北海道の雄大な自然を車窓から楽しめる観光列車として、多くの旅行客や鉄道ファンに親しまれてきたJR北海道の「くしろ湿原ノロッコ号」。
1989年に初代車両が登場して以来、実に37年間にわたって運転されてきましたが、2026年をもって運行を終了することになりました。
JR北海道は2026年8月7日、「くしろ湿原ノロッコ号」のラストランについて発表しました。
最後の定期運転は10月4日(日)ですが、その後の10月9日(金)・10日(土)には、37年間の感謝を込めたラストランが実施されます。
今回は、「くしろ湿原ノロッコ号」の最後の運転について詳しく紹介します。
~37年間の感謝を込めて~「くしろ湿原ノロッコ号」ラストランを実施します!
JR北海道ホームページ
「くしろ湿原ノロッコ号」が37年間の運行を終了
「くしろ湿原ノロッコ号」は、釧路湿原の雄大な景色を車内からゆっくり楽しめる観光列車です。
初代車両が登場したのは1989年。
その後、1998年からは現在使用されている2代目車両にバトンタッチし、長年にわたって釧網本線を中心に運転されてきました。
釧路湿原を走る観光列車として、北海道を訪れる旅行客にとっても人気の列車となっています。
しかし、現在の2代目車両は老朽化が進んでいることから、2026年限りで運転を終了することになりました。
つまり、今回のラストランは単に2026年シーズンの運転終了というだけではありません。
1989年から続いてきた「くしろ湿原ノロッコ号」の歴史そのものに一区切りがつくことになります。
JR北海道では、10月4日の定期運転終了後、これまで利用したすべての人への感謝を込めて、10月9日・10日にラストランを運転します。
2026年10月4日までの運行情報はこちらをご覧ください。
ラストランは10月9日・10日の2日間
今回のラストランは、2日間とも同じ列車が運転されるわけではありません。
10月9日と10日で運転区間や列車名が異なるため、乗車を考えている方は注意が必要です。
10月9日は「ノロッコ川湯温泉号」
ラストラン初日の10月9日(金)は、「ノロッコ川湯温泉号」を運転します。
| 上り(釧路→川湯温泉) | 下り(川湯温泉→釧路) | |
| 11:06 | 釧路 | 16:39 |
| 11:12 | 東釧路 | 16:34 |
| 11:32 | 釧路湿原 | 16:08 |
| 11:38 | 細岡 | 16:04 |
| 11:53 | 塘路 | 15:51 |
| 12:17着/12:41発 | 標茶 | 15:01着/15:25発 |
| 13:10 | 摩周 | 14:32 |
| 13:32 | 川湯温泉 | 14:10 |
この日は通常の「くしろ湿原ノロッコ号」よりも長い区間を走るため、釧網本線の景色をじっくり楽しめる最後の機会となります。
また、途中の標茶駅では上下列車とも24分停車。
川湯温泉駅では、上り列車到着から下り列車発車まで38分の時間が設定されています。
ラストランらしい特別な運転として、こちらも注目したいところです。
10月10日はいよいよ「くしろ湿原ノロッコ号」最後の運転
alt="釧網本線(塘路駅)" class="wp-image-13016"/>そして10月10日(土)は、いよいよ「くしろ湿原ノロッコ号」そのものの最後の運転です。
| 上り(釧路→塘路) | 下り(塘路→釧路) | |
| くしろ湿原ノロッコ2号 | くしろ湿原ノロッコ1号 | |
| 11:06 | 釧路 | 13:05 |
| 11:12 | 東釧路 | 12:59 |
| 11:32 | 釧路湿原 | 12:38 |
| 11:38 | 細岡 | 12:32 |
| 11:51 | 塘路 | 12:17 |
釧路駅を11時06分に出発する「くしろ湿原ノロッコ2号」は、東釧路駅、釧路湿原駅、細岡駅を経由して、塘路駅に11時51分に到着。
折り返しの「くしろ湿原ノロッコ1号」は塘路駅を12時17分に出発し、細岡駅、釧路湿原駅、東釧路駅を経由して、釧路駅に13時05分に到着します。
この列車が、37年間にわたって運転されてきた「くしろ湿原ノロッコ号」の最後の列車となります。
最後の2日間は特別ヘッドマークを装着
10月9日・10日のラストランでは、特別なヘッドマークも用意されます。
「くしろ湿原ノロッコ号ラストランヘッドマーク」を、機関車と4号車最後部に装着して運転します。
このヘッドマークはラストランの2日間限定。
最後の「くしろ湿原ノロッコ号」を象徴するデザインになるため、乗車する人はもちろん、沿線で列車を撮影する人にとっても見逃せないポイントです。
なお、JR北海道によると、ラストランに向けたその他の取り組みや当日のイベント、おもてなしについては、9月下旬ごろに改めて紹介する予定です。
今後さらに詳細が発表される可能性があるため、乗車を予定している人はJR北海道からの続報にも注目しておきたいところです。
記念入場券も発売中
「くしろ湿原ノロッコ号」の最後の運転を記念して、記念入場券も発売されています。
「感謝を込めて くしろ湿原ノロッコ号記念入場券」は、2026年4月25日から10月10日まで発売。
発売箇所は釧路駅のみどりの窓口で、普通入場券として発売額は210円です。
小児用の設定はありません。
ラストラン当日にも購入できるため、最後の乗車記念として入手してみるのもよさそうです。
なお、郵送での販売は行われません。
37年間にわたって釧路湿原を走った観光列車
「くしろ湿原ノロッコ号」の魅力は、列車に乗ることそのものだけではありません。
釧路湿原を走る釧網本線の車窓から、北海道ならではの広大な自然をゆっくり楽しめることが大きな特徴です。
普段の列車では通り過ぎてしまうような景色も、観光列車ならではのゆっくりとした時間の中で楽しむことができます。
1989年の運転開始から37年間。
初代車両から現在の2代目車両へとバトンタッチしながら、たくさんの旅行客を釧路湿原へと運んできました。
2026年の運転終了は、ひとつの観光列車が姿を消すというだけでなく、北海道の鉄道観光を支えてきた存在が大きな節目を迎える出来事ともいえそうです。
まとめ 乗車するなら最後のチャンス
2026年の「くしろ湿原ノロッコ号」は、4月25日から10月4日までの期間に運転される予定となっていました。
そして10月4日の定期運転終了後、10月9日・10日に特別なラストランが行われます。
特に10月10日の「くしろ湿原ノロッコ号」は、釧路駅~塘路駅間を走る最後の列車です。
「いつか乗ってみたい」と思っていた方にとっては、まさに最後のチャンス。
北海道旅行の日程が合うのであれば、釧路湿原の景色とともに、37年間の歴史を刻んだ列車に乗ってみるのもよさそうです。
一方、鉄道ファンにとっては、2代目「くしろ湿原ノロッコ号」の車両を見られる最後の機会でもあります。
1989年から続いた「くしろ湿原ノロッコ号」の37年間の歴史。
最後の2日間には、これまでこの列車を利用してきた人たちへの「ありがとう」の気持ちが込められています。
10月9日の「ノロッコ川湯温泉号」、そして10月10日の「くしろ湿原ノロッコ号」。
釧路湿原を走る人気観光列車の最後の姿を、ぜひ見届けたいところです。

