道路工事によるバス代行から復活したばかり…JR東日本 陸羽西線で列車4本をバスへ変更検討 2027年春ダイヤ改正で

陸羽西線キハ110系 JR東日本

JR東日本陸羽西線で、2027年春のダイヤ改正にあわせて一部列車をバスへ変更する案が検討されていることが分かりました。

山形新聞によると、JR東日本は沿線自治体に対し、上下合わせて4本の列車をバスに置き換える案を提示したということです。

陸羽西線といえば、国道47号高屋道路(高屋トンネル)の建設工事に伴い、2022年5月から約3年8か月にわたって列車の運転を休止代行バスによる輸送が続いていました。

そして2026年1月、ようやく鉄道による運転が再開され、多くの鉄道ファンや沿線住民が復活を喜んだばかりです。

しかし、その運転再開から約1年後には、一部列車をバスへ変更する案が浮上したことになります。

JR東、陸羽西線4便のバス運行検討 利用者数低迷が要因か、来春から

山形新聞ホームページ

約3年8か月続いた代行バス

陸羽西線は、新庄駅と余目駅を結ぶ全長43.0kmの路線です。

最上川沿いを走る風光明媚なローカル線として知られ、山形県内の地域輸送を担っています。

しかし、国土交通省が進める高屋道路建設工事では、鉄道橋付近で大規模な工事が必要となったことから、安全確保のため2022年5月から全線で列車の運転を休止しました。

この期間は代行バスが運転され、鉄道による輸送は約3年8か月にわたって停止。

長期間に及ぶ運休は全国的にも珍しく、多くの利用者が不便を強いられました。

そして工事の終了に伴い、2026年1月16日にようやく鉄道運転が再開されました。

「また列車が走るようになった」というニュースは、全国の鉄道ファンにも大きな話題となりました。

今回は工事ではなく利用実態を踏まえた見直し

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復旧後通過駅となった陸羽西線(高屋駅)

今回検討されている内容は、道路工事による一時的な代行バスとは意味合いが異なります。

山形新聞によると、2027年春のダイヤ改正で上下合わせて4本をバスへ変更する案が示されました。

対象となるのは利用者の少ない時間帯とみられ、列車の代わりにバスを運行することで輸送サービスを維持する考えです。

ローカル線では利用者減少や乗務員不足が全国的な課題となっており、鉄道とバスを組み合わせた輸送体系への見直しは珍しいものではありません。

近年では、列車をすべて廃止してBRT(バス高速輸送システム)へ転換するケースもありますが、今回の陸羽西線では路線そのものを廃止するわけではなく、一部列車のみをバスへ変更する方向で検討されています。

全国で進むローカル線の見直し

地方の鉄道路線では、人口減少や自家用車利用の増加によって利用者が減少しています。

その結果、従来と同じ本数を鉄道で維持することが難しくなりつつあります。

JR西日本でも芸備線や木次線などで地域交通のあり方が議論されており、鉄道だけではなくバスとの役割分担も選択肢として検討されています。

一方で、鉄道は大量輸送や定時性に優れ、観光資源としての価値も高い交通機関です。

そのため、「利用者が少ないからすぐにバスへ転換する」という単純な話ではなく、地域の実情に応じた慎重な議論が求められています。

今回の陸羽西線も、鉄道としての役割を残しながら、一部時間帯だけバスを活用するという方向性が示されたことになります。

運転再開からわずか1年で新たな転機

陸羽西線は2026年1月に約3年8か月ぶりとなる鉄道運転を再開し、「ようやく元の日常が戻った」と感じた沿線住民も少なくなかったでしょう。

それだけに、今回の報道は驚きをもって受け止められています。

もちろん、現時点では自治体との協議段階であり、今後内容が変更される可能性もあります。

どの列車が対象になるのか、バスへの置き換え後の利便性はどうなるのかなど、利用者への影響は小さくありません。

今後の協議やJR東日本からの正式な発表が注目されます。


廃線の可能性のあった富山地方鉄道ですが、路線の存続の方向性で7市町村が連携することになりました。

JR西日本の芸備線(広島駅~三次駅間)では、自治体との協力により利便性向上のための取り組みが検討されています。

まとめ

道路工事の影響で約3年8か月にわたり代行バスが運行されていた陸羽西線は、2026年1月にようやく鉄道として復活しました。

しかし今度は、利用実態を踏まえた輸送体系の見直しとして、2027年春ダイヤ改正で上下4本の列車をバスへ変更する案が検討されています。

工事による一時的なバス代行と、利用状況を踏まえた恒久的な輸送見直しでは意味合いが大きく異なります。

全国でローカル線のあり方が議論される中、陸羽西線がどのような形で地域交通を維持していくのか、今後の動向を引き続き注目していきたいところです。

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