東武鉄道は2026年7月15日、一部の駅で営業体制を見直し、2026年10月1日から8路線32駅を対象に駅員が複数駅を巡回する体制へ変更すると発表しました。
巡回時間帯以外は駅員が不在となり、利用者からの問い合わせなどはインターホンを通じて近隣駅の係員が対応します。鉄道業界では近年、人手不足への対応や業務効率化のため、駅係員の配置を見直す動きが広がっており、東武鉄道でも新たな駅運営の形が始まります。
東武鉄道ホームページ
8路線32駅が対象
alt="東武鬼怒川線 鬼怒川公園駅" class="wp-image-11184"/>今回巡回体制へ移行するのは東武鉄道の次の駅となっています。
- 伊勢崎線(多々良駅・福居駅・韮川駅・細谷駅・木崎駅・境町駅・新伊勢崎駅)
- 佐野線(佐野市駅・田沼駅・葛生駅)
- 小泉線(成島駅・本中野駅・東小泉駅・西小泉駅)
- 桐生線(治良門橋駅・藪塚駅・阿左美駅)
- 日光線(東武金崎駅)
- 宇都宮線(野州平川駅・壬生駅・国谷駅・おもちゃのまち駅・安塚駅・西川田駅・江曽島駅・南宇都宮駅)
- 鬼怒川線(新高徳駅・鬼怒川公園駅)
- 東上線(東武竹沢駅・男衾駅・鉢形駅・玉淀駅)
の計8路線32駅です。
対象駅はいずれも比較的利用者の少ない駅が中心となっており、10月1日以降は駅員が複数駅を巡回しながら業務を行います。
駅員不在時間帯はインターホンで対応
駅員が巡回していない時間帯は、駅窓口での対応は行われません。
改札付近に設置されたインターホンから近隣駅へ連絡する仕組みとなっており、筆談にも対応可能としています。
また、車いす利用者については、バリアフリールートが整備された駅では事前連絡がなくても、乗務員による乗降補助を受けられる体制を整備するとしています。
無人駅とは少し違う「巡回体制」
今回の発表は「駅員がいなくなる」というより、「常駐から巡回へ変更する」という内容です。
駅員は担当エリア内の複数駅を定期的に巡回し、
- 駅設備の確認
- 清掃
- 利用者対応
- トラブル対応
などを行います。
必要に応じて現地へ向かうことも想定されており、完全な無人駅とは異なる営業形態となります。
鉄道各社で進む省力化
近年の鉄道会社では、
- 利用者減少
- 人手不足
- 人件費上昇
などを背景に駅業務の効率化が進められています。
JR各社や私鉄でも、
- 遠隔対応
- オペレーター対応
- 無人駅化
- 巡回型駅員配置
などが増えており、東武鉄道もその流れに加わった形といえそうです。
一方で、利用者からは「困った時に駅員がすぐいない」「高齢者への対応が心配」といった声が出る可能性もあり、安全性やサービス水準を維持できるかが今後の課題となりそうです。
まとめ
東武鉄道では2026年10月1日から8路線32駅で駅員巡回体制へ移行します。
駅員の常駐を見直すことで効率的な運営を目指す一方、インターホンによる遠隔対応や車いす利用者へのサポートなど、サービス維持にも取り組む方針です。
鉄道業界では人手不足が深刻化しており、今後もこうした巡回型や遠隔対応による駅運営は、他社にも広がっていく可能性があります。
JR西日本でも地方路線を中心に無人駅や遠隔対応駅が増えていますが、東武鉄道のように首都圏の大手私鉄でも巡回型駅運営が拡大していることは、人手不足が全国的な課題となっていることを示す出来事といえそうです。

