JR東日本とJR北海道は2026年8月7日、「えきねっと」で発売しているWEB限定割引商品の発売終了や内容の見直しを発表しました。
今回の見直しでは、新幹線の「新幹線eチケット(トクだ値14)」や「新幹線eチケット(トクだ値1)」など、これまで「えきねっと」で購入できた割引商品が相次いで販売終了となります。
さらに、在来線特急列車向けの「在来線チケットレス特急券(トク割)」も対象列車が大きく変わります。
一方で、2026年11月からは特急「いなほ」「しらゆき」に新たに「在来線チケットレス特急券(トク割)」が設定されるなど、割引サービスそのものがなくなるわけではありません。
今回は、2026年秋に予定されている「えきねっと」の割引商品の変更を整理します。
「えきねっと」で発売するWEB限定割引商品の発売・見直し等について
JR東日本ホームページ
「トクだ値14」「トクだ値1」が販売終了
今回、特に注目したいのが新幹線の「トクだ値14」「トクだ値1」の販売終了です。
「新幹線eチケット(トクだ値14)」は、東日本エリアを運行する全新幹線を対象とした商品で、乗車日の14日前まで購入できる割引商品です。
この「トクだ値14」は、2026年9月16日(水)をもって販売終了となります。
また、「新幹線eチケット(トクだ値1)」についても、2026年9月29日(火)をもって販売終了します。
つまり、9月後半以降は、これまで「トクだ値14」「トクだ値1」を利用して新幹線を安く予約していた人にとって、予約方法を見直す必要がありそうです。
なお、今回の発表では「トクだ値14」の販売終了対象について、JR北海道・JR西日本エリアへまたがる区間や、新青森~新函館北斗間のJR北海道完結区間も含まれています。
在来線特急の「トク割」も対象列車を大幅に変更
新幹線だけではありません。
「在来線チケットレス特急券(トク割)」についても、現在設定されている一部列車で販売が終了します。
対象となるのは、
- あずさ・かいじ
- ひたち・ときわ
- 成田エクスプレス
- 踊り子
- 草津・四万
- 鎌倉
です。
これらの列車については、2026年9月30日(水)の購入操作分をもって、「トク割」の販売が終了します。
さらに、これとは別に「在来線チケットレス特急券」そのものについても、これまで設定されていた大人100円引き・小児50円引きでの発売が9月30日で終了します。
そのため、秋以降にJR東日本の在来線特急を利用する人は、これまでと同じ感覚で「えきねっと」を検索すると、料金が変わっている可能性があります。
「いなほ」「しらゆき」にはトク割を新規設定
ただし、今回の発表は割引商品の単純な縮小ではありません。
2026年11月1日(日)乗車分からは、特急「いなほ」「しらゆき」に「在来線チケットレス特急券」が新たに設定されます。
さらに「トク割」も設定されます。
特急「いなほ」は、新潟~豊栄・秋田間などを対象に、シーズン別の指定席特急料金から25%割引。
特急「しらゆき」は、新潟・長岡~柏崎・直江津・上越妙高間を対象に、こちらも25%割引となります。
例えば「いなほ」の新潟~秋田間では、通常期の「トク割」が1,880円となります。
また、「しらゆき」の新潟~上越妙高間は新潟発が2,040円、長岡発が1,540円です。
いずれも特急券のみの商品なので、利用する場合は別途乗車券が必要です。交通系ICカードなどを利用することもできます。
「トクだ値」の終了が目立つ今回の発表ですが、このように新たな区間へチケットレス割引を広げる動きもあります。
「つがる」「スーパーつがる」は35%割引から25%割引へ
もう一つ注意したいのが、特急「つがる」「スーパーつがる」です。
「在来線チケットレス特急券(トク割)」は設定が継続されますが、2026年10月1日(木)乗車分から割引率が35%から25%へ変更されます。
例えば秋田~青森間では、2026年9月30日乗車分までの「トク割」は1,480円ですが、10月1日乗車分からは1,710円となります。
大館~青森間についても、960円から1,110円へ変更されます。
さらに10月1日からは、最繁忙期・繁忙期・通常期・閑散期によって料金が変わる仕組みになります。
利用予定がある人は、9月までの料金と10月以降の料金を混同しないよう注意が必要です。
