JR東日本は2026年7月14日、水素ハイブリッド電車「HYBARI(FV-E991系)」を営業用車両へ改造し、2027年度末から鶴見線と南武支線(尻手~浜川崎間)で営業運転を開始すると発表しました。
HYBARIはこれまで試験車両として約5年間にわたり走行試験を重ねてきましたが、ついに実際に乗客を乗せて営業運転を開始することになります。
水素をエネルギー源とする鉄道車両が本格的に営業運転へ移行するのは、日本の鉄道にとって大きな節目と言えるでしょう。
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205系はいよいよ引退か?
今回の発表で鉄道ファンの間で最も注目されているのが、現在も南武支線(尻手~浜川崎間)で活躍している205系の動向です。
JR東日本は今回のプレスリリースで205系の引退については一切触れていません。
現在、JR東日本で営業運転を行っている205系は南部支線用の2両編成(1000番台)1本のみとなっています。運用の都合を考えると新型車両が投入された場合、まず最初に置き換えの対象となるでしょう。
今回の発表により、JR東日本からの「205系引退」が現実味を帯びてきたと言えそうです。
また、南部支線で運行されているE127系についても2両編成2本の配置となっていますので同時に置き換えとなるかもしれません。
alt="南武支線 E127系" class="wp-image-11098"/>一方、JR西日本では、奈良線の普通列車を中心に活躍していますがこちらについてもいつ置き換えが行われてもおかしくない状況です。
HYBARIとは?
alt="水素燃料電池FV-E991系 扇町試運転" class="wp-image-11096"/>HYBARIは
HYdrogen HYBrid Advanced Rail vehicle for Innovation
の頭文字を取った愛称です。
水素燃料電池と蓄電池を組み合わせたハイブリッド方式を採用し、走行時に二酸化炭素を排出しない環境に優しい車両として開発されました。
走行時に排出されるのは基本的に水だけで、ディーゼル車両の置き換えが期待されています。
試験車両は2022年から鶴見線・南武支線で各種試験走行を続けてきました。
今回はその試験成果を反映した営業車両へ改造されることになります。
次世代水素車両の開発もスタート
今回の発表では、HYBARIの営業運転だけではありません。
JR東日本はHYBARIで得られたデータを活用し、2030年度末の営業運転開始を目指す「次世代水素ハイブリッド電車」の開発にも着手すると発表しました。
営業用HYBARIは2路線で実績を積み、その技術をさらに発展させた次世代車両へつなげる計画です。
今後は非電化路線への展開も視野に入っており、地方路線の脱炭素化を進める切り札として期待されています。
鶴見線はどうなるか
現在試験走行中のHYBARIは2両編成ですが、鶴見線で運行されているE131系は3両編成です。JR東日本は営業用HYBARIの編成両数を公表しておらず、営業運転開始にあたって3両編成化されるのか、それとも2両編成のまま運用されるのか注目されます。どちらにしても今回のHYBARI投入により余剰車が発生すると思われます。
将来的には、E131系3両編成を長野地区の211系置き換えのために転属させる予定があるのかもしれません。JR東日本の発表では、長野地区に2026年秋に投入されるE131系は3両編成×20本となっており全ての211系を置き換えるには不足しています。
まとめ 鉄道ファンは205系の記録を今のうちに
南武支線の205系は、首都圏でも数少ない現役車両となっています。
営業用HYBARIの導入時期は2027年度末であるため、205系の活躍を見られる期間は残り1年半ほどになる可能性があります。
正式な引退時期はまだ発表されていませんが、撮影や乗車を考えている人は、混雑する引退直前ではなく早めに訪れておくのがおすすめです。
環境に優しい次世代車両の営業開始という明るいニュースである一方、長年親しまれてきた205系にとっては世代交代の始まりとなる可能性が高く、多くの鉄道ファンにとって見逃せない発表となりました。



