山陽電車では、これまで磁気券で発売してきた一部の企画乗車券について、2027年3月31日をもって磁気乗車券での発売を終了します。
対象となる「三宮・姫路1dayチケット」などは、2027年度からQR乗車券のみの発売となる予定です。
山陽電車は2026年9月24日、「一部企画乗車券の磁気券発売終了およびQR乗車券への移行について」を発表しました。
一部企画乗車券の磁気券発売終了およびQR乗車券への移行について
山陽電車ホームページ
このニュースを聞いた時に個人的に頭に浮かんだことがありました。それについてこちらの記事でまとめています。
2027年3月31日で磁気券の発売を終了
今回、磁気券での発売終了が発表されたのは、次の企画乗車券です。
- 三宮・姫路1dayチケット
- 三宮・姫路5dayチケット
- 阪神・山陽シーサイド1dayチケット
- 三宮・明石市内1dayチケット
- 阪神・明石市内1dayチケット
- 神戸西須磨パークス1dayチケット
このうち「神戸西須磨パークス1dayチケット」は2026年12月6日まで、それ以外の対象商品は2027年3月31日まで磁気乗車券で発売されます。
山陽電車によると、磁気乗車券の製造が課題となっており、将来にわたって安定的に供給し続けることが極めて困難な状況になっているとのことです。
そのため、2027年度からはQR乗車券のみの発売となります。
きっぷ自体がなくなるわけではなくQR乗車券へ
今回の発表で注意したいのは、対象となるフリーきっぷそのものが廃止されるわけではないことです。
終了するのは磁気乗車券での発売です。
2027年度からは、スマートフォンで「スルッとQRtto」のWebサイトから事前に購入し、乗車時にはスマートフォンに表示したQRコードを改札機にかざして利用する方式になります。
山陽電車の「1dayチケット・お得なきっぷ」のページを見ると、すでにQR乗車券に対応している商品も多くなっています。
例えば「神戸街めぐり1dayクーポン」「奈良・斑鳩1dayチケット」「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」などはQR乗車券として発売されています。
一方で「三宮・姫路5dayチケット」など、現在も磁気券のみの商品も残っています。
3月の記事で紹介した「QR化」がさらに進む
山陽電車の企画乗車券については、今年3月にもQR化の動きがありました。
当ブログでも、
として取り上げました。
その時点でも、山陽電車では企画乗車券の発売額や発売方法の変更とともに、QR乗車券への移行が進んでいました。
今回の発表によって、今後は磁気券を残している企画乗車券についても、QR乗車券への移行時期がよりはっきりした形です。
特に「三宮・姫路1dayチケット」は、山陽姫路~阪神神戸三宮間を利用できる代表的なフリーきっぷの一つです。
現在は磁気券とQR乗車券の両方が用意されていますが、2027年度からはQR乗車券のみになります。
磁気券からQR乗車券への移行は関西でも進む
磁気券からQR乗車券への移行は、山陽電車だけの動きではありません。
関西では「スルッとQRtto」などを利用したQR乗車券が広がっており、複数の鉄道会社をまたいで利用できる企画乗車券も登場しています。
例えば「KANSAI MaaS」では、Osaka Metro、近鉄、京阪、南海、JR西日本、阪急、阪神の7社を対象とした乗り放題の企画乗車券がQR乗車券で発売されたこともあります。
またJR西日本でも「JR西日本QR2dayパス」のように、スマートフォンでQRコードを表示して利用する企画乗車券が設定されています。
こうした流れを見ると、企画乗車券については「紙や磁気券を購入して持ち歩く」という方式から、スマートフォンで購入してQRコードを表示する方式への移行が進んでいることが分かります。
山陽電車のフリーきっぷもQR乗車券が中心に
山陽電車ではすでに多くの企画乗車券がQR乗車券になっています。
今後は今回発表された対象商品についても磁気券の発売が終了し、QR乗車券へ一本化されます。
普段から「三宮・姫路1dayチケット」などを利用している人にとっては、2027年4月以降は購入方法が変わることになります。
特にこれまで駅の窓口などで磁気券を購入していた人にとっては、スマートフォンから事前に購入する方式への変更になります。
山陽電車の企画乗車券は、今後さらにQR乗車券への移行が進みそうです。
「フリーきっぷがなくなる」のではなく、「磁気券のフリーきっぷがなくなる」という点は、今回の発表を見るうえで押さえておきたいところです。



