京成電鉄が未来へ大きな一歩 2026年度は566億円投資で成田空港アクセス強化へ

京成スカイライナー 2026年度事業計画

京成電鉄が、2026年度の鉄道事業設備投資計画を発表しました。
今回の投資総額は566億円。前年度と比べても大幅な増額となっており、同社の本気度が伝わってくる内容です。

計画全体を見ていくと、

  • 鉄道の安全性向上
  • 日常利用を支えるサービス改善
  • そして最大の注目点である成田空港へのアクセス強化

この3本柱で構成されていることが分かります。

2026年度 鉄道事業設備投資計画

京成電鉄ホームページ

京成電鉄2026年度 鉄道事業設備投資計画(引用)

(1)安全・安心
➢ 駅ホームの改修、駅舎等の耐震補強工事や法面補強工事などの安全対策を進
めます。
➢ 押上線葛飾区内(四ツ木駅~青砥駅間)の連続立体交差事業や京成本線荒川
橋梁架替工事を進めます。
➢ 運行管理装置や電力管理装置、日暮里変電所や二和変電所など、鉄道施設の
更新・改良を進めます。
(2)日々の暮らし
➢ ホームドアの整備やスロープ等の設置など、バリアフリー化を進めます。
➢ 京成佐倉駅や松戸駅など、駅施設のリニューアルを進めます。
➢ 3200形を新たに7編成(42両)導入します。
(3)空港輸送
➢ 宗吾車両基地における新工場建設工事を進めます。
➢ 新型有料特急の2028年度の運行開始に向けて車両製作を進めます。
➢ スカイライナーおよび新型有料特急専用の成田スカイアクセス新線整備(複々線
化)、成田空港周辺(成田湯川駅~成田空港駅)の単線区間の複線化、空港駅
機能の改善に向けた計画の検討を進めます。

投資総額566億円、その背景にあるもの

近年、訪日外国人観光客の回復や今後のさらなる増加を見据え、成田空港の役割は一段と重要になっています。
京成電鉄にとって成田空港アクセスはまさに「看板路線」。今回の投資計画は、その基盤を中長期的に強化していくための布石とも言えそうです。

また、老朽化が進む鉄道施設の更新や、災害対策を含めた安全投資の積み上げも欠かせません。
単なる設備更新にとどまらず、「これからの京成」を形づくる内容になっています。


安全・安心の確保は引き続き最優先

まず重視されているのが、鉄道事業の根幹である安全対策です。

  • 駅施設や高架橋などの耐震補強工事
  • 線路・土木構造物の更新や補修
  • 押上線(四ツ木~青砥間)の連続立体交差事業の推進
  • 京成本線・荒川橋梁の架け替え工事

こうした取り組みは普段なかなか目に見えませんが、列車を安心して利用できる環境を支える重要な部分です。
堅実な投資姿勢は、京成電鉄らしいとも言えますね。


車両・駅でのサービス向上も着実に

利用者にとって身近な部分では、車両と駅の改善も進められます。

新型3200形を7編成導入

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京成電鉄3200形

2026年度は、3200形車両を7編成(42両)新造予定。
省エネルギー性能の向上や柔軟な編成対応が可能となり、輸送力や運用面での改善が期待されます。

駅のバリアフリー化・リニューアル

  • ホームドア整備(堀切菖蒲園駅・青砥駅・京成高砂駅・八広駅・市川真間駅・鬼越駅・京成中山駅・船橋競馬場駅)
  • エレベーター・スロープの設置
  • 駅設備の更新やリニューアル(松戸駅・、京成稲毛駅・みどり台駅・京成佐倉駅)

高齢者やベビーカー利用者、訪日外国人にとっても使いやすい駅づくりが、引き続き進められます。


成田空港アクセス強化が最大の注目ポイント

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成田国際空港 第1ターミナル

今回の投資計画で最も注目したいのが、成田空港アクセスに向けた本格的な動きです。

宗吾車両基地での新工場整備

将来の車両増備やメンテナンス体制強化を見据え、宗吾車両基地での新工場建設が進められます。
これは、今後の空港アクセス列車増発への土台づくりとも言えそうです。

新型有料特急の導入準備

押上~成田空港間を結ぶ新型有料特急についても、車両製作に向けた取り組みが進行中。
導入は2028年度以降とされていますが、今回の計画はその「スタートライン」に立った形です。

成田スカイアクセス線の線路増強検討

成田湯川~成田空港間の単線区間については、複線化や線路改良の検討が盛り込まれています。
将来的には、スカイライナーと新型特急の分離運行(複々線化)も視野に入っており、空港輸送の安定性と速達性向上が期待されます。


まとめ:京成の「次の一手」が見えてきた

2026年度の京成電鉄の設備投資計画は、
単なる更新や修繕ではなく、成田空港アクセスを軸にした将来戦略が色濃く表れた内容でした。

  • 投資総額は566億円と大規模
  • 安全対策と日常サービスを着実に強化
  • 空港アクセスでは「新特急」「線路増強」という大きな構想が動き出す

数年後、京成電鉄の空港アクセスがどのように進化していくのか。
その第一歩として、今回の投資計画はとても興味深いものと言えそうです。


各鉄道事業者の2026年度の事業計画のまとめのページへのリンクです。

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