観光特急の代表格として長年親しまれてきた博多と別府を久大本線経由で結ぶ「ゆふいんの森」に、2031年春をめどに新型車両が導入される方針が明らかになりました。現在は、キハ71系気動車(4両編成)とキハ72系気動車(5両編成)で運行されています。
運行開始から40年以上が経過したキハ71系車両の置き換えが主な目的とされ、編成は4両から5両へ増える見込みです。
「なかなか予約が取れない列車」というイメージが定着しているゆふいんの森。
今回の増結は、利用者にとって朗報となるのでしょうか。
ゆふいんの森とは
「ゆふいんの森」は、博多と由布院・大分方面を結ぶ観光特急で、1989年の運行開始以来、JR九州を代表する列車として親しまれてきました。
木目調の内装や大きな窓が特徴で、「移動そのものを楽しむ列車」として高い人気を誇っています。
長く愛されてきた「ゆふいんの森」という存在
ゆふいんの森は、観光列車という言葉が今ほど一般的でなかった時代から走り続けてきた列車です。
木目を活かした内装、大きな窓、車内での非日常感。移動そのものを「旅の目的」に変えた存在として、多くのファンを生み出してきました。
一方で、初代車両は1989年・1990年にキハ58形・キハ65形からの改造で製造されています。
雰囲気の良さとは裏腹に、設備面や輸送力では時代の変化に追いつきにくくなっているのも事実です。
4両→5両化で何が変わりそうか
今回注目されているのが、編成が4両から5両へ増える点です。
単純計算でも座席数は増え、特に繁忙期や週末の「全席満席」という状況は、多少なりとも緩和される可能性があります。
また、近年はインバウンド客や大型荷物を持った旅行者も増えており、
・荷物置き場
・車内動線
・バリアフリー対応
といった点での改善も、新型車両には期待したいところです。
それでも「劇的に乗りやすくなる」とは限らない?
ただし、5両化=誰でも簡単に乗れる、とは言い切れません。
ゆふいんの森は本数が限られており、人気時間帯に需要が集中しやすい列車です。
・運行本数は増えるのか
・指定席の仕組みは変わるのか
・観光シーズンの需給バランスはどうなるのか
こうした運用面が変わらなければ、「取りにくさ」は残る可能性もあります。
それでも、新車導入の意味は大きい
それでも、2031年という区切りで新車を投入する決断は、
「ゆふいんの森」というブランドを今後も大切にしていく、という強いメッセージに感じられます。
単なる置き換えではなく、次の世代にどう引き継いでいくのか。
JR九州がどんな答えを出すのか、今から注目しておきたいところです。
まとめ
4両が5両になる。数字だけ見れば小さな変化ですが、
「旅の入口」である列車が少しでも身近になるなら、その意味は決して小さくありません。
2031年春、ゆふいんの森はどんな姿で走り出すのか。
乗りやすさだけでなく、“らしさ”がどう受け継がれるのかも、楽しみに見守りたいですね。

