またひとつ、懐かしい車両の話題が聞こえてきました。
長野県を走るしなの鉄道の観光列車「ろくもん」が、2029年3月で引退することが明らかになりました。
「ろくもん」は、115系を改造して誕生した特別な列車。
国鉄形車両が次々と姿を消すなかで、「まだ115系に乗れる」と感じさせてくれる、貴重な存在でもありました。
ゆっくり走る、特別な115系
「ろくもん」を運行しているのは、しなの鉄道。
長野〜軽井沢を中心に、食事付きの観光列車として運転されています。
もともと通勤・通学の足として全国で活躍してきた115系ですが、
「ろくもん」では木の温もりを感じる車内や、落ち着いた赤い車体に生まれ変わりました。
急がず、騒がず、景色と時間を楽しむ列車。
そんな役割を与えられた115系は、少し誇らしげにも見えます。
「ろくもん」とは?
しなの鉄道が運行する115系改造の観光列車。食事付きプランが特徴で、真田家の六文銭をモチーフにしたデザインが人気です。
なぜ、2029年で引退するのか
理由はやはり、車両の老朽化です。
115系は登場からすでに半世紀近くが経ち、
部品の確保や検査の負担は年々大きくなっています。
しなの鉄道でも、通常運用の115系は新型車両へと置き換えが進み、
「ろくもん」は観光列車として最後まで大切に使われてきた存在でした。
それでも、2029年3月という節目が示されたことで、
115系が現役で走る時間が、確実に残り少なくなってきたことを感じさせます。
岡山から見ると、なおさら思うこと
岡山エリアでも、115系は長いあいだ当たり前の存在でした。
山陽本線や伯備線で見かけた湘南色や黄色の車両を、覚えている方も多いと思います。
今では本数も減り、「いつまで走るのだろう」と話題になることも増えました。
そんな中での「ろくもん」は、
“最後まで丁寧に走り続ける115系”として、とても印象的な存在です。
日常の足ではなく、旅の主役として走る115系。
それは、国鉄形車両にとって理想的な締めくくりなのかもしれません。
まだ、会いに行く時間はある
引退までは、あと3年ほど。
すぐに姿を消すわけではありません。
「昔よく乗ったなぁ」と思う方も、
「実はちゃんと乗ったことがない」という方も、
一度「ろくもん」に乗ってみると、115系の見え方が少し変わるかもしれません。
静かに、でも確実に進んでいく世代交代。
その最後の場面を、そっと見届けたいですね。
岡山地区も115系は、かなり貴重な存在となっています。また、山口地区でも227系「Kizashi」の投入が始まっています。
しなの鉄道でも、2026年のダイヤ改正で115系が2本引退しました。



