智頭急行は2026年8月3日から、「智頭線普通列車1日乗車券」と「通勤・通学定期券」のモバイルチケットを発売しました。
今回のモバイルチケットは、ジョルダンが提供する経路検索サービス「乗換案内」アプリから購入し、スマートフォンの画面を乗車券として利用できるものです。
智頭急行では2027年春にICOCA等の交通系ICカードのサービス開始も予定されており、今回のモバイルチケット導入は、ICOCA導入に先駆けたデジタル化の動きとしても注目されます。
兵庫‧岡⼭‧⿃取の3県を結ぶ智頭急⾏「智頭線普通列⾞1⽇乗⾞券」「通勤‧通学定期券」をモバイルチケットで販売開始
智頭急行ホームページ
智頭急行でモバイルチケットの販売開始
alt="佐用駅" class="wp-image-12617"/>今回発売されたのは、「智頭線普通列車1日乗車券」と「通勤・通学定期券」です。
モバイルチケットは「乗換案内」アプリで購入でき、紙のきっぷを駅の窓口で購入する必要がありません。
スマートフォンで購入から利用まで完結できるため、駅窓口の営業時間を気にせず利用できることが大きなメリットです。智頭急行とジョルダンは、日常利用だけでなく、智頭線沿線を観光する際にも便利なサービスとして展開します。
1日乗車券は大人2,000円・小児1,000円
今回モバイルチケットとして販売される「智頭線普通列車1日乗車券」は、智頭線の普通列車を1日自由に乗り降りできるフリー乗車券です。
料金は、
- 大人:2,000円
- 小児:1,000円
となっています。
利用できるのは智頭線の普通列車で、特急列車は利用できません。
智頭線は兵庫県の上郡駅から岡山県を経由して鳥取県の智頭駅までを結んでいるため、1日乗車券を利用すれば、途中下車をしながら沿線を巡ることができます。
さらに、この1日乗車券を提示することで、沿線の対象店舗や観光施設で利用できるクーポン特典も用意されています。
鉄道に乗ることそのものだけでなく、沿線観光と組み合わせて利用できるのが特徴です。
智頭線沿線には、旧因幡街道の宿場町として栄えた平福宿、大原宿、智頭宿などがあります。
岡山県内でも美作市や西粟倉村を通る路線であり、宮本武蔵ゆかりの地域や大原宿など、岡山県北部の観光と組み合わせることもできます。
通勤・通学定期券もスマートフォンで購入可能
今回のモバイルチケットでは、観光向けの1日乗車券だけではなく、日常利用者向けの通勤・通学定期券も対象となります。
定期券は、
- 1カ月・3か月・6か月
の期間から選択できます。
購入から利用までアプリだけで完結するため、定期券を購入するために駅の窓口へ行く負担を減らせます。
特に智頭線には駅員が常駐していない駅もあるため、スマートフォンから定期券を購入できることは、沿線住民にとっても便利なサービスとなりそうです。
また、通学定期券については、保護者による代理決済にも対応しています。
2027年春には智頭線でICOCAが利用可能に
今回のモバイルチケット導入で、もう一つ注目したいのが、2027年春に予定されているICOCAのサービス開始です。
JR西日本と智頭急行は2026年2月、2027年春に智頭線へIC改札機を設置し、全国相互利用可能な交通系ICカード「ICOCA」のサービスエリアを拡大すると発表しています。
智頭急行線では、
- 智頭駅
- 大原駅
- 佐用駅
- 上郡駅
の4駅にIC改札機が導入される予定です。
これにより、智頭急行線でもICOCAを利用して乗車できるようになります。サービス開始時期は2027年春の予定で、具体的な開始日は決まり次第発表される予定です。
つまり智頭急行では、2026年8月からスマートフォンを使ったモバイルチケットを導入し、その後2027年春には交通系ICカードのICOCAにも対応するという流れになります。
モバイルチケットとICOCAは役割が違う
ここで注意したいのは、今回のモバイルチケット導入とICOCA導入は、同じサービスではないという点です。
今回のモバイルチケットは、ジョルダンの「乗換案内」アプリで購入した1日乗車券や定期券をスマートフォンの画面で提示して利用する方式です。
一方、2027年春に予定されているICOCAは、IC改札機にICOCAをタッチして利用する交通系ICカードのサービスです。
そのため、今回のモバイルチケット導入によって智頭線でICOCAが利用できるようになったわけではありません。
「2027年春のICOCA導入を前に、2026年8月からモバイルチケットも利用できるようになった」と整理すると分かりやすいでしょう。
岡山県北の鉄道旅行にも便利に
alt="智頭急行(宮本武蔵駅)" class="wp-image-12616"/>智頭急行は、兵庫県の上郡駅と鳥取県の智頭駅を結ぶ路線ですが、その途中には岡山県内の駅もあります。
岡山県内を走る区間では、宮本武蔵駅・大原駅・西粟倉駅・あわくら温泉駅の4駅があり、沿線には歴史や自然を楽しめるスポットが点在しています。
これまで智頭急行を利用して沿線を観光する場合、駅窓口の営業時間などを気にしながらきっぷを購入する必要がありました。
今回、1日乗車券をスマートフォンから購入できるようになったことで、より気軽に「智頭線に乗って沿線を巡る」という旅行がしやすくなります。
特に1日乗車券は途中下車が自由なので、列車の時間を確認しながら複数の駅で下車して、地域の観光や食事を楽しむ旅行にも向いています。
岡山県内から智頭急行を利用して鳥取方面へ向かう場合だけでなく、兵庫県側から岡山県北を訪れる観光にも活用できそうです。
まとめ 智頭急行のデジタル化がさらに進む
智頭急行では、すでにスマートフォンを利用した乗車券サービスが導入されていますが、今回、「乗換案内」アプリでのモバイルチケット販売が始まったことで、購入方法の選択肢がさらに広がります。
そして2027年春にはICOCAの導入が予定されています。
モバイルチケット、交通系ICカードの両方が利用できるようになれば、観光客にとっても通勤・通学利用者にとっても、智頭線を利用する際の利便性は大きく向上しそうです。
岡山県内を通る第三セクター鉄道の一つである智頭急行が、今後どのようにデジタルサービスを充実させていくのかにも注目したいところです。
2026年8月3日からはモバイルチケット、2027年春からはICOCA。
智頭急行の利用方法が、これから少しずつ便利になっていきます。


