富山地方鉄道は、2026年10月1日から「市内電車・バス1日フリーきっぷ」の発売額を改定します。
現在は大人650円・小人330円ですが、10月1日からは大人750円・小人380円となります。
一方で、同じ10月1日から「市内電車1日フリーきっぷ」の発売も始まります。
市内電車だけを利用する場合は、大人650円・小人330円です。
つまり、これまで650円だった「市内電車・バス1日フリーきっぷ」は100円値上げされる一方、市内電車だけを利用する人には650円の新しい選択肢が登場することになります。
「市内電車1日フリーきっぷ」発売開始について | 富山地方鉄道株式会社
富山地方鉄道ホームページ
「市内電車・バス1日フリーきっぷ」は750円に
富山地方鉄道の「市内電車・バス1日フリーきっぷ」は、市内電車に加えて、電鉄富山駅~南富山駅間の鉄道線、さらに富山駅前から一定範囲の路線バスが1日乗り放題となるきっぷです。
10月1日からの発売額は次のようになります。
| 現在 | 10月1日から | |
|---|---|---|
| 大人 | 650円 | 750円 |
| 小人 | 330円 | 380円 |
大人は100円、小人は50円の値上げです。
なお、バスの対象区間については、現在の「富山駅前から280円区間」から、10月1日以降は「富山駅前から330円区間」という案内になります。
富山地方鉄道の案内では、バスの利用可能範囲そのものに変更はないとされています。
10月1日からバス運賃も改定
今回のフリーきっぷの変更を見る上で確認しておきたいのが、富山地方鉄道のバス運賃改定です。
富山地方鉄道では、2026年10月1日から一般乗合バスの運賃改定を実施します。
最低運賃は現在の170円から200円となるなど、バス運賃が改定されます。
このバス運賃の改定と同じ10月1日に、「市内電車・バス1日フリーきっぷ」も750円へ変更されます。
以前、当ブログでも富山地方鉄道のバス運賃改定について取り上げました。
今回のフリーきっぷの改定も、バス運賃が変更されるタイミングで行われるものです。
ただ、富山地方鉄道の今回の案内では、フリーきっぷが650円から750円になる理由について、具体的な説明が詳しく書かれているわけではありません。
そのため、バス運賃改定と合わせて見ると分かりやすいものの、きっぷの案内だけを見ると少し分かりにくい部分もあるように感じます。
市内電車だけなら650円の新しい1日フリーきっぷ
今回の変更でもう一つ注目したいのが、「市内電車1日フリーきっぷ」です。
こちらは10月1日から新たに発売されるきっぷで、大人650円となります。
これまでの「市内電車・バス1日フリーきっぷ」と比べると、次のような違いになります。
| きっぷ | 10月1日からの料金 | 利用する人 |
|---|---|---|
| 市内電車・バス1日フリーきっぷ | 750円(小人380円) | 市内電車とバスを利用する人 |
| 市内電車1日フリーきっぷ | 650円(小人330円) | 市内電車を中心に利用する人 |
市内電車だけを何度も利用する予定なら、新しく発売される650円のきっぷを選ぶことができます。
一方、路線バスも組み合わせて移動する場合は750円の「市内電車・バス1日フリーきっぷ」が選択肢になります。
市内電車を3回以上利用するならフリーきっぷを検討
富山地方鉄道の市内電車の大人運賃は240円です。
単純に計算すると、
240円×2回=480円
240円×3回=720円
となります。
そのため、市内電車を1日に3回以上利用する場合には、650円の「市内電車1日フリーきっぷ」を検討しやすくなります。
富山市内を観光などで移動する際には、富山駅を起点に複数の場所を訪れることもあるため、市内電車を何度も利用する予定なら便利そうです。
「値上げ」だけではない今回の変更
今回の変更は、
「650円だったフリーきっぷが750円になる」
という部分だけを見ると、100円の値上げです。
しかし、10月1日からは、
市内電車・バスを利用するなら750円
市内電車だけなら650円
という新しい選択肢ができます。
バス運賃そのものも10月1日から改定されるため、これまでの「市内電車・バス1日フリーきっぷ」を利用していた人は、今後は自分の移動内容に合わせてきっぷを選ぶことになりそうです。
富山地方鉄道の公式案内を見ながら、自分が市内電車だけを利用するのか、バスも利用するのかを確認しておきたいところです。
公式の案内を見ていて少し気になったこと
今回の変更について、富山地方鉄道の公式サイトを見ていて少し気になったことがあります。
10月1日から新しく発売される「市内電車1日フリーきっぷ」については、富山地方鉄道が新商品として案内しています。
一方、これまで発売されてきた「市内電車・バス1日フリーきっぷ」は、10月1日から大人650円から750円に値上げされますが、こちらについては商品ページの発売額が変更される形で案内されています。
もちろん、既存商品の価格改定と新商品の発売では案内方法が違うのは自然なことです。
ただ、利用者の立場からすると、
- これまで650円だった「市内電車・バス1日フリーきっぷ」が750円になる
- その一方で、新しい「市内電車1日フリーきっぷ」は650円で発売される
- さらに10月1日からはバス運賃そのものも改定される
という3つの情報が同じタイミングで出てきます。
そのため、「市内電車・バス1日フリーきっぷ」のページでも、単に価格を650円から750円に変更するだけではなく、「市内電車だけを利用する場合は、新しく650円のきっぷが発売されます」などと案内があると、利用者にはより分かりやすかったのではないでしょうか。
今回の変更は、単純に「1日フリーきっぷが100円値上げされた」という話ではありません。
バスを利用する人には750円のきっぷ、市内電車だけを利用する人には650円のきっぷというように、利用方法によって選択肢が変わります。
せっかく新しいきっぷを発売するのであれば、既存のフリーきっぷの案内と合わせて説明してもらえると、利用者としてはさらに理解しやすかったように思います。
富山地方鉄道をめぐっては、鉄道線についても再構築に向けた議論が進んでいます。9月29日には富山県などによる検討会が予定されており、「みなし上下分離」を含めた事業構造や費用負担などが議題となる予定です。
10月1日からの変更を整理
2026年10月1日からの変更を整理すると、次のようになります。
- 「市内電車・バス1日フリーきっぷ」大人650円→750円・小人330円→380円
- 新たに「市内電車1日フリーきっぷ」を大人650円・小人330円で発売
- バス運賃も10月1日から改定
- 市内電車だけを利用する人と、バスも利用する人で選択肢が分かれる
富山市内を市内電車で移動する予定がある場合は、10月1日以降のきっぷの違いを確認してから利用したいですね。
※この記事は2026年9月25日時点で富山地方鉄道が発表している情報をもとに作成しています。利用条件や発売箇所などの詳細は、利用前に富山地方鉄道の公式サイトでご確認ください。



