JR西日本の広島エリアで、駅の営業体制が相次いで変更されています。
2026年8月1日(土)から、山陽本線の瀬野駅・大竹駅、呉線の坂駅が駅員巡回駅となりました。
今回の変更で注目したいのは、単純に常時駅員がいなくなったという点だけではありません。坂駅では、これまで行われていた発車時刻表の運用も停止されています。
さらに、広島エリアでは9月にも駅の営業体制が変更される予定です。
今回は、3駅の無人化と坂駅での発車時刻表の運用停止について紹介するとともに、JR西日本が広島エリアで進めている駅営業体制の見直しについて見ていきます。
駅無人化で発車時刻表示を中止 8月からJR呉線坂駅 不便訴える利用者
中国新聞ホームページ
2026年8月1日から瀬野駅・大竹駅・坂駅が無人化
今回、有人駅から次の3駅です。
- 山陽本線 瀬野駅(2024年度乗車人員 3,394人)
- 山陽本線 大竹駅(2024年度乗車人員 2,811人)
- 呉線 坂駅(2024年度乗車人員 3,168人)
いずれも広島県内の駅です。
これまで駅係員が配置されていた駅でも、8月1日以降は駅員が常駐しない営業体制となっています。
といっても、列車が停車しなくなったり、駅そのものが廃止されたりするわけではありません。
引き続き列車は発着しますので、通勤・通学や日常の移動などで利用できます。
一方、駅員に直接きっぷの購入方法を尋ねたり、列車について確認したりすることは、有人駅とは同じようにはできなくなります。
そのため、利用者は券売機やインターホン、スマートフォンなどを使って必要な情報を確認することになります。
瀬野駅・大竹駅・坂駅は駅員巡回駅へ
2026年8月1日から無人化された瀬野駅・大竹駅・坂駅について、JR西日本の駅情報を見ると、駅係員は周辺の駅も含めて機動的に巡回して業務を行う営業体制となっています。
つまり、駅員が駅に常駐する体制を終了し、必要に応じて係員が巡回して対応する形です。
駅係員が不在の場合は、駅に設置されたインターホンを利用してオペレーターに問い合わせることができます。
例えば大竹駅では、8月1日から駅係員が常駐しなくなった一方、「みどりの券売機プラス」やインターホンなどを利用して、きっぷの購入や問い合わせができる体制が維持されています。
このため、「無人化」という言葉から駅員によるサポートが完全になくなったと考えるよりも、駅員の常駐を終了し、巡回・遠隔対応を組み合わせた営業体制へ移行したと考える方が実態に近いでしょう。
坂駅では発車時刻表の運用も停止
今回の変更で特に気になるのが、呉線の坂駅です。
坂駅では無人化に伴い、発車時刻表の運用が停止されました。JR西日本は、遠隔操作で対応できないとのことで運用再開まではしばらく時間がかかりそうです。
駅を利用する際には、これまで駅で確認していた列車の発車時刻を、スマートフォンやインターネット、時刻表などで事前に確認しておく必要があります。
特に、普段から坂駅を利用している人にとっては、駅で時刻を確認するというこれまでの習慣が変わることになります。
もちろん、列車の運転本数やダイヤそのものが今回の無人化によって変更されたということではありません。
変わるのは、駅での案内方法です。
「列車が来る時間は同じでも、その情報をどのように確認するか」が変わったと考えると分かりやすいでしょう。
瀬野駅も駅員が常駐しない営業体制へ
alt="スカイレールサービス みどり口駅" class="wp-image-13556"/>山陽本線の瀬野駅も、8月1日から駅員巡回駅となりました。かつては、「スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線」で有名な駅でしたが、2024年5月1日に廃止となっています。
瀬野駅は広島市安芸区にある駅で、山陽本線の広島近郊区間に位置しています。
駅北側には住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」があり、駅周辺にも住宅地が広がっており、通勤・通学などで利用する人も多い駅です。
駅員が不在の際に利用者が問い合わせをする場合には、インターホンなどを利用して案内を受ける形になります。
また、無人駅になったからといって、駅で何もできなくなるわけではありません。
券売機などの設備を利用して、通常の列車利用ができるようになっています。
無人駅を利用する場合には、必要なきっぷの購入方法や列車時刻、運行情報などをあらかじめ確認しておくことが重要です。
大竹駅も無人化
山口県との県境に近い大竹駅も、今回の変更対象となりました。
大竹駅は山陽本線の広島県側の主要駅の一つで、周辺地域から広島方面や岩国方面へ向かう利用者も多い駅です。
大竹駅のように比較的規模の大きな駅でも駅員の常駐が見直されていることからも、JR西日本が駅の営業体制そのものを見直していることが分かります。
広島エリアでは「駅員巡回駅」への変更も
今回の3駅の無人化だけを見ると、それぞれの駅で個別に駅員配置がなくなったように見えます。
しかし、広島エリア全体を見ると、JR西日本では駅の営業体制を見直す動きが続いています。
2026年9月1日からは、山陽本線の廿日市駅と宮内串戸駅も「駅員巡回駅」へ変更される予定です。
これにより、廿日市市内では、9月1日以降、有人駅として残る駅が宮島口駅のみとなる予定です。
この変更については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ 広島エリアの駅が変わりつつある
今回、8月1日から駅員巡回駅へ変更されたのは、瀬野駅・大竹駅・坂駅の3駅です。
そして9月1日には、廿日市駅・宮内串戸駅でも駅員巡回駅への変更が予定されています。
こうして見ると、広島エリアでは駅員の常駐を見直す動きが広がっていることが分かります。
鉄道を利用する人にとって、駅員がいることは当たり前のように感じるかもしれません。
しかし、今後は券売機やインターホン、スマートフォンなどを利用して、自分で必要な情報を確認する場面がさらに増えていきそうです。
今回の変更は駅員配置の見直しというだけでなく、「駅をどのように利用するのか」が変わる動きとしても注目したいところです。
瀬野駅・大竹駅・坂駅を利用する人は、8月1日から営業体制が変わったことを覚えておくとよいでしょう。
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