(2026年10月1日追記)10月1日からは、小湊鐡道・都営バスによる運行となり1日20往復の運転予定です。
JR内房線の姉ケ崎~木更津間では、台風25号の影響による運転見合わせが続いています。
JR東日本は代行バスの運行に向けて調整を続けていますが、秋の行楽シーズンや大規模イベントなどによって貸切バスの需要が高く、車両の確保が難しい状況となっています。9月30日現在も、代行バスの実施時期は決まっていません。
こうした中、小湊鐵道が独自に長浦駅~姉ケ崎駅間の臨時バスを運行することになりました。
小湊鐵道バスホームページ
小湊鐵道が長浦~姉ケ崎間に臨時バス
小湊鐵道は9月29日、JR内房線の一部区間不通に伴う移動手段として、長浦駅~姉ケ崎駅間に臨時バスを運行すると発表しました。
運行期間は2026年9月30日(水)から10月2日(金)までの3日間です。
運転本数は1日14往復となっています。
運賃は片道で、
- 大人:440円
- 小人:220円
となっています。
交通系ICカードも利用できます。
ただし、ここは注意が必要です。
今回のバスは、JR東日本が運行を調整している「鉄道代行バス」ではありません。
小湊鐵道の乗合バスとして運行されるため、JRの定期券や乗車券では利用できません。
また、小湊鐵道は姉ケ崎駅を発着するJR線との乗り継ぎを考慮したダイヤではないとしています。片道20分程度を想定しているものの、道路状況によって遅れる可能性もあるとのことです。
そのため、JRの代行輸送というよりも、内房線の不通区間を移動するための小湊鐵道独自の臨時路線バスと考えたほうが分かりやすそうです。
小湊鐵道自身も台風25号の被害を受けています
今回、長浦~姉ケ崎間に臨時バスを運行する小湊鐵道ですが、小湊鐵道自身も台風25号による被害を受けています。
小湊鉄道線では、五井~上総牛久間は運転を再開していますが、上総牛久~上総中野間は9月21日の台風25号による被害のため、現在も運転を見合わせています。
小湊鐵道によると、この区間では当分の間、運休が続く見込みで、代行輸送も行われていません。
つまり今回の臨時バスは、小湊鐵道が台風の被害を受けていないから運行できるというものではありません。
自社の鉄道も被災している中で、バス部門がJR内房線の不通区間に対して、期間限定の臨時バスを設定することになったということになります。
もちろん、この臨時バスはJR東日本の代行輸送ではなく、小湊鐵道の乗合事業として運行されます。JRの定期券や乗車券は利用できず、運行本数もすべての旅客需要を賄えるものではありません。
その意味でも、今回の動きを「小湊鐵道がJRの代行輸送を引き受けた」と捉えるより、台風によって地域の交通網全体が大きな影響を受ける中で、小湊鐵道が自社の事業として追加の輸送手段を設定したと見るほうが実態に近いでしょう。
JR東日本の代行バスは引き続き調整中
一方、JR東日本が検討している姉ケ崎~木更津間の代行バスは、9月30日現在も実施時期が決まっていません。
JR東日本は、関係機関の協力を得ながら車両確保に向けた調整を続けていますが、秋の行楽シーズンや大規模イベントの開催によって貸切バスの需要が高く、車両の確保が非常に厳しい状況だとしています。
9月27日には、いったん「バス台数が確保できるまでの間、代行バスの運転は取りやめ」とされましたが、その後は「関係機関のご協力をいただきながら、現在も車両確保に向けた調整を行っている」という案内に更新されています。
この間に小湊鐵道が独自の臨時バスを運行することになった形です。
国土交通省も全国のバス事業者に協力を要請
今回の代行バス不足を受け、国土交通省も動いています。
9月29日の井林国土交通大臣の会見では、内房線の代行バス確保について、全国のバス事業者から協力を得られるよう、日本バス協会に協力を依頼したことなどが説明されています。
リンク:“土砂流入”JR内房線 代行バス運行に向け全国のバス会社に協力依頼 国交省(2026年9月29日掲載)|日テレNEWS NNN
通常、路線バスや貸切バスには営業区域などの制約があります。
今回は、こうした区域を越えた応援についても対応できるようにすることで、内房線の代行輸送に必要なバスや運転士を確保しようとしています。
「千葉県内だけではバスが足りない」という状況から、全国からの協力を求める段階になったということになります。
東京都も都営バスと運転手の派遣へ
さらに東京都も9月29日、都営バスと運転手を派遣する方針を決めました。
リンク:JR各線の運休が続く千葉県を支援、東京都が都営バス10台と運転手を派遣…運休区間での代行輸送に活用 : 読売新聞
ただし、9月30日時点では具体的な派遣先や運行開始日は決まっていません。
東京都からも応援に入ることになれば、内房線の長期運休に対する代行輸送の確保に向けた取り組みは、千葉県内だけではなく、広域的な対応になってきます。
一方で、現時点では「都営バスが9月30日から内房線の代行バスとして走る」という状況ではありません。
長浦~木更津間では鉄道による輸送も検討
内房線では、バスだけでなく鉄道を活用した輸送も検討されています。
JR東日本は9月28日、長浦駅に分岐器などの設備を仮設し、長浦~木更津間で列車を使った折り返し運転を行う可能性について検討を始めたと発表しました。
現在は長浦駅に折り返し設備がないため、応急的に設備を設けることで、長浦~木更津間の輸送を確保できないか検討しています。具体的な運転開始時期などはまだ決まっていません。
一方、今回の小湊鐵道の臨時バスは、その長浦駅と姉ケ崎駅を結ぶものです。
今後、長浦~木更津間で鉄道による輸送が実現すれば、長浦駅を境にバスと鉄道を組み合わせた輸送も考えられます。
ただし、現時点では鉄道による長浦~木更津間の輸送も開始されていません。
まとめ 3か月程度の長期運休が見込まれる内房線
JR東日本は、姉ケ崎~木更津間について、運転再開まで少なくとも3か月程度かかる見込みとしています。
そのため、短期間の代行輸送だけではなく、今後しばらくの間、地域の通勤・通学や日常の移動をどう確保するかが課題になりそうです。
今回、小湊鐵道が9月30日から10月2日までの3日間、長浦~姉ケ崎間で臨時バスを運行します。
これはJRの代行バスとは別のものですが、内房線の不通区間を移動する手段が一つ増えることになります。
今後、JR東日本の代行バスの車両確保が進むのか、東京都などからの応援がどのように入るのか、そして長浦~木更津間の鉄道による輸送が実現するのか、引き続き注目したいところです。