50%OFFの「トクだ値スペシャル28」を期間限定で発売
一方で、今回の発表には明るいニュースもあります。
JR東日本とJR北海道は、2026年10月・12月の平日に新幹線や特急列車が50%OFFになる商品を期間限定で発売します。
対象となるのは、
- 新幹線eチケット(トクだ値スペシャル28)
- 在来線チケットレス特急券(トク割スペシャル28)
- 特急トクだ値スペシャル28
です。
利用期間は、
2026年10月14日~27日の平日
と
2026年12月7日~17日の平日
です。
例えば「はやぶさ」の東京~新函館北斗間は通常期24,000円のところ11,990円、「こまち」の東京~秋田間は18,260円のところ9,120円、「とき」の東京~新潟間は10,780円のところ5,390円となります。
ただし、こちらはあくまで期間限定で、列車・区間・座席数も限定されています。
「トクだ値14」「トクだ値1」の終了後も、こうした期間限定商品を活用することで、お得に新幹線を利用できる機会は残されます。
JRE POINTを使った新幹線利用もお得に
今回の発表では、JRE POINTを利用する人向けのキャンペーンも発表されています。
「新幹線eチケット(JRE POINT特典)」が、通常より35%OFFとなる特別レートで利用できます。
対象期間は、
2026年9月25日~10月9日
と
2027年1月18日~31日
です。
JR東日本の新幹線全線が対象となるため、JRE POINTを貯めている人は、こちらもチェックしておきたいところです。
「トクだ値」がなくなるわけではない
今回の発表を見ると、「トクだ値」がすべてなくなるように感じるかもしれません。
しかし、実際にはそうではありません。
「トクだ値14」「トクだ値1」など一部の商品を終了する一方で、「トクだ値スペシャル28」のような期間限定商品を設定。
さらに、JRE POINT特典の特別レートや、在来線チケットレス特急券の対象エリア拡大も行われます。
つまり、今回の変更は「お得なきっぷを全面的に廃止する」というより、これまでの定番商品を整理し、期間限定商品やチケットレスサービスなどへ重点を移していく動きと考えたほうがよさそうです。
今後は「トクだ値14なら○日前までに予約」と覚えるのではなく、乗車する列車や区間にどの割引商品が設定されているのかを、その都度「えきねっと」で確認することが重要になりそうです。
岡山から利用する場合も覚えておきたい「えきねっと」の変更
岡山から東北・北海道方面などへ旅行する場合、「えきねっと」は決して無関係ではありません。
今回終了する「トクだ値14」「トクだ値1」は、JR東日本エリアを走る新幹線が対象です。
そのため、岡山から東北新幹線や北海道新幹線を利用する旅行を計画している場合も、今後は割引商品の変更を意識しておいたほうがよいでしょう。
特に「安く行くために14日前まで待って予約する」という方法が、今後は使えなくなるケースがあります。
旅行日が決まったら、まず「えきねっと」で利用可能な商品を確認し、早めに予約することが重要になりそうです。
まとめ
今回の「えきねっと」の見直しをまとめると、次のようになります。
2026年9月16日終了
- 新幹線eチケット(トクだ値14)
2026年9月29日終了
- 新幹線eチケット(トクだ値1)
- 特急トクだ値1
2026年9月30日終了
- 在来線チケットレス特急券(トク割)の一部商品
- 在来線チケットレス特急券の大人100円引き・小児50円引き
2026年10月1日から変更
- 「つがる」「スーパーつがる」のトク割が35%割引から25%割引へ
2026年11月1日から新規設定
- 「いなほ」「しらゆき」の在来線チケットレス特急券
- 「いなほ」「しらゆき」のトク割(25%割引)
そして、10月・12月には新幹線や特急列車が50%OFFになる「トクだ値スペシャル28」なども設定されます。
「えきねっと」のお得なきっぷは、今後さらに商品構成が変わっていく可能性があります。
新幹線や在来線特急を利用するときは、これまで使っていた割引商品が販売されているとは限りません。旅行前には「えきねっと」で最新の設定を確認しておきましょう。


