「筑波山ロープウェイ」・「筑波山ケーブルカー」10月1日から運賃値上げ どちらも大人は片道930円に 往復割引も廃止

筑波山ロープウェイ(つつじが丘駅) 筑波観光鉄道

茨城県の筑波山で運行されている「筑波山ロープウェイ」と「筑波山ケーブルカー」は、2026年10月1日(木)から運賃を改定します。

今回の改定では、筑波山ロープウェイ・筑波山ケーブルカーともに大人の片道運賃が930円となります。

また、これまで設定されていた往復割引も廃止されるため、10月1日以降は大人の往復運賃がいずれも1,860円となります。

筑波山ロープウェイ旅客運賃の改定について

筑波山ケーブルカー旅客運賃の改定について

つくば観光鉄道ホームページ

筑波山ロープウェイは大人750円→930円に

筑波山ロープウェイは、つつじヶ丘駅と女体山駅を結ぶロープウェイです。

2026年10月1日からの普通運賃は、次のように変更されます。

現行運賃10月1日から
大人・片道750円930円
大人・往復1,300円1,860円
小児・片道380円400円
小児・往復650円800円

大人の片道運賃は750円から930円となり、180円の値上げです。

往復の場合は、現在の1,300円から1,860円となり、560円値上げされます。

これまで往復利用の場合には割引が設定されていましたが、10月1日からは往復割引が廃止されます。そのため、大人の場合は930円×2=1,860円となります。

運賃改定の理由について筑波観光鉄道は、老朽化した設備の補修や自然災害に備えた安全対策、お客様の利便性・サービス向上のための設備投資などを挙げています。

筑波山ケーブルカーは大人590円→930円に

筑波山ケーブルカーは、宮脇駅と筑波山頂駅を結ぶケーブルカーです。

こちらも2026年10月1日から運賃が変更されます。

現行運賃10月1日から
大人・片道590円930円
大人・往復1,070円1,860円
小児・片道300円470円
小児・往復540円940円

大人の片道運賃は590円から930円となり、340円の値上げです。

現在の往復運賃は1,070円ですが、10月1日からは1,860円となります。

つまり、大人がケーブルカーを往復利用する場合、現在より790円高くなります。

片道運賃だけを見ると、ロープウェイは750円から930円への値上げなのに対して、ケーブルカーは590円から930円となるため、ケーブルカーのほうが値上げ幅は大きくなっています。

ケーブルカーは31年ぶりの運賃改定

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筑波山ケーブルカー・わかば号

筑波山ケーブルカーについては、今回の運賃改定には老朽化した設備の更新などが大きく関係しています。

筑波山ケーブルカーは1925年に営業を開始し、2025年10月に開業100周年を迎えました。

一方、ケーブルカーの車両は1954年から運用が始まっており、客車部分は1995年に更新されています。

筑波観光鉄道によると、車両は老朽化に加えて部品などの調達が難しくなっていることから、更新に向けた準備を進めています。

また、山中という厳しい環境で運行していることから、老朽化設備の更新だけでなく、擁壁補強工事や落石防止対策工事、トンネル躯体補強工事など、自然災害に備えた安全対策も必要になっています。

筑波山ケーブルカーは1995年11月に運賃改定を行って以降、消費税率の引き上げによる改定を除けば、31年間にわたって運賃を据え置いてきました。

今回の運賃改定は、こうした設備更新や安全対策を継続し、今後も安心・安全な運行を続けるためのものとなっています。

「筑波山きっぷ」「筑波山ストーリー」は発売額変更なし

また、筑波山へのアクセスで利用できる企画乗車券にも注目です。

筑波観光鉄道の発表によると、つくばエクスプレスが発売する「筑波山きっぷ」と、JRバス関東が発売する「筑波山ストーリー」については、今回の運賃改定による発売額の変更はありません。

なお、つくばエクスプレスでは10月1日から「お得なきっぷ」もQR乗車券に変更されます。詳しくはこちらの記事で紹介しています。

そのため、筑波山への旅行を計画している場合は、通常の乗車券だけでなく、こうした企画乗車券の利用条件や価格も確認しておくとよさそうです。

「つくばエクスプレス」を利用する場合は、1日乗り放題となる「TX!1日乗り放題きっぷ」が大人2,560円・こども690円で販売されています。

「TX!1日乗り放題きっぷ」では、「筑波山ロープウェイ」と「筑波山ケーブルカー」の運賃が別途必要になるため、使い方によってどちらがオトクになるか変わってきますので比較して使ってみるのをおすすめします。

また、現在配布されている「ケーブルカー&ロープウェイ往復割引券」は、2026年9月30日(水)をもって利用終了となります。10月1日以降は利用できなくなるため、手元に割引券がある場合は注意が必要です。

なお、つくばエクスプレスで発売されている「筑波山あるきっぷ」は、「筑波山ロープウェイ」と「筑波山ケーブルカー」の利用はできません。

鉄道豆知識

ケーブルカーとロープウェイは法律上の区分が違う

筑波山では「筑波山ケーブルカー」と「筑波山ロープウェイ」の2つの乗り物が運行されていますが、実は法律上の区分は同じではありません。

筑波山ケーブルカーは、一般的な鉄道路線とは少し異なるものの、鉄道事業法上の「鋼索鉄道」に分類されます。一方、筑波山ロープウェイは、鉄道ではなく「索道」に分類されます。

そのため、今回の運賃改定についても手続きが異なります。

筑波山ケーブルカーの運賃については鉄道事業法に基づく手続きが行われるのに対し、筑波山ロープウェイは索道事業として運賃変更の届出が行われています。

普段はどちらも「筑波山を登るための乗り物」として利用していますが、法律上は異なる事業として扱われているわけです。

「ケーブルカー=鉄道」「ロープウェイ=鉄道ではない」という違いを知っておくと、今回の運賃改定に関する公式発表を見る際にも少し面白く感じられるかもしれません。

京成グループの筑波山観光

筑波山ケーブルカー・ロープウェイを運営する筑波観光鉄道は、京成電鉄を中心とする京成グループの一員です。

京成グループというと、京成電鉄のほか、成田空港アクセスで知られる「スカイライナー」などを思い浮かべる人も多いと思います。

その京成グループの中に、筑波山の山岳交通を担う筑波観光鉄道も含まれています。

10月以降は筑波山観光の交通費にも変化

今回の改定によって、筑波山ケーブルカーと筑波山ロープウェイのどちらを利用する場合でも、大人の片道運賃は930円に統一されます。

例えばケーブルカーを往復利用する場合は1,860円、ロープウェイを往復利用する場合も1,860円です。

さらに、筑波山の観光でケーブルカーとロープウェイをそれぞれ利用する場合には、両方の運賃が必要になります。

筑波山ではケーブルカーやロープウェイを利用して山頂付近までアクセスできることから、公共交通機関などを利用して訪れる観光客にとっても今回の運賃改定は気になるところです。

特にケーブルカーは大人片道590円から930円となるため、これまでと比べて運賃負担が大きくなります。

10月以降に筑波山観光を予定している人は、通常運賃だけでなく、利用する企画乗車券なども含めて料金を確認してから出かけるとよさそうです。

なお、筑波山ロープウェイ・筑波山ケーブルカーの運賃改定は、2026年10月1日(木)から実施されます。

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