名古屋鉄道でも有人窓口縮小 2026年11月28日から愛知県内5駅が終日遠隔対応に

11月28日以降遠隔対応となる犬山線(布袋駅) 名古屋鉄道

名古屋鉄道(名鉄)は2026年8月21日、一部の駅について窓口営業時間を見直すと発表しました。

2026年11月28日(土)から、愛知県内の5駅で有人窓口の営業を終了し、終日遠隔対応に変更します。

対象となるのは、名古屋本線の有松駅美合駅、犬山線の布袋駅、三河線の土橋駅、瀬戸線の小幡駅です。

一部の駅における窓口営業時間の変更について

名古屋鉄道ホームページ

11月28日から5駅が終日遠隔対応に

今回、窓口営業時間が変更される駅と現在の営業時間は次の通りです。

  • 名古屋本線 有松駅:7:30~20:00
  • 名古屋本線 美合駅:平日7:30~19:30
  • 犬山線 布袋駅:平日7:30~19:30
  • 三河線 土橋駅:平日7:30~9:00、17:00~19:30/土休日7:30~19:30
  • 瀬戸線 小幡駅:7:30~20:00

なお、現在の窓口営業時間には、12時~13時の休止時間があります。

これら5駅について、11月28日からは有人窓口の営業時間を設定せず、終日遠隔対応となります。

今回の変更は、駅そのものが利用できなくなるというものではありません。

自動券売機や自動精算機は引き続き利用でき、乗車券類の購入や乗り越し精算が可能です。

操作方法など分からないことがある場合は、駅に設置されているインターホンを利用してオペレーターに問い合わせることができます。

モニター付きインターホンで係員が対応

今回の遠隔対応では、単純に「係員がいない駅」になるわけではありません。

自動券売機や自動精算機付近に設置されたインターホンから、オペレーターと通話することができます。

さらにモニター付きインターホンでは、利用者とオペレーターがお互いの様子を確認しながら会話できます。

必要に応じて、筆談やチャットによるやり取りにも対応します。

また、多言語による案内が必要な場合には、3者間通話サービスを利用した対応も行われます。

そのため、従来の駅員による対面対応から、「駅に係員は常駐しないものの、遠隔のオペレーターが対応する」方式への変更と考えると分かりやすいでしょう。

現地で利用者への対応が必要となった場合には、係員が駅まで出向いて対応するとしています。

定期券も自動券売機で購入可能

定期券を利用する人にとって気になるのが、窓口の営業時間短縮によって定期券の購入が難しくならないかという点です。

名鉄では、対象駅でも自動券売機を利用してmanaca定期券を購入できます。

一部の区間・経路などを除き、manaca定期券の購入が可能です。

また、新規の通学manaca定期券などについても、「名鉄定期券web予約サービス」を利用することで、自動券売機で購入できるようになっています。

なお、名鉄ではすでに係員がいない駅での定期券購入について、自動券売機で対応できない場合は、別の定期券発売駅を利用する仕組みを案内しています。

駅の窓口で係員と相談しながら購入するという従来のスタイルから、券売機やインターネットを活用した購入方法へと変わっていくことになります。

輸送障害時の情報も駅で確認可能

名古屋鉄道瀬戸線小幡駅の改札(ChatGPTで加工)
名古屋鉄道瀬戸線小幡駅の改札(ChatGPTで加工)

もう一つ気になるのが、列車の運転見合わせや遅延などが発生した場合です。

名鉄では、対象駅で輸送障害が発生した際、列車の運行情報などを案内ディスプレイや音声案内を通じて確認できるようにします。

有人駅であれば駅員に尋ねることができますが、遠隔対応の駅では、こうした設備を活用して利用者へ情報を提供することになります。

名鉄は現在、公式サイトでも運行情報や駅の案内などを提供しています。

まとめ 名鉄でも進む駅業務の省力化

鉄道各社では、駅係員の配置や窓口営業時間を見直す動きが広がっています。

背景には、駅係員の業務を効率化しながら、券売機やICカード、インターネットなどを活用して利用者へのサービスを維持するという考えがあります。

名鉄でも、すでに係員がいない駅での定期券購入方法を案内するなど、駅の無人化・省力化を前提とした仕組みが整えられています。

今回の5駅についても、駅員を完全になくして利用者への対応を放棄するのではなく、自動券売機+遠隔オペレーター+必要時の現地係員という形に移行することになります。

駅を利用する側から見ると、これまで窓口で直接聞いていたことをインターホン越しに尋ねることになりますので、最初は戸惑う人もいるかもしれません。

一方で、モニター付きインターホンによる映像を使った案内や筆談、チャット、多言語対応など、遠隔対応ならではの機能も用意されています。

11月28日以降に対象駅を利用する場合は、きっぷの購入や精算などを券売機で行うことになるため、特に普段から窓口を利用している人は変更点を確認しておくと安心です。

今回の名鉄5駅での変更は、鉄道駅の「有人窓口」が少しずつ姿を変えていく動きの一つと言えそうです。

今後、名鉄のほかの駅でも同様の遠隔対応が広がっていくのかについても注目したいところです。

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