南海電鉄は2026年9月17日、2027年3月31日をもって磁気定期乗車券などの発売を終了すると発表しました。
今回終了するのは磁気定期券だけではありません。
学生割引普通乗車券や往復乗車券、南海電鉄と阪堺電気軌道の連絡定期券なども発売終了となります。
関西の大手私鉄では、すでに京阪・阪神・阪急で磁気定期券の原則発売終了が行われており、近鉄も2026年11月30日をもって原則として磁気定期券の発売を終了する予定です。
南海でも磁気券からICカードなどへの移行が進むことになり、磁気定期券をめぐる環境が大きく変わってきました。
2027年3月31日(水)をもって磁気定期乗車券などの発売を終了します
南海電鉄ホームページ
~2030年度を目標に磁気乗車券の廃止を進めます~
南海電鉄は2027年3月31日で発売終了
南海電鉄が2026年9月17日に発表した内容によると、2027年3月31日をもって次のきっぷなどの発売を終了します。
| 発売終了するもの | 2027年4月1日以降 |
|---|---|
| 磁気定期乗車券 | IC定期券などを利用 |
| 実習用通学定期乗車券 | IC定期券などを利用 |
| 障がい者用割引定期乗車券 | IC定期券などを利用 |
| 南海・阪堺連絡定期乗車券 | 南海・阪堺それぞれの定期券を購入 |
| 南海電鉄住吉大社駅で発売する阪堺電車の定期券 | 阪堺電気軌道などの指定窓口で購入 |
| 往復乗車券 | 往路・復路それぞれ普通乗車券を購入 |
| 学生割引普通乗車券 | 普通乗車券を購入 |
磁気定期券については、南海電鉄線内の通勤・通学定期券などが対象となります。
現在使用している磁気定期券については、2027年3月31日までに購入したものであれば、有効期間満了まで利用できます。
つまり、2027年4月1日から突然、手元の磁気定期券が使えなくなるわけではありません。
関西の大手私鉄では磁気定期券の終了が進む
今回の南海電鉄の発表だけを見ると、単に「南海も磁気定期券をやめる」というニュースに見えます。
しかし、関西の大手私鉄全体を見ると、磁気定期券の発売終了はすでに進んでいます。
| 鉄道会社 | 磁気定期券の原則発売終了 |
|---|---|
| 京阪電気鉄道 | 2021年3月19日 |
| 阪神電気鉄道 | 2022年7月31日 |
| 阪急電鉄 | 2025年3月31日 |
| 近畿日本鉄道 | 2026年11月30日予定 |
| 南海電気鉄道 | 2027年3月31日予定 |
各社とも一部の例外はありますが、一般的な定期券については磁気券からICカードなどへ移行する流れになっています。
近鉄については、以前の記事でも紹介しました。
近鉄では2026年12月1日以降、一般的な定期券についてはICOCAなどのIC定期券を利用する形が基本となります。
そして近鉄に続いて南海も2027年3月31日で磁気定期券の発売を終了することになります。
南海・阪堺の連絡定期券も終了
今回の発表で、磁気定期券とともに注意したいのが南海電鉄と阪堺電気軌道の連絡定期券です。
2027年3月31日をもって、南海電鉄-阪堺電気軌道の連絡定期券の発売を終了します。
2027年4月1日以降は、南海電鉄と阪堺電気軌道の定期券をそれぞれ購入する形になります。
南海と阪堺を乗り継いで通勤・通学している人にとっては、単に「磁気券がICカードになる」というだけではなく、これまで1枚で購入できた連絡定期券の仕組みそのものが変わることになります。
また、南海電鉄の住吉大社駅で発売している阪堺電車の定期券についても、南海電鉄での発売を終了します。
阪堺電車の定期券を購入する場合は、今後は阪堺電気軌道の指定された発売場所などを利用する必要があります。
往復乗車券や学割普通乗車券も終了
南海電鉄では定期券以外にも、往復乗車券の発売を終了します。
2027年4月1日以降は、往路と復路それぞれの普通乗車券を購入する形になります。
また、南海電鉄線内で発売している学生割引普通乗車券についても、2027年3月31日で発売終了となります。
ここは「学割制度そのものがなくなる」という意味ではありません。
今回終了するのは、南海電鉄が発売している学生割引普通乗車券です。
このように、今回の発表は磁気定期券のIC化だけでなく、これまで駅で販売されてきたきっぷの種類を整理する内容にもなっています。
南海では以前からIC化・きっぷの整理が進んでいた
南海電鉄では、今回突然きっぷの整理を始めたわけではありません。
すでに磁気連絡定期券の発売終了など、ICカードへの移行や定期券の発売形態の見直しを進めています。
南海と他社・他交通機関との連絡定期券についても、発売終了となったものがあります。
こうした動きの背景には、交通系ICカードの普及があります。
定期券をICカードにすることで、改札機に磁気券を投入する必要がなくなり、タッチするだけで利用できます。
利用者にとっても、ICカードに定期券を搭載しておけば、定期区間外ではチャージ残額を使って乗車できるなど、便利な面があります。
一方で、磁気定期券を利用している人にとっては、これまでと購入方法が変わるため注意が必要です。
「磁気定期券」が当たり前だった時代から変化
鉄道の定期券といえば、以前は駅の券売機や窓口で購入する磁気定期券が一般的でした。
改札機に定期券を投入し、裏面に印字された区間や有効期限を確認する――。
現在では当たり前になったICカードのタッチ方式とは、ずいぶん違う利用方法でした。
しかし、交通系ICカードの普及によって、磁気定期券を利用する機会は少なくなっています。
関西の大手私鉄でも、京阪、阪神、阪急に続いて近鉄、そして南海と、磁気定期券の発売終了が相次いでいます。
南海電鉄は今回の発表で、2030年度を目標として磁気乗車券の廃止を進める方針も示しています。
そのため、今回の2027年3月31日の発売終了は、南海における磁気券の整理がさらに進む一つの段階と見ることができそうです。
まとめ 2027年4月から南海のきっぷが変わる
2027年4月1日以降、南海電鉄では一般的な定期券についてICカードの利用が基本となる一方、往復乗車券や学生割引普通乗車券、南海・阪堺の連絡定期券なども発売されなくなります。
特に南海と阪堺電車を乗り継いで利用している人は、定期券の購入方法が変わるため、事前に確認しておきたいところです。
近鉄では2026年11月30日、南海では2027年3月31日。
関西の大手私鉄を利用している人にとって、磁気定期券が少しずつ過去のものになっていくことを実感する時期になりそうです。

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