間早まり17時台になります。特に、減便の割合の大きい赤ルートは土休日は1日28便から13便となります。
これによって、従来なら夜まで出歩けた人の移動が制限されることになります。
こんなに便利な路線がなぜここまで変わってしまうのでしょうか?
運転手不足は地方の交通の「深刻な実態」
最も大きな原因は バスドライバーの不足。
全国的に、地方のバス会社や自治体が人手不足に頭を抱えています。
人口が多い都市部でも人材確保が難しいのに、地方だとなおさら深刻です。
くる梨も例外ではなく、限られた人数で回せる便数にはどうしても限界があります。
運転手の確保が難しい→便数を減らすしかない…
こうした負のスパイラルが、今回のダイヤ見直しの根底にあります。
経費高騰で「100円バス」の継続が難しい現実
もう一つの要因は 運営コストの高騰。
近年、燃料費・人件費・車両維持費などがどこも上がっています。
100円という運賃は利用者にとってはありがたい低価格ですが、収入に換算するとバス1台分の運営に十分な利益をもたらしません。
結果として
「100円のまま、今までと同じ運行を続ける」→非常に厳しい
という判断に至ったというわけです。
影響は“暮らし”そのもの
今回の変更は単なるダイヤの改正ではありません。
暮らしやすさにも影響します。
仕事帰りがしんどくなる
これまで最終便で帰宅できていた人にとっては、
「最終が1時間早まる」ことは、生活リズムにも関わる大きな変化です。今でも最終バスの時刻が18時台ですので利用できる人はあまり多くはないですが、利用していた人(特に勤務先から交通費が出ない人)には影響が大きいと思います。
10月以降は、今まで利用していた人も仕事終わりにスーパーや飲食店を利用してから帰る、といったことが難しくなるかもしれません。
特に学生、高齢者、夜間勤務の人にとっては厳しい制約になり得ます。
観光客にも影響
鳥取県は観光地として魅力の多い地域。
砂丘や温泉、古い町並みを巡る人も多いですよね。
夕方に観光を楽しんで、くる梨で市街地へ戻る…
そんな動きがこれからはしづらくなるかもしれません。
それでも地域交通を守るために
こうした痛みを伴う変更は、決して自治体が望んで選んだわけではありません。
「どうすれば持続可能な交通を残せるか」
その答えを模索するための苦渋の決断だったのだと思います。
実はこうした話、鳥取だけではありません。
全国の地方都市で「人が不足」「コストが上昇」
という共通の課題に直面していて、バス事業の見直しは多くの自治体で議論されています。
地域交通を考えるきっかけに
今回のくる梨の減便は、単なるダイヤ変更以上の意味があります。
読者の皆さんにとっても、
「地方の足ってどうやって守っていけばいいんだろう?」
という視点で考えるきっかけになれば嬉しいです。

