地方都市の人口流出が続く中、「交通」からUターンを後押しする取り組みが、香川県坂出市で行われます。
2026年8月11日(火・祝)、坂出花火大会の開催日にあわせて、関西(JR大阪駅・JR元町駅) と JR坂出駅間を結ぶ無料帰省バスが運行されることが発表されました。
これは単なるイベント輸送ではありません。
坂出市が進める 「Uターンブースト坂出プロジェクト」 の一環として行われる、移住・定住を見据えた実証的な交通施策です。
坂出市ホームページ
なぜ「花火大会の日」なのか
alt="" class="wp-image-9462"/>鉄道ファンの視点で見る交通戦略
8月11日は、坂出市最大級のイベントである 坂出花火大会 の開催日。
この日は市内外から多くの来訪者が集まり、JR予讃線・坂出駅周辺も大変な混雑となります。
そこで坂出市が選んだのが、
- 鉄道ではなく関西圏からの直行バス
という選択でした。
これは
- 花火大会当日の鉄道混雑を回避
- 関西在住の坂出出身者をピンポイントで呼び戻す
- 「帰りやすさ」を実体験してもらう
という、非常に合理的な判断と言えます。
無料帰省バスの概要(鉄道ブログ視点まとめ)
- 運行日:2026年8月11日(火・祝)
- 区間:関西方面 → 坂出市
- JR大阪駅(12:00集合・12:15出発)
- JR元町駅(13:15集合・13:30出発)
- JR坂出駅(16:15到着)
- 定員:40名(抽選制)
- 料金:無料
- 復路:設定なし(片道のみ)
この「片道のみ」という点も重要です。
坂出市側としては、
帰りは JR予讃線・瀬戸大橋線など、鉄道を含めて自由に選んでほしい
というメッセージを込めているように感じられます。
鉄道×バスの役割分担が見えてくる
鉄道ファンとして注目したいのは、この企画が
「鉄道を否定するものではない」 という点です。
- 行き:混雑を避けた 規制バス
- 滞在後:JR・高速バス・自家用車など 自由選択
つまり、
- 行政が入口(アクセス)を用意し
- 地域内・帰路は公共交通に委ねる
という、今後の地方交通政策のヒントが詰まった取り組みなのです。
坂出という“鉄道的にも重要な街”
alt="7200系+7000系 坂出駅" class="wp-image-9464"/>坂出市は、
- JR予讃線の主要駅
- 宇多津駅と並ぶ瀬戸大橋線の四国側拠点
- 本州と四国を結ぶ鉄道・道路の要衝
という、鉄道的にも非常に重要な立ち位置にあります。
その坂出が、
「まずは帰ってきてもらう」ためにバスを使い、
「定住・再訪」につなげるために鉄道網を活かす――。
この流れは、他の地方都市にも応用可能なモデルと言えるでしょう。
2025年度のJRでの瀬戸大橋の利用者数は、760万人とコロナ前の95%まで回復しています。
まとめ
今回の無料規制バスは、
- 単なる花火大会輸送ではなく
- Uターン促進 × 公共交通戦略
- 鉄道とバスの共存モデル
を示した、非常に興味深い事例です。
「帰省しづらいから、戻らない」
そのハードルを、交通から下げる。
鉄道ファンとしても、
こうした取り組みが 将来の鉄道路線維持につながる可能性 を秘めている点に、注目していきたいところです。
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