JR北海道の石北本線では、2026年7月12日に緋牛内駅~美幌駅間で線路内への土砂流入が確認され、この影響で7月13日も北見駅~網走駅間を中心に運転を見合わせる列車が相次いでいます。
大雨の影響により線路設備に被害が発生したもので、特急列車を含む多くの列車が運休となっており、通勤・通学利用者だけでなく、夏の観光シーズンを迎えた北海道を訪れる旅行者にも大きな影響が出ています。
(2026年7月13日追記)JR北海道から7月14日14:30からの運転再開予定と発表がありました。
緋牛内駅~美幌駅間で土砂流入を確認
JR北海道によると、緋牛内駅~美幌駅間では大雨の影響で土砂が線路内へ流入していることが判明しました。
土砂が線路上に流入した場合は、列車の走行に重大な支障をきたす恐れがあるため、まず現地の安全確認を実施。その後、土砂の撤去や線路・枕木・道床、橋りょうなどの設備に異常がないか詳しく点検する必要があります。
そのため、被害の規模によっては復旧まで時間を要するケースも少なくありません。
北見駅~網走駅間を中心に列車が運休(7月13日)
この影響により、石北本線では北見駅~網走駅間を中心に普通列車が運休しています。
JR北海道が発表している運行状況(2026年7月13日11:45確認)によると運休の対象は次の列車です。
特急「オホーツク」
alt="キハ283系特急「オホーツク」常紋峠" class="wp-image-10954"/>| 列車名 | 始発 | 終着 | 運行状況 |
| オホーツク3号 | 札幌 15:30 | 網走 20:52 | 北見~網走間運休 |
| オホーツク2号 | 網走 6:55 | 札幌 12:10 | 全区間運休 |
| オホーツク4号 | 網走 14:36 | 札幌 20:02 | 網走~北見間運休 |
普通・快速列車
alt="石北本線H100形" class="wp-image-10955"/>下り(北見駅→網走駅)
| 列車名 | 始発 | 終着 | 運行状況 |
| 特別快速「大雪」 | 旭川 12:38 | 網走 16:32 | 北見~網走間運休 |
| 普通 | 北見 13:30 | 網走 14:29 | 全区間運休 |
| 快速「きたみ」 | 旭川 15:08 | 網走 19:41 | 北見~網走間運休 |
| 普通 | 東相内 15:59 | 網走 17:18 | 東相内~北見間・緋牛内~網走間運休 |
| 普通 | 西留辺蘂 17:01 | 網走 18:46 | 全区間運休 |
| 特別快速「大雪」 | 旭川 19:05 | 網走 22:54 | 北見~網走間運休 |
| 普通 | 留辺蘂 19:16 | 網走 20:40 | 北見~網走間運休 |
| 普通 | 北見 21:30 | 網走 22:28 | 全区間運休 |
上り(網走駅→北見駅)
| 列車名 | 始発 | 終着 | 運行状況 |
| 特別快速「大雪」 | 網走 8:04 | 旭川 11:51 | 網走~北見間運休 |
| 快速「きたみ」 | 網走 9:43 | 旭川 13:50 | 網走~北見間運休 |
| 普通 | 網走 12:19 | 遠軽 14:25 | 網走~北見間運休 |
| 普通 | 網走 14:57 | 西留辺蘂 16:38 | 全区間運休 |
| 普通 | 北見 15:41 | 東相内 15:50 | 全区間運休 |
| 普通 | 網走 16:13 | 留辺蘂 18:02 | 網走~緋牛内間運休 |
| 普通 | 網走 17:22 | 北見 18:22 | 全区間運休 |
| 特別快速「大雪」 | 網走 17:49 | 旭川 21:44 | 網走~北見間運休 |
| 普通 | 網走 20:02 | 留辺蘂 21:44 | 全区間運休 |
さらに、札幌駅と網走駅を結ぶ特急「オホーツク」、旭川駅と網走駅を結ぶ特急「大雪」にも運休や区間運休が発生しており、道東方面への移動に大きな影響が及んでいます。
石北本線は旭川・北見・網走を結ぶ北海道東部の重要幹線であり、通勤・通学はもちろん、ビジネス利用や観光利用も多い路線です。
特に網走方面は夏休みシーズンを迎え、知床や網走、北見方面へ向かう旅行客の利用も増える時期だけに、影響は小さくありません。
石北本線は大雨の影響を受けやすい路線
石北本線は北海道を代表する山岳路線の一つです。
上川町から遠軽町にかけては石北峠周辺の山間部を通り、北見方面へ向かっても山や丘陵地帯が続く区間が多くあります。
そのため、大雨が降ると
- 線路への土砂流入
- 盛土の崩壊
- 落石
- 倒木
- 河川の増水
などが発生する可能性があり、安全確保のため運転見合わせとなることがあります。
過去にも大雨や台風の影響で長期間運休となった事例があり、JR北海道では降雨量が基準を超えた場合には速度規制や運転見合わせを行うなど、安全を最優先とした運行を実施しています。
JR北海道は、輸送密度が200~2,000の8線区を「黄線区」として鉄道施設を自治体が管理する上下分離に移管しようとしていますがこのような災害が発生した場合には、修繕費は「下」を管理する自治体の負担となりますので今後の話し合いに影響が出る可能性が考えられます。
復旧には時間がかかる可能性も
土砂流入が発生した場合、単純に土砂を取り除けば運転を再開できるわけではありません。
土砂の重みで線路が変形していないか、レールや枕木、道床に損傷がないかを確認し、必要に応じて補修工事を実施します。
さらに、雨が降り続いている場合には再び土砂が流入する危険性もあるため、周辺斜面の安全確認も重要になります。
そのため、復旧まで数時間で済むケースもあれば、被害状況によっては数日以上かかることもあります。
現時点では運転再開の見通しは公表されておらず、利用者は最新の運行情報を確認する必要があります。
7月上旬の大雨で同様に線路に土砂が流入したJR四国の予土線では、運休が長期化しています。
利用予定の方は最新情報の確認を
JR北海道では復旧作業と設備点検を進めていますが、今後の天候や被害状況によっては運転計画が変更される可能性があります。
特急「オホーツク」「大雪」を利用予定の方や、北見・網走方面へ向かう予定のある方は、出発前にJR北海道の運行情報を確認することをおすすめします。
夏休みを前に旅行需要が高まる時期だけに、一日も早い復旧が期待されます。一方で、安全を確保したうえで運転を再開することが最も重要であり、利用者としても最新情報を確認しながら余裕を持った行動を心掛けたいところです。




