去年は特急、今年は急行?「ぎょ魚っとするSW号」が気になる

JR東海HC85系特急南紀 JR東海

毎年この時期になると話題になる、
さわやかウォーキングに合わせた臨時列車

ところが今年の告知を見て、
「あれ?」と思った方も多いのではないでしょうか。

2026年6月6日運転の名古屋駅~尾鷲駅間で運行される『ぎょ魚っとするSW号』は“急行列車”。
しかし――
去年(2025年)は『南紀ウォーキング号』として“特急列車”が運転 されていました。しかも、所要時間はほとんど同じです。

同じウォーキングイベントなのに、
なぜ今年は特急ではなく、急行なのか?
今回は、その理由を考えてみます。

なお、5月号に時刻表では、ぎょ魚っとするSW号は一部自由席で運転とありますが、JR東海より全席指定席での運転と訂正が行われています。

去年は特急「南紀ウォーキング号」

まずは去年を振り返ってみましょう。

2025年は、
さわやかウォーキングにあわせて
臨時特急「南紀ウォーキング号」 が運転されました。

  • 列車種別:特急
  • 全車指定席
  • 特急料金が必要
  • イベント参加者向けの“特別感”ある設定

普段はなかなか設定されない
イベント専用の臨時特急 ということで、
鉄道ファンの間でも話題になりました。

「ウォーキングイベント=特急」という印象を持った方も
少なくなかったと思います。


今年は“急行”「ぎょ魚っとするSW号」

それに対して、2026年。

今年運転されるのは
「急行 ぎょ魚っとするSW号」

名前のインパクトもさることながら、
注目すべきはやはり “急行”という列車種別 です。

最近のJR各社では
急行列車そのものが非常に珍しくなっており、

  • 「なぜ今さら急行?」
  • 「特急ではない理由は?」
  • 「イベント列車なのに格下げ?」

と感じた方も多いはずです。


なぜ今年は「急行」なのか?考えられる理由

公式に「理由」が説明されているわけではありませんが、
状況から見えてくるポイントはいくつかあります。

① 特急にすると“重く”なりすぎる

特急列車として設定すると、急行料金よりも特急料金の方が高いため価格面のハードルが高くなるという側面があります。名古屋駅から尾鷲駅までの片道の料金は次の通りです。

  • 特急料金(通常期指定席 3,050円)
  • 急行料金(急行券:1,100円 指定席券 530円 合計 1,630円)

ウォーキングイベントは家族連れ・ライト層・地元参加者 も多いため、「気軽に乗れる列車」であることが重要です。

その点、急行なら往復で2,840円安くなり、
特急ほどのハードルを感じさせずに済む というメリットがあります。


② “急行”そのものがイベントになる

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特急系車両373系で運行されている急行「飯田線秘境駅号」

もう一つ見逃せないのが、
急行列車という存在自体の希少性

今やJR線で「急行」と表示される列車はほぼ消滅状態。
だからこそ、

  • 「急行」という文字だけで話題になる
  • 鉄道ファンの注目を集めやすい
  • イベント列車らしい“ネタ性”が高い

という効果もあります。

今年の列車名が
「ぎょ魚っとするSW号」 という遊び心あふれる名前なのも、
“話題性重視”の姿勢を感じさせます。


③車両の変更 HC85系→キハ75形?

快速「みえ」で使用されるキハ75形 alt="快速「みえ」で使用されるキハ75形" class="wp-image-6098"/>
快速「みえ」で使用されるキハ75形

2025年6月7日に運行された臨時特急「南紀ウォーキング号」は、特急「南紀」で使用されるHC85系が使用されました。JR東海からの正式の発表がないため分かりませんが、今年は快速「みえ」で使用されているキハ75形の運転の可能性も考えられます。


特急から急行へ ― 格下げではなく“方向転換”

去年が特急、今年が急行。

一見すると
「サービス低下?」
「格下げ?」
と見えてしまいますが、

実際には

  • より多くの人に使ってもらう
  • イベントに参加しやすくする
  • 鉄道ファンにも刺さる列車にする

という 方向転換 と考えたほうが自然でしょう。

特急で“特別感”を出した去年。
急行で“気軽さと話題性”を狙った今年。

同じさわやかウォーキングでも、
年ごとに列車の性格が違う のは、
むしろ見ていて面白いところです。


まとめ:今年は「急行」を楽しむ年

2026年の「ぎょ魚っとするSW号」は、

  • 今では貴重な“急行列車”
  • イベントらしい遊び心あるネーミング
  • ウォーキング参加者にも鉄道ファンにも刺さる設定

という、なかなか味わい深い列車になりそうです。

去年は特急、今年は急行。
来年はまた違う形になるかもしれません。

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