JR東日本は2026年11月6日、蒸気機関車C57形180号機の撮影会「支度の貴婦人 Au revoir, La Dame」を開催すると発表しました。
開催日は12月12日(土)。「SLばんえつ物語」を牽引するC57 180を、新潟車両ベース(新津)の検修庫内で撮影できるほか、定期検査に向けた整備作業の見学や、高所作業車を使用した炭水車上部からの撮影も予定されています。
今年8月に製造から80周年(傘寿)を迎えた「貴婦人」。定期検査のため大宮へ向かう前の姿を間近で見られる貴重な機会となりそうです。
蒸気機関車撮影会「支度の貴婦人 Au revoir, La Dame(オ・ルボアール、ラ・ダム)」を開催します![PDF/493KB]
JR東日本ホームページ
C57 180の撮影会を12月12日に開催
今回の撮影会は、新潟市秋葉区にある新潟車両ベース(新津)で開催されます。
開催概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 開催日 | 2026年12月12日(土) |
| 第1部 | 9:30~11:40 |
| 第2部 | 13:30~15:40 |
| 会場 | 新潟車両ベース(新津) |
| 参加料金 | 40,000円(税込) |
| 募集人数 | 各部7名 |
| 対象 | 18歳以上(高校生不可) |
撮影時間は各部とも約120分です。
参加者は検修庫内でC57 180の車両全体を撮影できるほか、通常は見ることのできない定期検査に向けた整備作業も見学・撮影できます。
石炭を降ろした炭水車や整備作業を撮影
今回の撮影会で注目したいのが、定期検査前ならではの車両の姿です。
通常、蒸気機関車の後ろに連結されている炭水車には、運転に必要な石炭12トンと水17トンが搭載されています。
しかし、今回は定期検査に向けて石炭をすべて取り下ろした状態で撮影できます。
さらに、通常は機関車のボイラー側に取り付けられている主連棒・偏心棒を取り外し、炭水車に積み込んだ状態となっています。
高所作業車を使用して炭水車の上部から撮影できる企画も用意されています。高所作業車には参加者1名と係員1名が乗車し、1人あたり約5分間の見学・撮影が可能です。
なお、安全上の理由から体重100kg以上の方は高所作業車に乗車できません。
また、整備作業中のため、蒸気機関車に火は入っておらず、ヘッドマークも装着されません。主連棒・偏心棒も取り外された状態となります。
C57 180は製造から80周年 定期検査のため大宮へ
C57 180は「貴婦人」の愛称で親しまれている蒸気機関車です。
1946年8月に製造され、2026年8月に製造から80周年を迎えました。
今年は傘寿を記念して、ナンバープレートに紫色の特別塗装が施されています。
磐越西線の観光列車「SLばんえつ物語」の牽引機として活躍していますが、11月21日の運転をもって、2026年の「SLばんえつ物語」の運転を終了し、C57 180号機は4年に1度の定期検査を受けるため大宮へ向かう予定です。
今回の撮影会は、その旅立ち前の姿を見られる機会として企画されました。
イベント名の「Au revoir, La Dame(オ・ルボアール、ラ・ダム)」は、フランス語で「また逢う日まで、貴婦人」という意味です。
定期検査を終え、再び「SLばんえつ物語」の舞台に戻ってくることを期待したいですね。
参加記念品は紫色のナンバープレートと主連棒のレプリカ
撮影会の参加者には、傘寿を記念した特別な参加記念品が用意されています。
- 紫色に塗装されたナンバープレートのレプリカ
- 主連棒をモチーフにしたレプリカ
いずれもステンレス製で、長さは約200mmです。ナンバープレートの紫色には、実際の車両に使用されたものと同じ塗料が使われています。
西のC57 1号機と東のC57 180号機 2両の「貴婦人」
C57形蒸気機関車といえば、優美なスタイルから「貴婦人」の愛称で親しまれている機関車です。現在、JR西日本にはC57 1号機、JR東日本にはC57 180号機が保存・動態運転されており、それぞれ「SLやまぐち号」と「SLばんえつ物語」を牽引しています。
C57 1号機は1937年製造、C57 180号機は1946年製造です。同じC57形でも、C57 1号機の方が9年先輩にあたります。
西のC57 1号機は、1979年に復活した「SLやまぐち号」の牽引機として長く活躍してきました。2020年10月に車両の不具合が発生してからは営業運転を離れていましたが、約6年の修繕期間を経て、2026年10月に営業運転へ復帰しました。
一方、東のC57 180号機は1969年に引退し、新潟県内で静態保存されていました。その後、1999年に動態復元され、磐越西線の「SLばんえつ物語」として復活しています。
2026年はC57 180号機が製造から80周年を迎え、紫色のナンバープレートなどの特別装飾で運転されました。今回の撮影会は、その節目の年の定期運行を終え、4年に1度の定期検査を受けるために大宮へ向かう前の姿を撮影できる企画です。
同じC57形でありながら、異なる歩みをたどってきた2両の「貴婦人」。西のC57 1号機が山口線に復帰した2026年に、東のC57 180号機は定期検査に向かいます。これからもそれぞれの路線で、蒸気機関車の魅力を伝え続けてほしいですね。
「SLやまぐち号」を牽引するC57 1号機は10月24日(土)に車両トラブルが発生したため、10月24日(土)はDD51ディーゼル機関車、10月25日(日)は、D51 200号機の牽引での運転となりました。
JR東日本の最近のネーミングについて
最近のJR東日本は、列車名やイベント名に少し気取った名前を付けるのがお好きなようです。2027年度に登場予定の新しい夜行特急「ルナ・アズール」はスペイン語で「青い月」、12月27日運転の夜行新幹線「アマネセルこまち」もスペイン語で「夜明け」を意味します。そして今回のC57 180撮影会も「支度の貴婦人 Au revoir, La Dame」とフランス語を取り入れた名前になりました。
ここまで外国語を重ねられると、次はどんな名前が登場するのか楽しみになってきます。
申し込みは11月9日12時30分から
撮影会の販売期間は、2026年11月9日(月)12時30分から12月6日(日)23時59分までです。
JRE MALLに会員登録(無料)したうえで、「JRE MALLチケット JR東日本 新潟事業本部」店から購入できます。
各部7名限定で、参加料金は1人40,000円(税込)です。売り切れ次第終了となります。
詳しい参加条件や注意事項については、販売ページで確認してください。
まとめ
製造から80周年を迎えたC57 180。今回の撮影会は、定期検査で大宮へ向かう前の姿を撮影できるだけでなく、石炭を降ろした炭水車や取り外された主連棒・偏心棒など、普段の営業運転では見ることのできない姿を楽しめる企画です。
「SLばんえつ物語」の牽引機として長年活躍してきたC57 180が、定期検査を経て再び磐越西線を走る日を楽しみにしたいところです。

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