2018年の全線廃止から7年。
廃線となった 三江線 の線路を活用し、多くの鉄道ファンや観光客を楽しませてきた「レールバイク」が、2026年4月25日(土)の運行をもってしばらくの間お休みに入ることが発表されました。
運行されていたのは、島根県川本町にある旧石見川本駅構内とその周辺区間。
かつて列車が走っていた“本物の線路”を、自分の力で進む体験は全国的にも珍しく、三江線廃線後の利活用事例として注目されてきました。
そもそも「レールバイク」って?
このレールバイクは、2018年に廃線になった旧三江線の線路を活用したアクティビティで、川本町観光協会が企画・運営していました。
ポイント
- 自分で足でこいだり、エンジン付きで走ったりして、元の鉄道線路の上を走れる体験型コンテンツ。
- 親子連れや鉄道ファンに人気で、地元イベントとしても地域に活気をもたらしていました。
石見川本駅の背景
- 石見川本駅はかつて岡山・広島・島根を結んだローカル鉄路、三江線の駅でしたが、2018年に全線が廃止されました。
- 廃線後、その一部がこのような体験コンテンツに活かされ、訪れる人に新しい楽しみを提供していました。
石見川本駅へのアクセス
石見川本駅へは、三江線が廃止された後は公共交通手段はバスのみとなっています。島根県外からアクセスする場合は、次の3か所からが便利です。
- 広島駅新幹線口(石見交通:石見銀山号)1日2往復
- 太田バスセンター(石見交通:川本線・石見銀山号)1日5往復
- 江津駅(石見交通:江津川本線)1日4.5往復
廃線跡だからこそ味わえる、特別な時間
石見川本駅のレールバイク最大の魅力は、
「鉄道が走っていた日常の延長線を、体で感じられること」。
レールの継ぎ目の音、ポイントを通過する時の振動、
そして線路脇に広がる江の川流域の風景――
どれもが、現役時代の三江線を想像させてくれます。
・親子で楽しめる観光体験
・鉄道ファンの“廃線巡礼”
・地域イベントと組み合わせた運行
と、幅広い層に親しまれ、「廃線=終わり」ではなく
「廃線=新しいスタート」を感じさせる存在でした。
しばらく休止、その理由は「安全確保」
今回の休止は、レールバイク自体の人気低下や利用者減少が理由ではありません。
公式案内によると、
周辺で進められる治水・関連工事の影響により、安全な運行が難しくなるためとのこと。
そのため、
- 休止は「一時的」な措置
- 再開時期は現時点では未定
- 状況が整い次第、改めて案内予定
とされています。
線路を使うアクティビティだからこそ、安全最優先という判断はやむを得ないところでしょう。
「線路が残っている」こと自体が貴重な存在に
全国各地で廃線跡のレール撤去が進む中、
三江線のように線路が現地に残り、実際に走れる形で活用されている例は年々減っています。
今回の休止は残念ではありますが、
裏を返せばそれだけ線路が“現役の施設”として扱われてきた証でもあります。
かつて列車が走り、
その後はレールバイクとして人を運び、
そしてまた次の形へ――。
三江線の線路は、今も地域とともに生き続けています。
まとめ
「次に訪れた時も、また走れるだろう」
そんな気軽さがあるからこそ、今回の休止は少し寂しく感じます。
しかし、工事が終わり、安全が確保された先に、
再びレールの上を走る体験が戻ってくることを期待したいところです。
再開の知らせが届いたら、
また三江線の線路が“動き出す日”として、多くの人に歓迎されるはず。
続報を楽しみにしつつ、
いまは静かに、その時を待ちたいですね。


