たま駅長で全国的に知られる 和歌山電鉄・貴志川線 が、
2026年7月1日からの運賃値上げ を目指し、国土交通省近畿運輸局へ運賃改定の認可申請を行った と発表しました。
値上げ幅は区間によって異なり、普通運賃で30円~70円程度(申請上限運賃は50円~110円)。
地域に根ざしたローカル鉄道として親しまれてきた貴志川線にとって、久しぶりの本格的な運賃改定となります。
和歌山電鐵ホームページ
運賃改定の概要(申請内容)
- 申請日:2026年4月30日
- 改定予定日:2026年7月1日(※認可後に実施)
- 対象:普通運賃・通勤定期・通学定期
- 値上げ幅:普通運賃で30円~70円
今回の改定は「上限運賃の認可申請」となっており、
実際に適用される運賃は、国の認可を経て正式に確定する流れです。
改定後の運賃
- 運賃 ( )は子供運賃です。
| 営業キロ(㎞) | 現行運賃 | 値上げ後運賃 | 差額 | 申請上限運賃 |
| 1~3 | 190(100) | 220(110) | +30(+10) | 240(120) |
| 4~6 | 250(130) | 290(150) | +40(+20) | 320(160) |
| 7~9 | 320(160) | 370(190) | +50(+30) | 410(210) |
| 10~12 | 370(190) | 430(220) | +60(+30) | 470(240) |
| 13~15 | 410(210) | 480(240) | +70(+30) | 520(260) |
普通運賃は30円~70円の値上げへ
申請資料によると、貴志川線の普通運賃は距離に応じて段階的に引き上げられる予定で、
短距離区間では約30円、長距離区間では最大70円の値上げとなります。
日常的に利用している沿線住民にとっては負担増となる一方、
全国の地方鉄道で相次ぐ運賃改定の流れと同様、
安全運行と路線維持のためのやむを得ない判断 といえそうです。
通勤・通学定期も対象に
今回の申請では、普通運賃だけでなく
通勤定期・通学定期券の運賃改定 も含まれています。
定期運賃平均割引率は、通勤定期で35.0%(現行 39.7%)・通学定期で64.0%(現行 63.8%)となっています。
特に学生の利用が多い貴志川線にとって、通学定期の扱いは重要なポイントですが、
割引率を一定程度維持しつつも、現行よりは値上げとなる申請内容です。
値上げの背景にある厳しい経営環境
和歌山電鐵では、今回の運賃改定申請について、次のような背景を挙げています。
- コロナ禍以降も続く利用者数の回復遅れ
- 少子高齢化による沿線人口の減少
- 電力費・資材費・人件費の上昇
- 鉄道施設や車両を安全に維持するためのコスト増
たま駅長の誕生以降、観光路線としても注目を集めてきた貴志川線ですが、
「観光」と「生活路線」の両立 を続けるためには、厳しい判断を迫られているのが現状です。
それでも残したい、地域の足としての貴志川線
貴志川線は、単なるローカル線ではなく
沿線住民の日常を支え、全国から鉄道ファンや観光客が訪れる
“物語のある鉄道” でもあります。
今回の運賃値上げは利用者にとって負担となる一方、
この路線を 将来にわたって残していくための選択 とも言えるでしょう。
まとめ|認可後の正式発表にも注目
- 和歌山電鐵・貴志川線が2026年7月1日からの運賃値上げを申請
- 普通運賃は30円~70円(申請上限運賃は50円~110円)の値上げ見込み
- 通勤・通学定期も改定対象
- 背景には地方鉄道共通の厳しい経営環境
今後、国土交通省の認可後に正式な新運賃が発表 される予定です。
利用予定のある方は、続報をチェックしておくと安心ですね。

