東海道・山陽新幹線定期券「FREX」に指定席サービス 2026年9月15日開始 当日発売のため繁忙期は座席確保が難しい可能性も

岡山駅 N700系 JR東海

東海道・山陽新幹線を通勤や通学で利用している人にとって、待望のサービスが始まります。

JR東海JR西日本は2026年7月30日、東海道・山陽新幹線の定期券「FREX」「FREXパル」の利用者を対象に、「フレックス専用EX座席指定券」2026年9月15日から発売すると発表しました。

これまで新幹線定期券では自由席のみ利用できましたが、新サービスでは追加料金を支払うことで普通車指定席や、一部列車ではグリーン車も利用できるようになります。

毎日新幹線を利用する人にとって利便性が向上する制度ですが、一方で指定席券は利用当日にしか購入できないため、繁忙期には希望する列車を利用できない可能性もありそうです。

「フレックス専用EX座席指定券」の発売について

JR西日本ホームページ

自由席だけだった定期券がさらに便利に

現在のFREX・FREXパルは、東海道・山陽新幹線の自由席を利用できる定期券です。

新大阪~岡山や新大阪~姫路、名古屋~新大阪など、新幹線通勤・通学をしている人には欠かせないきっぷですが、「確実に座りたい」と思っても自由席しか利用できないのがこれまでの課題でした。

今回新たに始まる「フレックス専用EX座席指定券」を利用すれば、その日だけ指定席を選ぶことができます。

「今日は荷物が多い」「体調が優れない」「仕事の資料を広げて移動したい」といった日には、追加料金で座席を確保できるようになるのは大きなメリットと言えるでしょう。

指定席だけでなくグリーン車も利用可能

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N700系S(グリーン車)

今回のサービスでは、普通車指定席だけではなく、東海道新幹線の「ひかり」「こだま」に限りグリーン車も利用できます。

普通車指定席の料金は列車や利用区間によって異なります。

通常期では、

東海道新幹線「のぞみ」640円
山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」450円
東海道・山陽新幹線「ひかり」「こだま」「さくら」430円

となっており、繁忙期(+100円)・最繁忙期(+200円)・閑散期(-100円)には、通常の特急券とは金額が異なりますが料金の増減があります。

なお、「フレックス専用EX座席指定券」にはこども用料金の設定はありません。小学生が利用する場合の取り扱いについては、プレスリリースでは「こども用の設定はありません」と案内されています。

また、東海道新幹線の「ひかり」「こだま」のグリーン車は利用区間に応じて800円から1,600円の料金が設定されています。こちらは、繁忙期等による影響はありません。

さらに、ビジネス利用者向けの「S WorkPシート」を利用する場合は、指定席料金に加えて2,000円が必要です。

利用シーンに応じて普通車指定席、グリーン車、S WorkPシートを選択できるようになるのは、これまでの定期券にはなかった大きな特徴です。

現時点で確認できていない点

公表されている料金表には九州新幹線「つばめ」の記載がありません。新下関~博多間で運転される「つばめ」が本サービスの対象となるかについては、現時点では公表資料から確認できませんでした。サービス開始後に判明した場合は追記します。

発売は利用当日のみ

便利になった一方で、気になる点もあります。

フレックス専用EX座席指定券は、利用当日にのみ発売されます。

通常の指定席のように1か月前から予約できるわけではありません。

そのため、出張や旅行の日程が決まっていても、事前に座席を確保することはできません。また、列車ごとに席数が設定されているため指定席に空席がある場合でも購入できない場合があります。

繁忙期は希望どおり利用できない可能性も

この制度で最も気になるのが、大型連休や帰省シーズンでの利用です。

東海道・山陽新幹線では、お盆や年末年始、ゴールデンウィークには指定席が早い段階で満席になる列車も珍しくありません。

また、近年は「のぞみ」の全席指定席化も実施されており、繁忙期は指定席の需要がさらに高まっています。

こうした時期は利用当日に空席が残っていない可能性もあり、「追加料金を払えば必ず座れる」というサービスではない点には注意が必要です。

一方で、通常の平日や比較的利用者の少ない時間帯であれば、指定席を確保しやすくなることが期待されます。

2026年10月以降は、「のぞみ」号はゴールデンウィーク・お盆・シルバーウィーク・年末年始に加えて3連休も全席指定席となります。

利用者の選択肢が広がる制度

今回の制度は、自由席しか利用できなかった新幹線定期券に新たな選択肢を加えるものです。

毎日利用する必要はなく、「今日は指定席」「今日はグリーン車」と、その日の予定や体調に応じて使い分けられるようになります。

特に長距離通勤をしている人にとっては、疲れがたまった日だけ指定席やグリーン車を利用するなど、移動の快適性を高める使い方ができそうです。

まとめ

JR東海・JR西日本が導入する「フレックス専用EX座席指定券」は、新幹線定期券利用者にとって利便性を高める新サービスです。

普通車指定席に加え、一部列車ではグリーン車やS WorkPシートも利用できるようになり、その日の状況に応じた選択が可能になります。

一方で、指定席券は利用当日にしか発売されないため、繁忙期には希望する列車を利用できない可能性があります。

それでも、これまで自由席しか選べなかった定期券利用者にとっては、大きなサービス拡充と言えるでしょう。制度開始後の利用状況や、今後さらに予約方法などが改善されるのかにも注目したいところです。

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