JR四国は、2025年度における瀬戸大橋区間の利用実績を発表しました。
それによると、年間の利用者数は760万人。1日あたりに換算すると、約2万1000人が瀬戸大橋を渡っている計算になります。
瀬戸内を結ぶ大動脈として、瀬戸大橋線が引き続き多くの人に利用されていることが、改めて数字として示されました。
JR四国ホームページ
コロナ前ピークと比べた回復状況
2025年度の瀬戸大橋線の利用者数は760万人。
コロナ前のピークだった2017年度(797万人)と比べると、約37万人減となります。
割合で見ると、約95%の水準まで回復しており、
「ほぼコロナ前に近いところまで戻ってきた」と言える数字です。
コロナ禍で一時は大きく落ち込んだことを考えると、
瀬戸大橋線が持つ
- 本州と四国を結ぶ基幹ルートとしての役割
- 通勤・通学という安定需要
- 観光需要の回復
こうした強みが、数字として表れた一年だったと言えるでしょう。
数字で見る回復のイメージ
- 2017年度:797万人(コロナ前ピーク)
- 2025年度:760万人
差は約37万人。
一気に完全回復とはいかないものの、長期低迷からは明確に脱した水準です。
地方路線を取り巻く環境が厳しさを増す中で、
瀬戸大橋線がこれだけの利用を維持している点は、
JR四国にとっても大きな意味を持つ実績と言えそうです。
2017年度と2025年度の1日あたりの利用者数の内訳
JR四国の発表資料には、「瀬戸大橋 列車別ご利用実績推移(1日平均)」も掲載されています。
ここでは、コロナ前の2017年と、直近の2025年を比較して見てみます。
まず全体像を見ると、利用者の大半を占めるのは2017年・2025年ともに快速「マリンライナー」であり、この列車が瀬戸大橋線の利用を支えていることが分かります。
2017年度と2025年度の1日あたりの利用者数の内訳(JR四国発表資料より)
| 年度 | マリンライナー | しおかぜ | 南風 | うずしお | その他 |
| 2017 | 13,343 | 4,990 | 2,709 | 202 | 595 |
| 2025 | 13,703 | 4,365 | 2,536 | 0 | 207 |
その他には、寝台特急「サンライズ瀬戸」・「アンパンマントロッコ」・「瀬戸大橋を渡る普通列車(2019年ダイヤ改正で消滅)」が該当します。
2017年と2025年を比べると、快速「マリンライナー」を中心に、通勤・通学利用は比較的安定している一方、特急列車などはまだ完全回復には至っていないことが分かります。
それでも、全体としては瀬戸大橋線の利用が着実に戻ってきている様子が、列車別の数字からも読み取れます。
快速「マリンライナー」に使用されている223系5000番台と5000系は、2003年に登場しました。すでに23年となり将来の車両についてもそろそろ検討の時期になっています。
まとめ
「まだ完全回復ではない」と見ることもできますが、
見方を変えれば、コロナ禍という特殊要因をほぼ克服したとも言えます。
1日あたり約2万800人が利用しているという事実は、
瀬戸大橋線が今も
“人の流れが確実に存在する路線”であることを示しています。
今後、インバウンドの回復や瀬戸内観光の活性化が進めば、
再び2017年水準に並ぶ、あるいは上回る可能性も十分ありそうです。
今回の実績は、瀬戸大橋線が一時的な観光路線ではなく、今もなお日常の移動を支える基幹路線であることを、数字で示したものと言えそうです。

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