近畿日本鉄道(近鉄)は2026年9月17日、現在発売している「近鉄週末フリーパス」をリニューアルし、11月6日(金)乗車開始分から「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」として発売すると発表しました。
現在の「近鉄週末フリーパス」は紙のきっぷですが、リニューアル後はスマートフォンで購入・利用するデジタルきっぷになります。
さらに発売額も、大人が5,000円から6,000円へ1,000円値上げされます。
今回は単純な値上げだけではなく、利用できる区間や特典にも変更があります。
新しい「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」では、柏原駅、長田駅、西信貴鋼索線がフリーエリアの対象外となります。近鉄の発表では、これらが対象外となる理由については説明されていません。
近畿日本鉄道ホームページ
「近鉄週末フリーパス」は10月31日乗車開始分まで
現在の「近鉄週末フリーパス」は、土曜日・日曜日を含む連続3日間、近鉄全線が乗り降り自由になるきっぷです。
有効期間は、金・土・日曜日、または土・日・月曜日の3日間。
発売額は大人5,000円、小児2,500円です。
近鉄全線3日間フリー乗車券にはケーブル線も含まれているため、生駒ケーブル・西信貴鋼索線も利用できます。
また、葛城山ロープウェイについてはフリー区間ではありませんが、片道または往復を1回に限り50%割引で利用できる特典があります。
現在の「近鉄週末フリーパス」は10月30日(金)で発売終了となります。
ただし、10月30日までに購入すれば、10月31日(土)乗車開始分まで利用できます。
11月6日から「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」に
11月から登場するのが「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」です。
11月5日(木)10時から発売され、11月6日(金)乗車開始分から利用できます。
有効期間は現在の「近鉄週末フリーパス」と同じく、土曜日・日曜日を含む連続3日間です。
つまり、
- 金曜日・土曜日・日曜日
- 土曜日・日曜日・月曜日
という使い方となります。
発売額は次のように変更されます。
| 現在 | 11月6日から | |
|---|---|---|
| 大人 | 5,000円 | 6,000円 |
| 小児 | 2,500円 | 3,000円 |
大人は1,000円、小児は500円の値上げです。
新しいきっぷは「きんてつチケットEモール」で発売され、スマートフォンに表示したデジタルきっぷを利用する形になります。
近鉄のデジタルきっぷは、スマートフォンで購入し、表示されたQRコードを改札にかざして利用する方式です。
生駒ケーブルが新たに追加されるわけではない
今回の発表で注意したいのが、生駒ケーブルの扱いです。
新しい「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」では、生駒ケーブルも3日間利用できます。
ただし、生駒ケーブルは今回新たに利用できるようになるわけではありません。
現在の「近鉄週末フリーパス」も「近鉄全線3日間フリー乗車券 ※ケーブル線を含む」とされており、生駒ケーブルを利用できます。
なお、生駒ケーブルは引き続き利用できる一方、現在フリーエリアに含まれている西信貴鋼索線(信貴山口~高安山)は新しいきっぷでは対象外となります。
alt="近鉄西信貴鋼索線「高安山駅」" class="wp-image-16158"/>これまで利用できた生駒ケーブルが、リニューアル後も引き続き利用できると考えた方が分かりやすいでしょう。
葛城山ロープウェイの50%割引は終了
alt="葛城山ロープウェイ" class="wp-image-16157"/>一方、葛城山ロープウェイについては変更があります。
現在の「近鉄週末フリーパス」では、葛城山ロープウェイそのものがフリー区間に含まれているわけではありません。
利用する場合は、きっぷに付いている割引券によって、片道または往復を1回に限り50%割引となります。
新しい「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」では、この50%割引特典がなくなります。
つまり、
「葛城山ロープウェイがフリー区間から外れる」のではなく、もともと対象外だった葛城山ロープウェイの50%割引特典が終了する
という変更です。
ここは現在の「近鉄週末フリーパス」を利用したことがある人にとっても、確認しておきたいポイントです。
| 区間 | 現行「近鉄週末フリーパス」 | 新デジタルフリーパス |
| 鳥居前~生駒山上 (生駒ケーブル) | 〇 | 〇 |
| 信貴山口~高安山 (西信貴鋼索線) | 〇 | 対象外 |
| 葛城山ロープウェイ | フリー区間外・50%割引 | フリー区間外・割引終了 |
柏原駅・長田駅の対象外は利用者には地味に痛い?
