阪神電気鉄道は2026年7月17日、2027年春から導入する座席指定サービスの名称を「らくやんシート」に決定したと発表しました。
阪神電車では初となる本格的な座席指定サービスで、大阪梅田駅と山陽電鉄山陽姫路駅を結ぶ直通特急・特急の一部列車で実施される予定です。新たに導入される3000系車両に設定されることから、阪神沿線だけでなく山陽電鉄沿線の利用者にとっても利便性の向上が期待されています。
新型急行用車両3000系に導入する当社初の座席指定サービス
阪神電鉄ホームページ
名称を「らくやんシート」に決定!
「らくやんシート」とは?
今回発表されたサービス名称「らくやんシート」は、「らく(楽)」と関西弁で「~やん」を組み合わせた親しみやすいネーミングとなっています。
阪神電車によると、
- 座って「らく」に移動できる
- 気軽に利用できる
- 関西らしい親しみやすさ
といったイメージを込めて命名されたとのことです。
阪神電車ではこれまで全車自由席での運行が基本でしたが、近年は着席ニーズが高まっており、特に大阪と神戸を結ぶ区間では混雑する時間帯も少なくありません。
そこで導入されるのが「らくやんシート」です。
一方で、大阪梅田駅から山陽姫路駅までは約1時間30分を要することから、長時間利用する人も少なくありません。車内設備や座り心地など実際の使い勝手については、サービス開始後の利用者の評価にも注目したいところです。
3000系に1両設定
座席指定サービスは、2027年春デビュー予定の新型急行用車両3000系に設けられます。
6両編成のうち大阪梅田方から3両目の1両が座席指定車となる予定です。
車内には、
- リクライニングシート
- 各座席へのコンセント設置
- ドリンクホルダー(一部座席を除く)
- 快適なクロスシート
などが備えられ、長時間の移動でも快適に過ごせる設備となります。
阪神では初めての本格的な有料着席サービスとなるだけに、従来の通勤形車両とは大きく印象が変わりそうです。
3000系の投入については、2026年度鉄道事業設備投資計画に記載されています。
座席指定料金は300円
「らくやんシート」の利用料金は300円(税込)です。
関西の有料座席サービスを見ると、
- 京阪電車「プレミアムカー」
- 近鉄特急
- JR西日本「Aシート」
などがありますが、阪神電車でも比較的利用しやすい価格設定となりました。
大阪方面へ通勤・通学する人だけでなく、観光や買い物などで利用する人も、必要な時だけ気軽に利用できそうです。
山陽姫路駅まで直通
alt="山陽姫路駅" class="wp-image-11372"/>今回の発表で注目したいのは、サービスが阪神線内だけで完結しないことです。
「らくやんシート」は阪神本線だけでなく、相互直通運転を行う山陽電鉄線内にも乗り入れます。
運転区間は大阪梅田駅から山陽姫路駅までとなる予定で、姫路まで乗り換えなしで移動し、そのまま座席指定サービスを利用できます。
阪神と山陽電鉄は長年にわたり直通特急を運転していますが、有料座席サービスが山陽電鉄線まで乗り入れるのは新たな取り組みといえるでしょう。
姫路方面から大阪方面へ向かう利用者にとっても、移動中の快適性が大きく向上しそうです。
岡山方面からも利用価値がありそう
岡山から見ると、「阪神電車の座席指定サービス」と聞いて少し遠い話題に感じるかもしれません。
しかし、新幹線で姫路駅まで移動した後、神戸や大阪方面へ向かうケースは少なくありません。
現在でも姫路駅から阪神直通特急を利用すれば、乗り換えなしで神戸・大阪方面へ向かうことができます。2027年春以降は「らくやんシート」の導入により、途中駅から多くの利用者が乗車する時間帯でも、追加料金を支払うことで座席を確保できるようになります。
2027年春以降は、300円追加することで確実に座席を確保できるようになれば、観光やイベント参加、買い物などで利用する際の選択肢が広がることになりそうです。
新大阪駅を利用する場合はJRの新快速が便利なケースもありますが、神戸三宮や甲子園、西宮、尼崎など阪神沿線が目的地であれば、「らくやんシート」は魅力的な移動手段となるかもしれません。
まとめ 有料着席サービスはさらに広がる?
近年、関西の鉄道各社では「確実に座って移動したい」というニーズに応える有料着席サービスの導入が相次いでいます。
JR西日本では快速「Aシート」・「うれし―ト」、京阪電車では「プレミアムカー」、阪急電鉄では「PRiVACE(プライベース)」、近畿日本鉄道(近鉄)でも有料座席サービス「すわれーる」が2026年6月1日から開始されています。
こうした流れの中で、阪神電車も「らくやんシート」を導入することになります。阪神と山陽電鉄の直通特急で利用できることから、大阪・神戸だけでなく姫路方面まで快適な移動環境が広がることになりそうです。2027年春のサービス開始までには予約方法や対象列車などの詳細も順次発表される見込みで、阪神初の座席指定サービスがどのように利用者に受け入れられるのか注目されます。
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