富山県高岡市と射水市を結ぶ路面電車「万葉線」は、2026年7月1日から当面の間、一部列車を運休するダイヤへ変更しました。
これまで2月から6月まで実施されていた「一部電車運休ダイヤ」が継続・変更される形となり、今回は運転手不足への対応として、1日あたり18本の列車が運休します。
利用者にとっては、時間帯によって運転間隔がこれまでより長くなるため、通勤・通学や買い物など日常利用への影響も小さくありません。
万葉線ホームページ
18本減便で30分待ちとなる時間帯も
alt="万葉線(越ノ潟駅)" class="wp-image-10989"/>万葉線では、高岡駅から越ノ潟駅までを結ぶ路線を運行しています。
これまで比較的利用者の多い時間帯は15分間隔程度で運転されていましたが、今回の減便により、一部時間帯では30分間隔となります。
路面電車は「時刻を気にしなくても利用できる」ことが魅力の一つですが、運転本数が減ることで待ち時間が長くなり、利便性は低下します。
特に
- 通勤・通学時間帯
- 病院への通院
- 高齢者の買い物利用
- あいの風とやま鉄道・JR城端線・JR氷見線との乗り継ぎ
などでは影響を受ける利用者も少なくないでしょう。
高岡駅で万葉線と接続しているJR城端線・JR氷見線は2029年の「あいの風とやま鉄道」への移管により日中の時間帯において30分間隔のダイヤへと増便の予定となっています。もし、万葉線の減便が継続され15分間隔から20分間隔のダイヤに変更された場合ダイヤがかみ合わないことになるかもしれません。
運休となる列車は?
alt="万葉線(米島口電停 車庫)" class="wp-image-10990"/>運休となるのは、下り(越ノ潟駅方面)が8本・上り(高岡駅方面)が10本です。
下り(8本)
- 米島口(8:21)→越ノ潟(8:49)
- 高岡駅(8:10)→米島口(8:29) ※平日のみ運転の列車
- 高岡駅(9:45)→越ノ潟(10:34)
- 高岡駅(11:00)→越ノ潟(11:49)
- 高岡駅(11:30)→越ノ潟(12:19)
- 高岡駅(12:45)→越ノ潟(13:34)
- 高岡駅(13:15)→越ノ潟(14:04)
- 高岡駅(14:00)→越ノ潟(14:49)
上り(10本)
- 米島口(7:40)→高岡駅(7:59) ※平日のみ運転の列車
- 越ノ潟(8:52)→高岡駅(9:39)
- 米島口(10:32)→高岡駅(10:54)
- 越ノ潟(10:37)→高岡駅(11:24)
- 越ノ潟(11:52)→高岡駅(12:39)
- 越ノ潟(12:22)→高岡駅(13:09)
- 米島口(13:32)→高岡駅(13:54)
- 越ノ潟(13:37)→米島口(14:02)
- 越ノ潟(14:07)→米島口(14:32)
- 越ノ潟(14:52)→米島口(15:17)
2月から続いている一部運休
万葉線では、2026年2月から6月まで「車両運用の都合」として一部列車を運休していました。
しかし、今回発表された7月以降のダイヤでは、その一部運休を継続しながら、運転手不足への対応としてダイヤを見直した形になります。
ドラえもんトラムについては、時刻の変更はないとされています。
全国で深刻化する運転士不足
今回の減便は万葉線だけの問題ではありません。
近年は全国の鉄道・路面電車・バス事業者で運転士不足が深刻化しています。
背景には
- 少子高齢化
- ベテラン運転士の大量退職
- 採用難
- 人口減少による利用者減少
など複数の要因があります。
地方の第三セクター鉄道や路面電車では、限られた人員で運行を維持しているケースも多く、人員確保が難しくなると減便せざるを得ない状況となっています。
近年は全国各地で「運転士不足による減便」というニュースを見かける機会が増えており、公共交通全体の課題となっています。
現在、運転手不足が一番深刻なのは、「肥薩おれんじ鉄道」ではないでしょうか。
新型車両導入が決まる一方で人材確保も課題
万葉線では2027年度から新型低床車両を順次導入する計画も発表されています。
現在の「アイトラム」を更新し、100%低床車両によるバリアフリー性やメンテナンス性の向上が期待されています。
設備更新が進む一方で、車両を運転する人材が不足すれば、本来の輸送力を発揮できません。
地方鉄道では車両更新だけでなく、運転士の採用・育成も今後の重要な課題といえるでしょう。
まとめ
今回のダイヤ変更は「当面の間」とされており、今後も状況によって変更される可能性があります。
利用予定がある方は、万葉線の最新時刻表を事前に確認し、特にこれまで15分間隔で利用していた時間帯では待ち時間が長くなる可能性を考慮して行動することをおすすめします。
地方公共交通では、人材不足による減便が珍しい話ではなくなってきました。今回の万葉線の事例は、地方鉄道が直面している厳しい現状を改めて示すものとなっています。



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