昭和の時代、夜行急行に揺られながら朝を迎える――。
そんな懐かしい鉄道旅を現代に蘇らせるイベントが、大井川鐵道の「夜行急行」です。
2026年6月27日(金)から28日(土)にかけて運転される今回の夜行急行では、国鉄時代を思わせる12系客車を使用。
さらに注目なのが、簡易寝台プランを選ぶことで、最大22時間48分という超ロング時間の乗車が可能になる点です。
刻を超えて、憧れの夜へ。蒼き流れ星が走り出す。 ー6/27 出発「夜行急行」運転-
大井川鐡道ホームページ
12系客車で一晩を過ごす「本気の夜行列車体験」
今回の「夜行急行」は、単なる深夜運転ではありません。
使用されるのは、かつて全国の急行列車で活躍した12系客車。
夜の静かな大井川沿いを走る客車列車は、まさに“動く昭和博物館”です。
夜行運転中は、金谷駅~家山駅・川根温泉笹間渡駅間を往復。
深夜の駅通過、停車中の静寂、レールジョイント音……。
今では体験できない要素が、これでもかというほど詰め込まれています。
最大22時間48分!簡易寝台プランの破壊力
このイベント最大の特徴が、簡易寝台プランの存在です。
12系客車のボックス席を活用し、
- 専用フラットボード
- 寝具(リネン類)
をセットすることで、座席を“簡易寝台風”に変身させるプランとなっています。
そして、このプランを選択すると……
- 夜行急行の運転終了後も、そのまま同じ編成で昼行の急行列車に乗車可能
- 結果として 合計22時間48分も12系客車に乗り続けられる
という、全国でも異例の“耐久系”鉄道イベントになります。
「夜行列車に乗りたい」だけでなく、
「とにかく12系に長時間乗っていたい」
そんな鉄道ファンの夢を真正面から叶える内容です。
夜行だけじゃない、充実の付帯サービス
この「夜行急行」、内容はかなり豪華です。
- 夜行急行の乗車代金
- 夕食弁当
- 夜のおやつ
- 川根温泉の入浴チケット(翌日利用可)
- 大井川本線フリーきっぷ(翌日分)
- 記念品・おみやげ
と、“鉄道旅+観光”をしっかり楽しめる構成。
夜明け後に川根温泉でひと息ついてから、再び同じ客車に戻る――
この流れも、かつての夜行急行を思わせます。
「乗ること」そのものが目的になる列車
最近の観光列車は、食事や景色が主役になることが多いですが、
この夜行急行は違います。
目的はただ一つ、「12系客車に長時間乗ること」。
長時間の乗車、夜行運転、簡易寝台、そして同一編成で昼まで走り切る構成は、
鉄道ファンの“こういうのが欲しかった”を的確に突いてきます。
全国的にもここまで振り切った夜行イベントは珍しく、
大井川鐵道ならではの企画力が光ります。
イベント概要(要点まとめ)
- 運転日:2026年6月27日(金)~28日(土)
- 使用車両:12系客車
- 集合場所:新金谷駅(プラザロコ)
- 最大乗車時間:22時間48分(簡易寝台プラン利用時) 18:15乗車 翌日16:42下車
- 公式案内ページ:
大井川鐡道井川線は、7月1日より観光列車化され料金が1乗車あたり3,500円となります。このツアーは値上げ前になりますので併せて乗車するのもいいでしょう。
まとめ
夜行列車が消えて久しい今、
「一晩中客車に揺られる」という体験自体が、すでに貴重になりました。
22時間48分という数字は、単なる長時間ではありません。
“乗ることが旅だった時代”を、丸ごと体験する時間です。
夜行列車ファン、国鉄型客車ファン、
そして「意味のある無駄」を楽しめる人に、強くおすすめしたいイベントです。


