かつて東京と長野・直江津方面を結んでいた信越本線。北陸新幹線開通に伴い軽井沢駅~篠ノ井駅・長野駅~直江津駅間は並行在来線として第三セクターのしなの鉄道・えちごトキめき鉄道に経営移管されました。その区間を、懐かしい国鉄型電車で走る特別なツアーが開催されます。
日本旅行は2026年9月12日(土)出発で、「国鉄型電車共演 黄昏列車と夜行列車で行く追憶の信越本線の旅」を企画。しなの鉄道の115系と、えちごトキめき鉄道の455系・413系を使用し、夕方から夜、そして深夜から早朝にかけて旧信越本線を走ります。
「国鉄型電車共演 黄昏列車と夜行列車で行く追憶の信越本線の旅」
日本旅行ホームページ
115系と455系・413系が信越本線をリレー
今回のツアーの大きな魅力は、現在では非常に貴重になった国鉄型電車を一度に楽しめることです。
使用されるのは、しなの鉄道の115系湘南色と、えちごトキめき鉄道の455系・413系新北陸色。
115系は国鉄時代に大量に製造され、全国の直流電化区間で活躍した近郊形電車です。今回使用される湘南色の115系は、かつての信越本線を思わせる懐かしい姿で運転されます。
一方の455系・413系は、えちごトキめき鉄道が運行する「TOKIトレイン」として使用されている車両です。
今回のツアーでは、この2種類の国鉄型電車が妙高高原駅で接続。2本の列車が顔を合わせる場面も設定されています。
国鉄型電車が好きな方にとっては、まさに夢のような組み合わせと言えるでしょう。
しなの鉄道に残る115系も残り4本となりました。
えちごトキめき鉄道の413系・455系は旧国鉄色の塗装でしたが、2026年春から新北陸色に姿を変え「TOKIトレイン」として運行されています。
行程
ツアーは9月12日の午後、軽井沢駅から115系でスタートします。
「急行115系信州号」
| 軽井沢 | 上田 | 戸倉 | 長野 | 北長野 | 牟礼 | 妙高高原 | |
| 着時刻 | 16:59 | 17:46 | 18:16 | 18:30 | 19:20 | 19:59 | |
| 発時刻 | 16:25 | 17:33 | 17:58 | 18:25 | 19:05 | 19:40 |
単に軽井沢から妙高高原まで乗り通すだけではなく、かつて優等列車が停車した主要駅で駅の様子を観察できるよう、長時間停車を設定しているのが今回のツアーの特徴です。
今回の115系による「急行信州号」は、そんな往年の列車をイメージしたものとなっています。
「急行455・413系信州リレー号」
| 妙高高原 | 二本木 | 高田 | 直江津 | |
| 着時刻 | 20:42 | 21:08 | 21:18 | |
| 発時刻 | 20:24 | 20:50 | 21:09 |
妙高高原到着後は、えちごトキめき鉄道の「TOKIトレイン」に乗り換えをして直江津を目指します。
直江津駅では引上線乗車体験も
alt="直江津駅構内" class="wp-image-13388"/>直江津駅到着後も、鉄道ファンには見逃せないイベントが用意されています。
21時40分から22時43分までは、直江津駅構内の引上線乗車体験を実施。
通常の旅客列車では乗車する機会がない線路を、解説付きで走行します。
予定では10番線から新潟方の引上線、7番線、米原方引上線を経由して5番のりばへ戻るルートとなっています。
こうした「普段は乗れない線路を列車に乗って体験できる」という企画は、鉄道ファンにとって非常に魅力的です。
「急行455・413系妙高リレー号」
そして今回のツアーでもっとも注目したいのが復路です。
直江津駅で引上線の乗車体験を行った後は、夜行列車として軽井沢への帰路につきます。
| 直江津 | 高田 | 妙高高原 | |
| 着時刻 | 23:38 | 0:30 | |
| 発時刻 | 23:30 | 23:57 |
「急行115系妙高号」
深夜に妙高高原駅に到着し、再び115系に乗車します。軽井沢到着は5時34分の予定です。
| 妙高高原 | 黒姫 | 豊野 | 戸倉 | |
| 着時刻 | 1:08 | 1:58 | 3:09 | |
| 発時刻 | 1:00 | 1:40 | 2:30 | 3:30 |
| 坂城 | 上田 | 小諸 | 軽井沢 | |
| 着時刻 | 3:34 | 4:10 | 4:47 | 5:34 |
| 発時刻 | 4:00 | 4:30 | 5:15 |
「急行 信州」と「急行 妙高」を再現
alt="169系急行型列車" class="wp-image-13391"/>今回の企画では、単に国鉄型車両を走らせるだけではありません。
往路では「信州」、復路では「妙高」をイメージした運転が行われます。
「妙高」は1950年に準急として登場し、その後急行となった歴史ある列車。主に上野~直江津間を結び、晩年には189系特急形電車による夜行列車としても運転されました。1993年に廃止されています。
一方、「信州」は1963年に登場し、1985年まで運転された急行列車。上野~長野間を結び、特急「あさま」を補完する列車として活躍しました。
今回のツアーでは、国鉄型電車を使用して昼行・夜行の急行運転を再現。
往年の信越本線を知る世代にとっては懐かしく、若い鉄道ファンにとっては「昭和・国鉄時代の列車旅」を体験できる貴重な機会になりそうです。
旅行代金は1万7500円から
旅行代金は大人・小人同額で、座席の利用方法によって異なります。
- 座席種無指定・1名1席利用:17,500円
- クロスシート・1名1席利用:18,500円
- クロスシート・1名2席利用:36,000円
- クロスシート1ボックス・1名占有:68,000円
クロスシートを1人で2席利用するプランや、1ボックスを1人で占有できるプランも用意されています。長時間にわたる夜行列車だけに、ゆったり過ごしたい人には注目の設定です。
なお、食事の用意はありませんので、必要なものは各自で準備する必要があります。
また、今回の旅行は最少催行人員100名。全行程に添乗員が同行します。
申し込みは8月14日15時から
このツアーの申し込みは、2026年8月14日(金)15時から開始されます。
日本旅行の専用サイトによると、出発日は9月12日(土)。申し込み締切は出発10日前の16時となっています。ただし、満席となった場合は申し込みできません。
今回の企画は、115系と455系・413系という現在では非常に貴重な国鉄型電車を、同じ旅の中で楽しめるだけでも魅力的です。
さらに、軽井沢~直江津間というかつての信越本線を夕方から夜、そして深夜から早朝にかけて走行するため、昼間の列車とは全く違った旅情を味わえそうです。
特に、深夜の妙高高原や黒姫、豊野、上田、小諸を経て、夜明け前の軽井沢へ戻ってくる行程は、現在ではなかなか体験できません。
国鉄時代の急行列車に思いをはせながら、115系や455系・413系の走行音を聞いて過ごす夜――。
鉄道ファンはもちろん、かつて信越本線を利用したことがある人にとっても、非常に興味深いツアーになりそうです。
「国鉄型電車に乗って、かつての信越本線を夜行で旅してみたい」
そんな方には、ぜひチェックしておきたい企画です。



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