鳥取市の循環バス「くる梨」が2027年春から150円に値上げへ 2004年の本格運行開始以来初めての大人運賃改定

鳥取駅 バス乗り場 路線バス

鳥取市中心部を循環するコミュニティバス「くる梨(くるり)」について、鳥取市は2027年春をめどに大人運賃を現在の100円から150円に引き上げる方針です。

鳥取市は2026年8月から9月にかけて運賃改定案に対する意見募集を実施しました。その結果を公表し、市民から寄せられた意見に対する市の考え方を明らかにしています。

「くる梨」は2004年1月に本格運行を開始して以来、大人100円で利用できる循環バスとして親しまれてきました。今回の改定は、大人運賃について本格運行開始以来初めての値上げとなります。

鳥取市の循環バス「くる梨」2004年から初の値上げ、現状100円→150円に…昨年度の運行経費の負担は1億円超・収支悪化で

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2027年春から大人運賃を100円から150円に引き上げる方針

今回の運賃改定案は次のとおりです。

区分現行改定案
大人100円150円
小人50円50円
障がい者50円50円
大人1か月定期券3,000円4,500円
小人・障がい者1か月定期券1,500円1,500円

大人運賃は1乗車あたり50円の値上げで、改定率は50%となります。

一方、小人と障がい者の運賃は据え置かれる予定です。

運賃改定の時期は2027年春を予定しています。

意見募集には94人が応募 回数券は継続する方向に

鳥取市は2026年8月7日から9月3日まで、今回の運賃改定案について市民から意見を募集しました。

応募者は94人で、市は9月16日に意見募集の結果と、それぞれの意見に対する考え方を公表しました。

リンク:鳥取市循環バス「くる梨」の運賃改定に対する意見募集の結果について – 鳥取市公式ウェブサイト(交通政策課)

寄せられた意見には、値上げによる利用者離れを心配する声や、高齢者向けの割引制度を求める声などがありました。

また、当初案では運賃改定に合わせて販売を終了する予定だった回数券についても、継続を求める意見が寄せられています。

これを受けて鳥取市は、利用者の利便性と定時運行の確保のため、回数券を継続する方向で検討するとしました。

ただし、収支改善のため、これまでの割引については廃止する方針です。

回数券の扱いについては、当初案から変更されたポイントといえます。

行経費の約8割を公費で負担

今回の値上げの背景には、運行経費の増加があります。

乗務員の人件費や燃料費、物価の上昇などによって運行経費が増え、2025年度には運行経費の約8割を鳥取市が公費で負担していました。

鳥取市は、大人運賃を100円から150円に引き上げることで、運賃収入で賄う割合を現在の約2割から約3割に引き上げられると見込んでいます。

ただし、値上げだけで運行経費を賄えるわけではありません。市は利用促進や運行の効率化にも取り組む考えです。

10月には土休日の減便も実施

「くる梨」では2026年10月1日にダイヤ改正が実施され、土曜・日曜・祝日の運行本数が見直されました。

赤コースでは日中の運行間隔が従来の20分から40分に変更され、青コースと緑コースでも土休日の最終便が1時間繰り上げられています。

今回の運賃改定と合わせて考えると、鳥取市の循環バスは運行経費の上昇や乗務員不足などを背景に、運行内容と運賃の両面から見直しが進んでいることが分かります。

2004年の本格運行開始以来、大人100円で利用できた「くる梨」ですが、今後も地域の移動手段として運行を続けていくためには、利用者の負担と自治体の財政負担のバランスが課題となりそうです。

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