北海道の鉄道史を語るうえで欠かせない国鉄特急電車が、関東で新たな“余生”を歩み始めます。
国鉄時代に北海道の大動脈を走り、多くの人々を札幌へ、旭川へと運んだ 781系特急形電車「ライラック」。
その貴重な車両が、クラウドファンディングによる支援を受けて保存され、2026年5月2日(金)10時から、千葉県いすみ市の ポッポの丘 で一般公開されます。
北海道初の本格的“交流特急”781系
781系は、1970年代後半に登場した国鉄最後期の特急形電車。
それまで北海道ではディーゼル特急が主力でしたが、電化区間の拡大に合わせて誕生したのがこの形式でした。
とくに象徴的だったのが、札幌~旭川間を結んだ特急 ライラック。
厳寒地仕様の機器、重厚感のある車体デザイン、そして国鉄特急らしい風格は、今も多くのファンの記憶に残っています。
JR化後もしばらく活躍を続けましたが、785系・789系など後継車両の登場により、2000年代にその役目を終えました。
解体の危機から保存へ──クラウドファンディングがつないだ命
今回公開される車両は、781系の先頭車の一両。
引退後は北海道内で保存されていましたが、老朽化や維持費の問題から、解体の可能性が現実味を帯びていました。
そこで立ち上がったのが、保存を願う有志によるクラウドファンディング。
「北海道の鉄道史を後世に残したい」「781系をもう一度見られる場所を作りたい」
そんな思いが全国から集まり、目標を達成。車両は無事に救われることになりました。
支援の結果、展示先として選ばれたのが、数多くの保存車両を擁する ポッポの丘 です。
ポッポの丘で味わう“北海道特急の存在感”
alt="ポッポの丘、千葉県" class="wp-image-6173"/>ポッポの丘は、全国各地で役目を終えた鉄道車両を保存・展示しているスポット。
屋外展示ならではの開放感があり、間近で車両を眺めたり、写真撮影を楽しめるのが魅力です。
今回加わる781系は、
- 国鉄特急らしい前面デザイン
- 北海道特有の重厚な雰囲気
- ディーゼル全盛期から電車特急へ移り変わる時代背景
といった点で、他の保存車両とはひと味違う存在感を放つはずです。
「なぜ北海道でこの形なのか?」
そんな視点で眺めると、展示車両としての価値もより深く感じられそうですね。
公開初日は要注目
公開開始は
2026年5月2日(金)10時から。
ゴールデンウィーク期間中ということもあり、鉄道ファンはもちろん、家族連れや観光客の来場も予想されます。
初日は特に注目度が高そうなので、訪問を考えている方は早めの行動がおすすめです。
ポッポの丘の営業日・営業時間等
- 所在地 千葉県いすみ市作田1298
- 営業時間 10:00~18:00
- 入場料金 中学生以上500円
- 定休日 火・水・木(祝日の場合は営業)
ポッポの丘へのアクセス
公共交通
- 鉄道 JR外房線「大原駅」下車(いすみ鉄道は2024年10月4日の脱線事故で運休しています。代行バスを利用してください)
- いすみ鉄道「上総中川駅」から徒歩30分
- いすみ鉄道「大多喜駅」から駅前の大多喜タクシーで約10分。
- いすみ鉄道「大多喜駅」から大多喜町観光協会のレンタサイクルで約20分。
- いすみ鉄道「国吉駅」からいすみ鉄道応援団のレンタサイクル(営業日は土日祝のみ)で約20分。
- いすみ鉄道 代行バス時刻表(土・日・祝)(大原駅→国吉駅)
| 大原 | 国吉(着) | 上総中川 | 大多喜 |
| 7:45 | 8:04 | 8:13 | 8:28 |
| 9:00 | 9:19 | 9:28 | 9:43 |
| 10:25 | 10:44 | 10:53 | 11:08 |
| 12:30 | 12:49 | 12:58 | 13:13 |
| 13:36 | 13:55 | 14:04 | 14:19 |
| 16:03 | 16:22 | 16:31 | 16:46 |
| 17:00 | 17:19 | 17:25 | 17:40 |
| 18:35 | 18:54 | 19:03 | 19:18 |
- いすみ鉄道 代行バス時刻表(土・日・祝) (国吉駅→大原駅)
| 大喜多 | 上総中川 | 国吉(発) | 大原 |
| 6:30 | 6:39 | 6:48 | 7:11 |
| 7:38 | 7:47 | 7:58 | 8:21 |
| 9:00 | 9:09 | 9:20 | 9:43 |
| 11:20 | 11:29 | 11:40 | 12:03 |
| 12:38 | 12:47 | 12:58 | 13:21 |
| 14:48 | 14:57 | 15:08 | 15:31 |
| 16:12 | 16:21 | 16:27 | 16:50 |
| 17:30 | 17:39 | 17:50 | 18:13 |
平日については、こちらをご覧ください。
いすみ鉄道ホームページ
自動車の場合
首都圏中央連絡自動車道市原鶴舞ICから、国道297号線・国道465号線経由で約25分。
JR北海道のこの車両もここで保存されるのでしょうか。
まとめ
岡山エリアでも、国鉄型車両の引退や保存が話題になることは少なくありません。
そんな中で、北海道で走った車両が、関東で保存されるという今回の動きは、
「鉄道車両は地域の枠を超えて愛される存在」
であることを改めて感じさせてくれます。
781系「ライラック」が、次は“走る列車”ではなく、
語り継がれる展示車両として多くの人を引きつける存在になる──
その第一歩が、いよみ市・ポッポの丘から始まります。
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