名古屋鉄道でかつて活躍した名鉄5300系・名鉄5700系。
この2形式がデビューしてから40周年を迎えるのを記念し、名鉄から記念乗車券セットが発売されることが発表されました。
通勤形でありながら、2扉・転換クロスシートという“攻めた仕様”を持ち、結果として名鉄の中でも異色かつ短命に終わった形式。
そんな5300系・5700系を振り返るには、まさにぴったりの記念企画といえそうです。
5700・5300系デビュー40周年を記念して、記念乗車券・関連商品を発売いたします!
名古屋鉄道ホームページ
5300系・5700系とはどんな車両だったのか
alt="名鉄5300系(SR車)普通" class="wp-image-9094"/>5300系・5700系は1986年に登場した名鉄の通勤・近郊形車両です。
当時の名鉄は、急行・準急などの速達列車でも通勤輸送をこなす必要があり、「着席サービスの向上」を強く意識していました。
そこで採用されたのが、
- 2扉構造
- 転換クロスシート
という、現在の名鉄通勤車では考えにくい仕様です。私が、乗車した1990年台では岡山では転換クロスシートといえば「マリンライナー」の213系・「サンライナー」の117系だけで特別な車両というイメージでしたが名鉄では普通に乗れる列車として使われていてびっくりしたことを覚えています。皮肉なことにこれが早めの引退の理由になってしまいましたが・・・。
クロスシート化によって、急行列車では快適性が大きく向上。
一方で、ラッシュ時には乗降に時間がかかりやすく、輸送効率の面では不利という側面も抱えていました。
なぜ「短寿命」に終わってしまったのか
5300系・5700系が結果的に短命となった最大の理由は、名鉄全体の車両思想の変化です。
1990年代以降、名鉄は以下の方向へ大きく舵を切ります。
- 通勤輸送重視
- 4扉ロングシート車の大量投入
- 編成・車種の標準化による運用効率向上
この流れの中で、
2扉・クロスシートという特殊仕様は次第に扱いづらい存在になっていきました。
その結果、5300系・5700系は更新工事などを受けることなく、
2019年までに全車引退。
製造から30年余りで姿を消すこととなりました。
それでも印象に残る「名鉄らしい挑戦的な車両」
短命ではありましたが、5300系・5700系は、
- 名鉄が本気で「快適通勤」を模索していた時代の象徴
- 通勤形と急行用の中間を狙った意欲作
- 今となっては唯一無二の存在
という点で、非常に印象深い形式です。
鉄道ファンの間でも
「好き嫌いが分かれるけど、記憶には残る車両」
として語られることが多いのではないでしょうか。
デビュー40周年記念乗車券の概要
今回発売される記念乗車券は、そんな5300系・5700系の節目を祝う内容となっています。
記念乗車券セット内容
- 古見駅 → 名鉄名古屋駅
- 五ノ三駅 → 名鉄名古屋駅
(いずれも大人片道普通乗車券)
2枚の乗車券はA3サイズ二つ折り台紙にセットされ、
さらに5300系・5700系をモチーフにしたデジタルLED式速度計ステッカーが付属します。
発売情報
- 発売開始:2026年6月27日
- 発売価格:1セット 1,300円
- 発売場所:津島駅イベント会場、名鉄名古屋駅サービスセンター ほか
※硬券タイプのため、自動改札機は利用不可となっています。
→詳細は名鉄公式ページをご確認ください。
他にも、ミニ系統板マグネット・トレインキーホルダーの発売もあります。
リンク:名古屋鉄道 公式発表ページ
2026年2月28日に閉店した名鉄百貨店本店の後には、ヨドバシカメラが入店しそうですね。
まとめ
2扉転換クロスシートという、今ではまず採用されない仕様だからこそ、
5300系・5700系は名鉄の挑戦の歴史を語る上で欠かせない存在だと感じます。
効率化の波の中で姿を消したものの、
「もし今も走っていたらどんな評価だったのか」
そんなことを考えさせてくれる車両でもあります。
40周年記念乗車券は、
かつて乗ったことがある人にとっては懐かしさを、
知らない世代にとっては名鉄の奥深さを伝えてくれるアイテムになりそうです。


