国鉄急行色から新北陸色へ――「TOKIトレイン」、静かな再出発

455系 国鉄急行色 えちごトキめき鉄道

長く親しまれてきた列車の色が変わる――。
それだけで、どこか胸がざわつく方も多いのではないでしょうか。

この春、**えちごトキめき鉄道**で活躍してきた413系・455系が、国鉄急行色から新北陸色へと装いを変え、「TOKIトレイン」として新たなスタートを切りました。

国鉄時代を思わせる赤とクリームの車体は、鉄道ファンにとってはもちろん、
沿線で暮らす人々にとっても、どこか懐かしい存在だったと思います。

装いも新たに「TOKIトレイン」出発進行! | えちごトキめき鉄道株式会社

えちごトキめき鉄道ホームページ

■ 見慣れた国鉄急行色とのお別れ

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えちごトキめき鉄道413.455系

えちごトキめき鉄道の国鉄形車両は、
「今どき、まだこの姿で走っているんだ」
と驚かれることも多い、貴重な存在でした。

イベント列車や観光運用で走るたびに注目を集め、
写真を撮る人、久しぶりに乗ってみようという人――
さまざまな思いを乗せてきた車両だったと思います。

ただ、どんなに大切に使われていても、時間の流れには逆らえません。
車体の塗装は少しずつ傷み、再塗装が必要な時期を迎えていました。


■ 新北陸色という「次の物語」

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JR西日本北陸本線413系新北陸色高岡駅

そこで選ばれたのが、新北陸色でした。
白地に青の帯という、すっきりとした色合いは、
かつて北陸本線を走った列車を思い出す方も多いはずです。

国鉄急行色とは雰囲気が大きく変わりますが、
こちらもまた、北陸の鉄道の歴史を語る大切な色。

さらに、列車名を「TOKIトレイン」とし、
新潟らしさを前面に出した新しい位置づけが与えられました。

「昔の姿を残す」から
「これからの役割を考える」へ。

そんな考え方の転換が感じられるように思います。


■ 静かであたたかな出発の日

2026年3月14日、**直江津駅**では、TOKIトレインの出発式が行われました。

華やかすぎる演出ではありませんが、
新しい姿をひと目見ようと集まった人たちの表情は、
どこかやさしく、あたたかい雰囲気だったように感じます。

国鉄急行色が見られなくなる寂しさ。
それでも、これからも走り続けてくれるという安心感。

その両方が入り混じった、印象的なスタートでした。


■ 「残す」ではなく「走り続ける」ために

国鉄形車両というと、
「いつまで走るのか」
「引退後は保存されるのか」
そんな話題になりがちです。

ですが、TOKIトレインは、
保存するために止めるのではなく、
走り続けるために姿を変える道を選びました。

塗装を変え、名前を変え、役割を見直す。
決して派手ではありませんが、地方鉄道としてとても現実的で、前向きな選択だと思います。


■ まとめ

国鉄急行色から新北陸色へ。
この変化をどう受け止めるかは、人それぞれでしょう。

それでもひとつ言えるのは、
TOKIトレインは「終わり」ではなく「続いていくための一歩」だということ。

懐かしさを大切にしながら、
今の時代に合った形で走り続ける――。

そんな列車が、これから沿線の風景の一部として、
また新しい思い出をつくっていってくれたらと思います。

これからも、TOKIトレインの走る姿を、
そっと見守っていきたいですね。

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