JR西日本が、特急「サンダーバード」に2030年度にも新型車両を投入する方針であることが報じられました。新型車両では快適性の向上が図られる見込みですが、気になるのは「交流区間を走る必要がなくなった」という点です。
新型車両は「サンダーバード」向けとされており、まずは登場から30年以上が経過する681系の置き換えの対象となりそうです。一方、敦賀駅~米原駅・名古屋駅を走行する「しらさぎ」は北陸新幹線敦賀延伸後に運転区間が短縮されており、利用状況などを踏まえると、車両更新は「サンダーバード」が優先される可能性が高そうです。
現在の681系は交流・直流両方に対応した交直流電車ですが、新型車両は直流専用になる可能性も考えられます。
JR西日本、特急「サンダーバード」2030年度にも新型車両 快適性向上
日経新聞ホームページ
北陸新幹線敦賀延伸で役割が変化
alt="敦賀駅(サンダーバード)" class="wp-image-11234"/>2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸によって、「サンダーバード」の運転区間は大阪~敦賀間へ短縮されました。
かつては敦賀から先の北陸本線(交流電化区間)へ乗り入れていましたが、現在は敦賀までの直流区間だけを走っています。
そのため、
- 交流20kV対応機器
- 交直流切替装置
などを搭載する必要性は大きく低下しました。
この点は新型車両を設計する上で非常に大きな変化といえそうです。
現在の681系・683系は交直流車
alt="特急能登かがり火681系" class="wp-image-11235"/>現在活躍する681系・683系は、
- サンダーバード
- しらさぎ
- 能登かがり火
など幅広い特急で活躍してきました。
もともとは金沢・富山・和倉温泉方面まで運転するため、交流・直流両対応となっています。
しかし現在のサンダーバード運用だけを見ると、その性能を十分使う場面はありません。
直流専用ならメリットも
もし直流専用車となれば、
- 車両重量の軽量化
- 製造コストの削減
- 保守の簡素化
- 消費電力の低減
など様々なメリットが期待できます。
近年のJR西日本は新型273系「やくも」でも最新技術を取り入れており、新しいサンダーバードでも省エネや快適性の向上が重視される可能性があります。
681系の今後はどうなる?
気になるのは置き換えられる681系です。
交流設備を持つ681系は、
- 北陸方面
- しらさぎ
- 能登かがり火
- 臨時列車
など様々な用途があります。
一方で、「しらさぎ」は北陸新幹線敦賀延伸後に運転区間が短縮されており、今後さらに車両運用が変化する可能性もあります。
「能登かがり火」は、直流電化されている七尾線を走行するため当面は、681系・683系での運行となると思われます。
余剰となった683系がどのように活用されるのかも、今後の注目点となりそうです。
岡山との関係は?
alt="サンダーバード(新大阪駅)" class="wp-image-11236"/>岡山から北陸方面へ向かう場合も、「サンダーバード」は敦賀で北陸新幹線へ接続する重要な列車です。
新型車両の投入によって、
- 座席の快適性
- コンセントやUSB電源
- Wi-Fi
- 荷物スペース
などが改善されれば、観光客やビジネス利用者にとっても利便性向上が期待できます。
まとめ
今回報じられたのは「2030年度にも新型車両投入」という方針ですが、それ以上に注目したいのは、敦賀までの運転となった現在の「サンダーバード」に、交直流電車が本当に必要なのかという点です。
交流区間へ乗り入れなくなった現在、直流専用車として新たな特急車両が誕生すれば、JR西日本の在来線特急車両にも新しい時代が訪れることになります。
正式な仕様は今後明らかになりますが、「サンダーバード」がどのような姿へ生まれ変わるのか、今後の発表にも注目したいところです。
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