【11月2日更新・脱線事故】宗谷本線の特急「サロベツ3号」がクマと衝突 10月31日・11月1日・2日・3日は音威子府~稚内間で全列車運休

宗谷本線キハ261系特急サロベツ JR北海道

JR北海道の宗谷本線で10月30日夜、旭川発稚内行きの特急「サロベツ3号」がクマと衝突し、先頭車両の車輪が脱線する事故が発生しました。

乗客と乗務員にけがはありませんでしたが、事故の影響で宗谷本線の音威子府~稚内間は10月31日に続き、11月1日も全列車が運休となります。また、名寄~音威子府間の一部列車・特急列車にも運休が発生します。

北海道の鉄道では、エゾシカやヒグマなど野生動物との衝突が列車の運行に影響を及ぼすことがありますが、今回は脱線事故に至り、広い範囲で運休が発生する事態となりました。

(2026年11月2日追記)11月3日も宗谷本線音威子府~稚内間は運休となります。また、11月4日については、特急「サロベツ2号(稚内6:36発→旭川10:19着)」・稚内5:22発→名寄8:46着の運休が発表されています。「サロベツ2号」については、代行バスが運行されます。

11月3日・4日の「代行輸送」についてはこちらをご覧ください。

JR北海道ホームページ

(2026年11月1日追記)11月2日も宗谷本線音威子府~稚内間は運休となります。11月3日運転再開の予定です。

宗谷線 天塩中川~問寒別駅間 列車脱線事故について

JR北海道ホームページ

特急「サロベツ3号」がクマと衝突し脱線

事故が発生したのは、10月30日午後10時50分ごろです。

宗谷本線の天塩中川~問寒別間を走行していた旭川発稚内行きの特急「サロベツ3号」(4両編成)が、線路内にいたクマと衝突しました。

列車には乗客32人が乗車していましたが、乗客と乗務員にけがはありませんでした。

夜間だったため現場の詳しい状況をすぐに確認できず、JR北海道はハンターの協力を得て現地の安全確認を実施しました。

その後、車両の下にクマを巻き込んでいたことと、先頭車両の前側の車輪が脱線していることが確認されました。

乗客は車内で一夜を過ごした後、タクシーで移動しています。

10月31日・11月1日の運転計画 【追記】11月2日・3日も運休します

特急「宗谷」は札幌~旭川の運転・「サロベツ」は運休

特急「宗谷」は、札幌~旭川間のみの運転となり旭川~稚内間は代行バスが運転されますが上りの「宗谷」に接続する代行バスはありません。

下り(札幌→稚内)

札幌岩見沢美唄砂川滝川深川旭川
宗谷7:307:568:068:188:248:378:58
ライラック17号12:0012:2512:3612:4712:5213:0613:25
旭川和寒士別名寄美深音威子府
代行バス1便9:109:5510:1911:0811:3612:12
代行バス3便13:2514:2014:4315:3216:0016:36
天塩中川幌延豊富南稚内稚内
13:0413:4414:0514:4714:54
17:2818:0818:2919:1219:20

上り(稚内→札幌)

稚内南稚内豊富幌延天塩中川音威子府
代行バス2便6:366:437:267:478:279:19
美深名寄士別和寒旭川
9:5510:2311:1212:2113:00
旭川深川滝川砂川美唄岩見沢札幌
ライラック22号13:0013:1913:3213:3813:5014:0014:25

また、旭川~稚内間では一部の特急列車に接続する代行バスが運行されます。代行バスはJRの乗車券で利用できますが、道路や天候の状況によっては遅れが発生する可能性があります。

宗谷本線は旭川から稚内まで約260kmに及ぶ長い路線です。今回の運休区間も音威子府から稚内までと長く、札幌・旭川方面と道北各地を鉄道で移動する利用者への影響は小さくありません。

札幌~稚内間の鉄道での日帰りが出来ませんので航空機・都市間バス「わっかない号」の時刻の確認も必要です。

航空機

  • 札幌丘珠→稚内
    • ANA4841 札幌丘珠10:15→稚内11:15
    • ANA4843 札幌丘珠15:30→稚内16:30
  • 稚内→札幌丘珠
    • ANA4842 稚内11:45→札幌丘珠12:45
    • ANA4844 稚内17:05→札幌丘珠18:05

わっかない号

  • 札幌→稚内
札幌稚内
101便7:4013:30
103便10:3016:20
105便13:0018:50
107便15:0020:50
109便17:0022:50
111便23:00翌日 5:30
  • 稚内→札幌
稚内札幌
2便6:3012:20
4便8:3014:20
6便11:3017:20
8便13:0018:50
10便16:4022:30
12便23:00翌日 5:30

「わっかない号」111便・2便は2026年12月1日以降運休となります。

普通列車は、音威子府~稚内間は終日運休・名寄~音威子府間の一部列車が運休

普通列車列車は、脱線した区間を含む音威子府~稚内間では全列車運休となります。また、車両の運用の関係で名寄~音威子府間に一部列車が運休となります。代行バスの運転はありません。

下り(名寄→稚内)

名寄美深音威子府幌延稚内
運休5:356:598:08
7:538:219:0810:31運休
運休10:5612:06
14:5915:2916:01運休
運休17:0218:4019:51
16:3917:0617:40運転
19:3020:1220:45運転

上り(稚内→名寄)

稚内幌延音威子府美深名寄
運転6:417:177:44
5:22
運休
6:257:478:218:46
10:29
運休
11:4613:1613:4914:17
運転17:5818:3319:00
18:11
稚内~音威子府 運休
19:1720:5121:2321:49
20:1521:20運休

北海道の鉄道にとって野生動物との衝突は大きな課題

JR北海道では、エゾシカやヒグマとの衝突が以前から問題となっています。

当ブログでは2026年5月、JR北海道が公表した鹿・熊による列車運行への影響件数を紹介しました。

この記事で紹介した2025年度のデータでは、エゾシカによる列車運行への影響は全エリア合計で3,478件、クマの発見数は76件(うち衝突57件)でした。

今回の事故が発生した宗谷本線も、野生動物との距離が近い北海道北部を走る路線です。

鹿との衝突では列車の遅延や運休が発生することがありますが、クマの場合は周辺の安全確認も必要となり、今回のように車両の脱線まで発生すると、運転再開までにさらに時間がかかることになります。

北海道の鉄道にとって、野生動物との衝突は日常的な運行上の課題であると同時に、重大な事故につながる可能性もある問題です。

まとめ

今回の事故では、乗客と乗務員にけががなかったことは幸いでしたが、特急列車の脱線によって宗谷本線の広い区間で運休が発生しました。

北海道の鉄道を利用する際は、野生動物との衝突による遅延や運休にも注意が必要です。

宗谷本線の運転再開については、JR北海道の公式発表や列車運行情報をご確認ください。

※運転計画は変更される場合があります。

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