JR東日本は2026年10月26日、スマートフォンアプリ「PicTrée(ピクトレ)」を活用し、男鹿線の駅設備メンテナンスに関する実証実験を実施すると発表しました。
実施期間は2026年11月1日(日)から11月29日(日)までです。沿線住民や駅利用者がゲーム感覚で駅設備を撮影し、その画像を設備の維持管理に活用する取り組みとなります。
【鉄道初】スマホゲームで駅を点検!
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秋田・男鹿線で「ピクトレ」を活用した設備メンテナンスの実証実験スタート
JR東日本男鹿線で駅設備メンテナンスの実証実験
今回の実証実験は「駅設備メンテナンスミッション in 秋田・男鹿線」として実施されます。
対象となるのは、男鹿線の以下の8駅です。
- 出戸浜駅
- 上二田駅
- 二田駅
- 天王駅
- 船越駅
- 脇本駅
- 羽立駅
- 男鹿駅
各駅に撮影ポイントを設け、参加者がスマートフォンで駅設備を撮影します。撮影した画像はJR東日本秋田事業本部に送られ、駅設備の状況把握や維持管理業務に活用されます。
撮影対象は駅舎の外観・内観、電柱、電柱群、遮断桿などです。撮影できる時間は午前6時15分から午後5時までとなっています。
参加するには、スマートフォンに「ピクトレ」アプリをインストールし、ユーザー登録を行います。アプリ内の「撮影ミッション」から対象のミッションを選択して参加する仕組みです。
なお、撮影時には列車や駅利用者、撮影者自身の安全確保が必要です。指定された撮影ポイントや案内に従い、駅の利用や列車の運行に支障を与えないようにしましょう。
「ピクトレ」とは?
「ピクトレ」は、電柱などのインフラ設備を撮影しながらポイントを獲得する、市民参加型の社会貢献ゲームです。
これまで電柱などのインフラ設備を対象としてきた仕組みを、今回初めてJRの駅構内における設備メンテナンスに活用します。
参加者にとってはゲームを楽しみながら沿線を巡る機会となり、鉄道会社にとっては設備の画像データを集め、管理業務の効率化につなげられる可能性があります。
今回の実証実験では、撮影に応じた報酬も用意されています。参加を検討する場合は、アプリや公式案内でミッションの詳細を確認してください。
鉄道の維持管理を利用者が支える仕組みになるか
鉄道の駅には、駅舎や照明、電柱、踏切設備など、安全で快適な運行を支えるさまざまな設備があります。これらを適切に維持するには、定期的な点検や記録が欠かせません。
一方、従来の点検では、社員や協力会社の従業員が現地に赴き、目視や打音・触診などで設備の状態を確認する必要があります。人手不足が懸念されるなか、現地への移動や記録作業にかかる時間をどう効率化するかは、鉄道事業者にとって重要な課題です。
今回の実証実験は、利用者などが撮影した画像を設備管理に役立てることで、こうした業務を支援できるか検証するものです。
もちろん、スマートフォンで撮影した画像だけですべての点検を代替できるわけではありません。設備の内部や細かな劣化状況など、専門的な知識や現地での確認が必要な部分もあります。
そのため、今回の取り組みでは、利用者が撮影した画像をどこまで設備の状況把握に活用できるのか、実際の維持管理業務の省力化につながるのかが注目されます。
また、ゲームをきっかけに沿線の駅を訪れる人が増えれば、駅や地域に関心を持つきっかけにもなりそうです。
鉄道施設の維持管理を鉄道会社だけで担うのではなく、利用者や地域住民の協力を取り入れる仕組みとして、今回の実証実験の結果を見守りたいと思います。

