ことでんが運賃値上げを申請 2026年10月から30~50円の改定予定

ことでん 1200形と高松城(琴平線) 高松琴平電気鉄道

香川県の足として親しまれている 高松琴平電気鉄道(ことでん) が、
2026年10月1日からの運賃改定に向けて、国に正式な申請を行いました。

ことでんは、2023年5月に運賃値上げを行っており今回値上げが許可された場合は、2年5か月ぶりの値上げとなります。今回の申請では、初乗り運賃が230円となり、区間によっては30円~50円の値上げが予定されています。
地方私鉄を取り巻く厳しい経営環境が、改めて浮き彫りになる内容です。

運賃改定の申請について

ことでんホームページ

値上げの概要|初乗りは200円→230円へ

ことでんが公表した資料によると、今回の改定は以下の内容です。

  • 実施予定日:2026年10月1日
  • 初乗り運賃(~2km):200円 → 230円(+30円)
  • その他の区間50円
  • 平均改定率:約14.5%

通勤・通学で日常的に利用している人にとっては、決して小さくない改定幅と言えそうです。

値上げ後の運賃(こどもは半額 ただし端数切り上げ)

営業キロ値上げ後現在
~2.023020030
~4.025020050
~6.032027050
~8.041036050
~10.045040050
~12.048043050
~14.052047050
~16.056051050
~18.060055050
~20.064059050
営業キロ値上げ後現在
~22.068063050
~24.070065050
~26.072067050
~28.074069050
~31.076071050
~34.078073050
~37.080075050
~40.082077050
~43.084079050
~46.086081050

定期運賃も対象に 通学定期は抑制

今回の申請では、定期運賃も改定対象となっています。

  • 通勤定期:15.6%の引き上げ
  • 通学定期:6.5%の引き上げ

特に注目したいのは、通学定期の値上げ幅が比較的抑えられている点です。
学生の移動手段としての役割を考慮し、負担軽減に配慮した姿勢がうかがえます。


なぜ値上げ? 背景にある地方鉄道の厳しい現実

ことでんが運賃改定を申請した理由として、次の点が挙げられています。

  • 電気代・資材費などの物価高騰
  • 人件費や労務費の上昇
  • 車両・設備の安全維持や更新費用の確保
  • 将来にわたって鉄道事業を継続するための収支改善

これは、ことでんに限った話ではなく、全国の地方鉄道が直面している共通の課題でもあります。
「値上げ=サービス低下」ではなく、安全と運行を守るための選択であることが伝わってきます。


まとめ

運賃値上げは負担増になる一方で、

  • 列車が安全に走り続ける
  • 地域の移動手段が維持される

という意味では、将来への投資とも言えます。

岡山から見ると、瀬戸内圏の地方私鉄がどう生き残っていくのかは決して他人事ではありません。
ことでんの今回の申請は、地方鉄道の「これから」を考える一つの材料になりそうです。


プレスリリース後半に記載されている今後の事業計画については、別の記事にしています。

参考資料(公式)

リンク:運賃改定の申請について

ことでんでは、2026年4月1日に企画乗車券の値上げを行っています。

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