JR西日本は、岩国駅と呉駅に設置されている「みどりの窓口」を、2026年5月末で閉鎖することを明らかにしました。
この2駅の閉鎖により、中国地方で「みどりの窓口」が残る駅は14駅となります。
地方の中核駅でもあった岩国・呉での窓口閉鎖は、数字以上に大きな意味を持つ出来事と言えそうです。
岩国駅・呉駅という“節目の駅”
岩国駅は山陽本線の主要駅で、錦帯橋方面への玄関口としても知られています。
また、呉駅は呉線の拠点駅で、観光・通勤・通学のいずれでも利用者の多い駅です。
こうした利用者数のある駅であっても、「みどりの窓口」が姿を消していく――
今回の発表は、JR西日本が進める窓口集約の流れが、いよいよ本格段階に入ったことを感じさせます。
なぜ「みどりの窓口」は減っていくのか
背景にあるのは、全国的に進む以下の流れです。
- きっぷ購入のネット予約・スマホ利用の定着
- 「みどりの券売機プラス」など、オペレーター対応型券売機の普及
- 慢性的な人手不足と運営コストの問題
JR側としては、
「有人窓口を減らしても、きっぷは買える環境が整っている」
という判断なのでしょう。
ただ、“買える”ことと“相談できる”ことは別です。
利用者にとっての現実的な影響
みどりの窓口が閉鎖されても、
- 指定席・自由席
- 新幹線・在来線の基本的なきっぷ
といったものは、券売機やネット予約で引き続き購入できます。
一方で、次のようなケースでは不便さが残ります。
- 乗り継ぎが複雑な長距離きっぷ
- 学割・往復割引など条件付きのきっぷ
- 高齢の方や、操作に慣れていない利用者
- トラブル時の対面相談
「困ったときに聞ける場所」が減っていくことへの不安は、決して小さくありません。
中国地方で“14駅だけ”という現実
今回の岩国駅・呉駅の「みどりの窓口」閉鎖で、中国地方に残る「みどりの窓口」は14駅。
すでに多くの県では、県庁所在地クラスでも1~2駅のみという状況になっています。
これは、
「みどりの窓口があるのが当たり前」
という時代が、すでに過去のものになったことを示しています。
岡山県(4駅)
- 岡山駅(岡山市)
- 高島駅(岡山市)
- 倉敷駅(倉敷市)
- 新倉敷駅(倉敷市)
広島県(4駅)
- 広島駅(広島市)
- 福山駅(福山市)
- 尾道駅(尾道市)
- 三原駅(三原市)
山口県(3駅)
- 新山口駅(山口市)
- 徳山駅(周南市)
- 下関駅(下関市)
鳥取県(2駅)
- 鳥取駅(鳥取市)
- 米子駅(米子市)
島根県(1駅)
- 松江駅(松江市)
岡山から見て感じること
岡山駅は今も中国地方屈指のターミナルとして、みどりの窓口が残っています。
ただ、今回の動きを見ると、
「この体制がいつまで続くのか」
と考えずにはいられません。
岩国や呉でさえ閉鎖されるのであれば、
今後はさらに主要駅へ集約されていく可能性も十分ありそうです。
まとめ
みどりの窓口の閉鎖は、ニュースとしては地味ですが、
鉄道の使い方そのものが変わっていく象徴的な出来事です。
便利になった部分と、失われていく安心感。
その両方を感じさせる今回の発表を、これからも静かに追いかけていきたいと思います。
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