山陽本線「廿日市駅」「宮内串戸駅」が9月1日から駅員巡回駅へ JR西日本が営業体制を見直し廿日市市内の有人駅は宮島口駅のみに

山陽本線(廿日市駅) JR西日本

JR西日本は、山陽本線の廿日市駅宮内串戸駅について、2026年9月1日(火)から営業体制を見直し、「駅員巡回駅」へ変更します。

これまで駅員が配置されていた両駅ですが、9月以降は駅員が常駐しない営業体制となり、必要に応じて周辺の駅から係員が巡回して対応する方式へ移行します。

近年、JR西日本では人手不足や設備のデジタル化などを背景に駅の営業体制を見直す動きが各地で進んでいます。今回の変更は、広島都市圏の主要駅にもその流れが広がってきたことを示す事例といえそうです。

廿日市駅・宮内串戸駅の営業体制を変更

JR西日本の「おでかけネット」によると、9月1日から営業体制が変更されるのは、山陽本線の廿日市駅と宮内串戸駅です。

変更後は駅係員が終日常駐する形ではなくなり、駅に設置されたインターホンなどを通じて遠隔で案内を受けられるほか、必要に応じて巡回中の係員が現地で対応します。

なお、廿日市駅では一部時間帯に係員が現地で対応する時間帯が設けられる一方、宮内串戸駅は巡回による対応が基本となります。

切符の購入方法やICカードの利用方法が大きく変わるわけではありませんが、これまでのように改札付近で駅員へ直接相談できる機会は少なくなります。

「駅員巡回駅」とは?

「駅員巡回駅」は、駅員を常駐させず、複数の駅を担当する係員が巡回しながら対応する営業形態です。

駅にはインターホンやモニターが設置されており、利用者は遠隔のオペレーターへ問い合わせることができます。

例えば、

  • きっぷや運賃に関する相談
  • ICカード利用時のトラブル
  • 忘れ物の問い合わせ
  • 改札機などの機器トラブル

といった内容は、遠隔案内や巡回係員によって対応されます。

駅員が完全にいなくなる「無人駅」とは少し異なり、必要なときには係員が駆け付ける仕組みが整えられています。

ただし、現地へ係員が到着するまで時間がかかる場合もあるため、これまでの有人駅とは利用感が変わる場面もありそうです。

JR西日本だけでなく、他の鉄道会社でも駅営業体制の見直しは進んでいます。例えば東武鉄道では、2026年10月から8路線32駅を駅員巡回駅へ変更し、インターホン対応を基本とする営業体制へ移行する予定です。詳しくは関連記事をご覧ください。

廿日市市内には6駅 宮島口駅は引き続き係員配置

今回の営業体制変更で気になるのが、廿日市市内のJR駅の状況です。数字は2024年度の1日の乗車人員です。

廿日市市内には、

  • 廿日市駅(3,740人)
  • 宮内串戸駅(4,133人)
  • 阿品駅(1,901人・駅員巡回駅)
  • 宮島口駅(4,844人)
  • 前空駅(1,796人・駅員巡回駅)
  • 大野浦駅(1,677人・駅員巡回駅)

の6駅があります。

このうち、宮島口駅では引き続き係員による現地対応が行われます。

宮島口駅は世界遺産・宮島への玄関口として国内外から多くの観光客が利用する駅です。フェリーとの乗り換え駅でもあり、観光案内やきっぷの案内などを考えると、駅員配置が継続されることは利用者にとって安心材料といえるでしょう。

一方で、廿日市市役所の最寄り駅である廿日市駅や、広島電鉄宮島線との乗り換え駅である宮内串戸駅が駅員巡回駅へ移行することから、通勤・通学利用者への影響は少なくありません。

以前は、6駅すべて「みどりの窓口」が設置されている駅でしたが、現在はすべて廃止されています。

JR西日本で進む営業体制の見直し

JR西日本では近年、各地で駅営業体制の見直しが続いています。

背景には、

  • 少子高齢化や人口減少による利用者の変化
  • 鉄道業界全体の人手不足
  • 自動改札機やICカード利用の普及
  • 遠隔案内システムの充実

などがあると考えられます。

従来は駅員が配置されていた駅でも、巡回駅や遠隔対応駅へ変更される例が増えており、都市部でも例外ではなくなってきました。

一方で、駅員による対面での案内が必要な高齢者や旅行者にとっては、不安を感じる場面があるかもしれません。

JR西日本としては、遠隔案内や巡回体制を組み合わせることでサービス水準を維持しながら、効率的な駅運営を進めていくものとみられます。

利用前に営業体制を確認しておこう

駅員巡回駅へ変更されたあとも、列車の運行や駅設備が大きく変わるわけではありません。

しかし、窓口での相談やトラブル対応については、これまでより時間を要するケースも考えられます。

特に定期券の購入や払い戻し、身体の不自由な方の乗降サポートなど、駅係員の対応が必要になる可能性がある場合は、事前にJR西日本のホームページで営業体制を確認しておくと安心です。

まとめ

9月1日から、山陽本線の廿日市駅と宮内串戸駅は駅員巡回駅へ変更されます。

両駅では駅員が常駐しない営業体制となり、遠隔案内や巡回係員による対応へ移行します。一方で、廿日市市内の宮島口駅では引き続き係員による現地対応が行われる予定です。

鉄道業界で人手不足への対応やデジタル化が進む中、駅の営業体制も少しずつ変化しています。普段利用している駅がどのような営業体制になっているのか、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。

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