北陸鉄道は2026年7月14日、石川線(愛称:白山ジオパークライン)へ導入する新型車両のデザインと形式名を発表しました。
一般投票によって選ばれたデザインが正式採用され、形式名は「1M(ひゃくまん)系」(MはMillionの略)に決定しました。地方私鉄では珍しい完全新造車両ということもあり、沿線住民だけでなく鉄道ファンからも大きな注目を集めています。
石川線(白山ジオパークライン)新造車両「1M(ひゃくまん)系」デザイン決定
北陸鉄道ホームページ
一般投票で選ばれたデザイン
北陸鉄道は2026年4月から新型車両のデザイン投票を実施していました。
投票では3つのデザイン案が提示され、多くの人が参加。その結果、最も多くの支持を集めた「空に始まり、海へ続く」をコンセプトとしたデザインが採用されました。
車体は、石川県を代表する自然である白山連峰から日本海へと続く風景をイメージしたカラーリングとなっています。
さらに、側面には石川県の伝統工芸である加賀水引をモチーフにしたラインを配置。地域らしさを感じられるデザインに仕上げられています。
単なる移動手段ではなく、「石川県らしさ」を表現する車両としてデザインされたことが分かります。
形式名は「1M(1 Million)系」
今回の発表でもう一つ注目されたのが、形式名です。
新型車両は「1M(1 Million)系」という名称になりました。
「1M」には複数の意味が込められています。
まず、「Million」は100万を意味する英語です。
石川県は古くから加賀百万石として知られています。また、県の人口も約100万人であることから、「100万」という数字は石川県を象徴するキーワードとなっています。
さらに、「Million」の頭文字である「M」を採用することで、親しみやすく覚えやすい形式名となりました。
鉄道車両の形式名というと数字だけのケースが多いですが、このように地域性を前面に押し出したネーミングは地方私鉄ならではと言えるでしょう。
2027年度から石川線へ順次導入
新型車両は2027年度から石川線へ導入される予定です。
導入されるのは2両編成6本、合計12両。
現在活躍している7000系・7700系を順次置き換える計画となっています。
alt="北陸鉄道石川線、7700系" class="wp-image-11507"/>石川線では、京王電鉄から譲り受けた7000系や7700系が主力として運行されていますが、これらの車両も製造から長い年月が経過しています。
新型車両の導入により、バリアフリー設備や快適性、安全性の向上も期待されます。
地方私鉄では珍しい「完全新造車両」
地方私鉄では、新型車両を導入するケースは決して多くありません。
近年は、大手私鉄やJRから譲渡された中古車両を活用する例が全国的に増えています。
新車を導入するには多額の費用が必要となるため、経営規模が比較的小さい地方私鉄にとっては大きな負担となるからです。
そのような状況の中で、北陸鉄道が完全新造車両を導入することは大きな話題と言えるでしょう。
地域の魅力を発信するデザインや愛称を取り入れることで、鉄道利用だけでなく観光面でのPR効果も期待されます。
まとめ 沿線の新たなシンボルになる存在に
石川線は、金沢市と白山市を結ぶ地域の重要な交通機関です。
沿線には白山比咩神社や白山手取川ジオパークなどの観光資源もあり、観光利用も期待されています。
今回発表された「1M系」は、石川県の歴史や文化、自然をデザインに取り入れた車両となっており、地域の新しいシンボルとして親しまれる存在になりそうです。
2027年度の営業運転開始まで少し時間はありますが、今後は車両の詳細な仕様や車内設備なども順次発表されるとみられます。
デザイン投票から誕生した「1M(1 Million)系」が、石川線の新たな顔としてどのような活躍を見せるのか、今後の続報にも注目です。


