将来の鉄道マン求む しなの鉄道高校生限定イベント『115系夏の乗務員体験プログラム』を開催(2026年8月3日)

115系初代長野色 しなの鉄道

しなの鉄道は2026年7月17日、高校生を対象とした特別イベント「115系夏の乗務員体験プログラム」を8月3日(月)に開催すると発表しました。

現役で活躍する115系電車を使用し、車掌や運転士の仕事を体験できる貴重なイベントで、将来鉄道業界への就職を考えている高校生を対象とした企画となっています。

近年は全国の鉄道会社で人材不足が課題となる中、鉄道の仕事に興味を持つ若い世代を増やす取り組みとしても注目されそうです。

【7/17受付開始】『115系夏の乗務員体験プログラム』催行のお知らせ~プロジェクト115~

しなの鉄道ホームページ

夏休みに開催される高校生限定イベント

今回のイベントは、しなの鉄道が展開している「プロジェクト115」の夏休み企画第二弾として開催されます。

開催日は2026年8月3日(月)で、募集人数は20人限定。対象は高校生のみとなっており、参加費は13,000円(軽食付き)です。

受付は戸倉駅で行われ、その後は臨時列車で上田駅へ移動し、一日を通してさまざまな乗務員体験プログラムが実施されます。

鉄道イベントというと一般向けの車両基地公開や撮影会が多い印象ですが、今回は高校生限定ということもあり、「鉄道会社で働くこと」をテーマにした内容となっている点が特徴です。

今回のイベントは、しなの鉄道が進める「プロジェクト115」の夏休み企画第2弾として開催されます。5月から6月にかけては「115系ファンミーティング」が開催されるなど、115系を活用したイベントが続いており、今回は将来の鉄道員育成をテーマにした高校生向けの企画となっています。

車掌・運転士の仕事を本格的に体験

プログラムを見ると、普段では体験できない内容が数多く用意されています。

主な内容は次のとおりです。

  • 115系を使用した構内入換体験
  • 車掌業務体験
  • 鉄道教室
  • 線路への落下物拾得体験
  • 車内非常ボタン・踏切非常ボタンの取扱い体験

特に構内での入換作業や車掌業務は、実際の鉄道会社の仕事を体験できる貴重な機会です。

また、非常ボタンの取り扱いや線路への落下物対応など、安全運行を支える仕事についても学べる内容となっており、「鉄道は安全第一」という鉄道会社の基本姿勢を理解できるプログラムといえるでしょう。

単なる「制服を着て記念撮影をするイベント」ではなく、鉄道の仕事そのものを知ってもらうことを目的としていることが伝わってきます。

人材不足が続く鉄道業界

近年、鉄道業界では運転士や車掌、保線、電気設備など幅広い分野で人材不足が課題となっています。

少子化による労働人口の減少に加え、ベテラン社員の定年退職も進んでおり、多くの鉄道会社が新卒採用や経験者採用を積極的に行っています。

そのため、最近では鉄道会社が中学生や高校生向けの職業体験イベントを開催するケースも増えてきました。

鉄道ファンだけでなく、「将来どのような仕事に就こうか」と考えている高校生に、実際の職場を知ってもらうことは、将来の採用につながる可能性もあります。

夏休みという長期休暇を利用して開催される今回のイベントも、そのような取り組みの一つといえそうです。

主役は国鉄型車両「115系」

115系D12編成
115系D12編成

イベント名にもなっている115系は、1963年から製造が始まった国鉄の近郊型電車です。

全国各地で活躍してきましたが、現在では活躍する路線は少なくなり、その存在は年々貴重になっています。

しなの鉄道では現在も115系が活躍しており、「湘南色」や「初代長野色」など、国鉄時代を思わせるカラーリングの車両が運行されています。一方、人気の高かった横須賀色(スカ色)は2026年3月14日のダイヤ改正で引退しており、115系の活躍の場は少しずつ縮小しています。

岡山地区でも115系は山陽本線・伯備線・赤穂線・福塩線などで現在も活躍しており、地域の足として欠かせない存在です。

同じ115系でも、しなの鉄道では観光列車やイベント列車として活用される機会も多く、地域の観光資源としても重要な役割を果たしています。

今回のイベントも、「115系だから参加したい」という高校生がいるかもしれません。

なお、しなの鉄道では、7月18日~20日の3連休に115系を使用した臨時快速列車「信越Rapid(しんえつラピッド)」を運転します。

かつては、国鉄型車両がほとんどであった岡山でも現在は、227系の登場により残り僅かとなっています。

岡山の高校生も参加できる?

募集対象は高校生であれば居住地の制限は設けられていません。

そのため、岡山県内の高校生でも参加条件を満たしていれば申し込みが可能です。

しなの鉄道の沿線までは距離がありますが、夏休み期間中ということもあり、鉄道好きの高校生にとっては旅行を兼ねて参加するという選択肢もありそうです。

普段利用しているJR西日本とは異なる第三セクター鉄道の仕事を知る機会にもなり、進路を考える上でも貴重な経験になるのではないでしょうか。

まとめ

しなの鉄道が開催する「115系夏の乗務員体験プログラム」は、高校生を対象にした本格的な職業体験イベントです。

構内入換や車掌業務、安全に関する体験など、普段はなかなか経験できない内容が盛り込まれており、鉄道会社の仕事を身近に感じられる一日となりそうです。

人材確保が課題となる鉄道業界において、こうしたイベントは将来の鉄道員を育てる第一歩になるのかもしれません。

また、現役で活躍する115系を使って開催される点も大きな魅力です。岡山でもおなじみの115系が活躍するしなの鉄道ならではの企画として、多くの高校生から注目を集めそうです。

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