北海道のローカル線の中でも、今ひときわ注目を集めている路線があります。それが、苫小牧駅〜鵡川駅を結ぶ 日高本線 です。
2026年4月の留萌本線廃止により、日高本線は営業距離30.5kmという「日本一短い本線」となりました。その短さを逆手に取り、JR北海道と沿線自治体がタッグを組んだイベントが、この夏から秋にかけて開催されます。
JR北海道ホームページ
日本一短い本線だからこそ、じっくり楽しめる
現在、日高本線は苫小牧〜鵡川間のみが鉄道として運行されています。かつては日高地方を縦断する長大路線でしたが、自然災害の影響により縮小され、今では「短くても魅力が詰まった路線」として新たな価値を見いだされています。
移動時間が短い分、
- 列車そのものを楽しむ
- 駅周辺を歩く
- 地元グルメや温泉を楽しむ
といった“寄り道型の鉄道旅”がしやすいのも特徴です。
かつて太平洋に沿って様似駅まで日高本線は運行していましたが、線路の跡地の一部は太陽光発電の施設となっています。
主役はキハ150形ディーゼルカー
alt="キハ150形" class="wp-image-10095"/>日高本線で活躍するのは、北海道のローカル線ではおなじみの キハ150形。
耐寒・耐雪性能に優れ、軽快な走りが魅力の車両で、地方線区らしい旅情を存分に味わえます。
今回のイベントでは、キハ150形への乗車そのものが「体験型コンテンツ」となっており、乗車記念証の配布や、車内アンケート参加特典なども用意されています。鉄道ファンにとっては、走行距離の短さも含めて“今しか味わえない記録”になるはずです。
むかわ町と連携した体験型イベント
alt="鵡川" class="wp-image-10096"/>イベントの舞台となるのは むかわ町。
恐竜化石「カムイサウルス」で全国的に知られる町ですが、自然・温泉・食の魅力も豊富です。
ウェルネスツーリズム&ウォーキング企画
- 鵡川駅を起点としたウォーキングイベント
- 温泉施設の割引や抽選特典
- 沿線を歩いて巡る健康志向の旅
といった内容で、鉄道+健康+観光を組み合わせた新しいスタイルのイベントになっています。
わたしのおススメグルメ
alt="ししゃも寿司" class="wp-image-10097"/>短い路線ながら、日高本線の旅が特別なのは、沿線にここでしか体験できない食文化があることです。
その代表格が、むかわ町名物のししゃもの刺身。
日本で流通している多くの“ししゃも”はカラフトシシャモ(別種)ですが、むかわ町で水揚げされるのは、日本固有種の天然ししゃもです。
この天然ししゃもは鮮度が非常に重要で、漁期(主に10〜11月)に、しかも水揚げ直後でなければ刺身では食べられません。
そのため「ししゃもの刺身」は、全国的にも極めて珍しく、現地でしか味わえない貴重な一品となっています。
キハ150形に揺られて日本一短い本線を走り、その先で“幻の刺身”に出会えたら、まさに記憶に残る鉄道旅になるでしょう。
写真好き・記念グッズ好きにも嬉しい内容
イベント期間中は、
- 写真投稿キャンペーン
- 地元店舗での特典配布
- 「カムイサウルス創生トレインカード」プレゼント
など、乗るだけで終わらない仕掛けが随所に盛り込まれています。
短い路線だからこそ、何度でも訪れたくなる工夫が感じられます。
札幌から日帰りでも十分楽しめる
alt="785系 すずらん" class="wp-image-10098"/>札幌から苫小牧までは特急列車で約1時間。そこから日高本線に乗り換えても、日帰り旅行が十分可能です。
「長距離移動はちょっと大変…」という方でも、
- 気軽にローカル線に乗れる
- 半日〜1日で完結する
- 季節の風景を楽しめる
という点で、非常に参加しやすいイベントと言えるでしょう。
日高本線は、JR北海道が黄線区として発表した8つの路線の一つです。今後、路線の存廃・上下分離などの話し合いが避けられない状況となっています。8つの路線は次の通りです(輸送密度は2024年度の数値)。
- 釧網本線(東釧路駅~網走駅) 輸送密度 378
- 根室本線花咲線(釧路駅~根室駅) 輸送密度 217
- 石北本線(新旭川駅~網走駅) 輸送密度 新旭川駅~上川駅 843 上川駅~網走駅 627
- 宗谷本線(名寄駅~稚内駅) 輸送密度 273
- 富良野線(富良野駅~旭川駅) 輸送密度 1,304
- 根室本線(滝川駅~富良野駅) 輸送密度 457
- 室蘭本線(沼ノ端駅~岩見沢駅) 輸送密度 327
- 日高本線(苫小牧駅~鵡川駅) 輸送密度 388
まとめ
- 日本一短い本線となった日高本線で特別イベント開催
- キハ150形に乗って楽しむ体験型鉄道旅
- むかわ町と連携したウォーキング・観光企画
- 札幌から日帰りOKで気軽に参加可能
「短いからこそ、深く楽しめる」。
そんな日高本線の新しい魅力を体感できるイベントです。