今回の変更で見逃せないのが、柏原駅と長田駅がフリーエリアの対象外になることです。
どちらも他社線から近鉄線へ乗り継ぐ際に利用される駅だけに、これまで「近鉄週末フリーパス」だけで乗り継いでいた人には影響がありそうです。
新しいきっぷでは、柏原駅・長田駅をフリーエリアとして利用できないため、利用する区間によっては、フリーエリア内の駅までの近鉄線のきっぷを別途購入するなどの対応が必要になります。
1,000円の値上げに加えて、こうした利用条件の変更もあるため、これまで「近鉄週末フリーパス」を利用していた人は、11月以降の旅行では利用区間を確認しておいた方がよさそうです。
紙のきっぷからデジタルきっぷへ
今回のリニューアルで大きく変わるのが、紙のきっぷがなくなることです。
現在の「近鉄週末フリーパス」は、駅窓口や一部の特急券等自動発売機、インターネット通信販売などで購入できます。
11月6日乗車開始分からは、デジタルきっぷとなり、「きんてつチケットEモール」で購入する方式に変わります。
スマートフォンがあれば駅に行く前に購入でき、QRコードを使って乗車できるため、紙のきっぷを持ち歩く必要がなくなります。
一方で、これまで紙のフリーきっぷを利用していた人にとっては、購入方法が大きく変わることになります。
近鉄では磁気定期券も11月30日に発売終了
今回の「近鉄週末フリーパス」のデジタル化は、近鉄が進めているきっぷのデジタル化の流れの一つともいえそうです。
近鉄では2026年11月30日をもって、磁気定期券の発売を終了すると発表しています。
近鉄の公式サイトでは、今後の定期券について「ICOCA定期券」を案内しており、磁気定期券は11月30日で発売終了となります。
ただし、定期券の区間や経路によってはICOCA定期券または磁気定期券でしか発売できない場合があると案内されています。
8月には、この磁気定期券の終了についても記事にしました。
今回は「近鉄週末フリーパス」も紙のきっぷからデジタルきっぷへ変更されることになりました。
定期券と企画乗車券という違いはありますが、近鉄のきっぷが紙や磁気券からICカード・デジタルへ移行していく流れとして見ることもできそうです。
11月から「紙の週末フリーパス」は終了
今回の変更をまとめると、現在の「近鉄週末フリーパス」は10月31日乗車開始分まで。
11月6日乗車開始分からは「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」に切り替わります。
大人は5,000円から6,000円へ1,000円値上げ。
小児も2,500円から3,000円へ500円値上げされます。
さらに、紙のきっぷからスマートフォンで利用するデジタルきっぷへ変更され、現在の葛城山ロープウェイ50%割引特典は終了します。
一方、生駒ケーブルについては現在の「近鉄週末フリーパス」でも利用できるため、新たに追加されたものではありません。
近鉄では11月30日に磁気定期券の発売も終了する予定で、今回の週末フリーパスのリニューアルと合わせると、2026年秋は近鉄のきっぷが大きく変わる時期になりそうです。
これまで「近鉄週末フリーパス」を利用していた人は、10月31日乗車開始分までは現在の紙のきっぷを利用できます。
11月以降に利用する場合は、価格だけでなく、デジタル化や葛城山ロープウェイの割引終了など、変更点を確認しておきたいところです。
なお、新しい「近鉄週末おでかけデジタルフリーパス」の詳細は10月1日に近鉄のホームページで公開される予定です。


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