千葉県の房総半島を走る JR久留里線で、6月下旬に接近した台風7号・8号による大雨の直撃を受け、上総松丘駅~上総亀山駅間で線路を支える盛土が大規模に流出したことが、JR東日本の発表で明らかになりました。
この盛土は線路の下の土台ともいえる重要な構造部分で、斜面を支えて列車の安全な走行を支えています。しかし猛烈な雨によってこの土が流されてしまい、安全が確保できないため、久留里駅〜上総亀山駅間の上下線で運転が見合わせられた状態が続いています。
JR東日本ホームページ
“廃止予定区間” の追い打ちとなる被害
この区間は2027年4月に 正式に廃止予定 と発表されている区間です。木更津駅〜久留里駅までは今後も存続が見込まれていますが、久留里より先の山間部へ向かう区間は利用者減少を背景に長年存廃議論が続いていました。
つまり、もともと利用者が少なく、ラストランを迎える可能性が高かった区間に、自然災害という形で大きな出来事が重なってしまったのです。
“ダブル台風” がもたらした影響
ニュース報道でも、「ダブル台風」という言葉が使われています。これは台風7号・台風8号が短期間のうちに2つ連続して接近したことで、局地的に極めて強い雨が降ったことを指します。千葉県内でも道路が一時的に川のようになったり、排水が追いつかない地域が各地で見られました。
こうした異常気象が、久留里線の盛土にまで影響を及ぼし、長さにして数十メートルにもわたって流出が確認されたといいます。
復旧作業と今後の見通し
JR東日本は現地での状況を精査しつつ、土砂を盛り直すなどの復旧作業を進めています。現在の公式見解では、復旧には約10日程度かかる見込みとされています。
ただし線路の安全を確認しながらの段階的復旧となるため、実際の運転再開時期は状況によって前後する可能性があります。また復旧後については改めてJR東日本から案内が出る予定です。
代行輸送も実施
この区間で列車が走らない間、JRでは バスによる代行輸送 を行っています。観光客や沿線住民の足が完全に途絶えないよう配慮が続いています。
久留里線という路線の魅力と今
alt="久留里線(上総亀山駅)" class="wp-image-10032"/>久留里線は1912年に木更津〜久留里間が開業し、1936年に上総亀山まで延伸した歴史ある路線です。全線単線で、房総の里山風景を味わいながら走るローカル線として鉄道ファンにも人気があります。
しかし一方で、この区間は利用者が少なく、赤字路線として存続のハードルが高いことも事実でした。2027年の廃止予定区間に対し、地域住民やファンの間では「存続を願う声」や「最後の旅を楽しみたい」という声が根強くあります。
今回の盛土流出は、そんな背景を持つ区間にとって一つの大きな出来事となり、ネットを中心に話題となっています。
E130系の前に久留里線で運行されていたキハ30系・キハ37系は、岡山県の水島臨海鉄道で今も走っています。平日は、朝夕の5往復運行し多客期には、特別運行も行われています。
まとめ
- 久留里線 久留里〜上総亀山間 で盛土が大規模に流出し、運転見合わせが続行中。
- 復旧には 約10日程度 が見込まれているものの、再開時期は今後の発表待ち。
- この区間は 2027年4月廃止予定 であり、今回の被災は歴史的な背景と重なり関心を集めている。
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