JR東日本は、台風7号・8号による大雨の影響で運転を見合わせていた久留里線の久留里駅~上総亀山駅間について、2026年7月10日(金)昼過ぎから運転を再開すると発表しました。
これにより、約2週間にわたって一部区間で運休が続いていた久留里線は、全線で列車の運行が再開されます。
地域住民にとっては待ちに待った鉄道の復旧であり、房総半島のローカル線を訪れたい鉄道ファンや観光客にとっても明るいニュースとなりました。
JR東日本ホームページ
盛土流出により久留里駅~上総亀山駅間が運休
今回の運休の原因となったのは、台風7号・8号に伴う記録的な大雨です。
JR東日本によると、上総松丘駅~上総亀山駅間で線路を支える盛土が流出し、安全に列車を運行できない状態となりました。
そのため、6月27日の始発列車から久留里駅~上総亀山駅間で運転を見合わせる措置が取られました。
木更津駅~久留里駅間については通常どおり運転を続けていましたが、終点の上総亀山駅まで列車が行けない状態が続いていました。
バス代行輸送で利用者をサポート
運休期間中は、久留里駅~上総亀山駅間で列車に代わってバスによる代行輸送が実施されました。
久留里線は沿線住民の通勤・通学の足として利用されるだけでなく、観光やレジャーで利用する人も少なくありません。
鉄道とは所要時間や利便性が異なるものの、代行バスの運行によって最低限の移動手段が確保されました。
JR東日本では復旧工事を急ぎ、安全確認を進めながら運転再開に向けた準備を進めてきました。
7月10日昼過ぎから運転再開
復旧工事が完了したことから、JR東日本は7月10日昼過ぎから列車の運転を再開します。
運転再開後の最初の列車は、
- 久留里駅13時50分発 上総亀山駅行き
- 上総亀山駅14時27分発 木更津駅行き
となっています。
これに伴い、久留里駅~上総亀山駅間で実施されていたバス代行輸送は終了します。
利用を予定している人は、通常の列車ダイヤに戻ることを確認してから出かけると安心でしょう。
久留里線は房総半島を走る非電化ローカル線
alt="JR久留里線、上総亀山駅の終端部" class="wp-image-10776"/>久留里線は内房線の木更津駅と上総亀山駅を結ぶ営業キロ32.2kmの非電化路線です。
東京湾に近い木更津市街地から、房総半島の内陸部へ向かって徐々に山あいへと入っていく路線で、沿線にはのどかな田園風景や里山の景色が広がります。
終点の上総亀山駅近くには亀山湖があり、紅葉シーズンやアウトドアレジャーの目的地としても知られています。
首都圏から比較的近い場所でありながら、昔ながらのローカル線の雰囲気を味わえることから、鉄道ファンだけでなく旅行好きにも人気があります。
利用状況の低迷により、今回運転見合わせとなった久留里駅~上総亀山駅は2027年3月31日の営業をもって廃止となります。
まとめ
近年、日本各地のローカル線では豪雨災害による長期運休が相次いでいます。7月の大雨の影響で予土線(窪川駅~江川崎駅)・久大本線(由布院駅~庄内駅)でも列車の運転の見合わせが発生しました。久大本線については、7月12日(日)から運転再開となっています。また、岩手県のJR山田線でも6月21日に発生した落石の影響で上米内駅~宮古駅の間で運休しています。
被害の規模によっては復旧まで数か月、あるいは数年を要するケースや、そのまま鉄道での復旧を断念するケースも少なくありません。
そのような中、今回の久留里線は約2週間という比較的短期間で復旧し、再び列車が走ることになりました。
もちろん、自然災害への備えは今後も重要ですが、地域の交通を支える鉄道が早期に復旧したことは利用者にとって大きな安心材料となります。
また、廃止方針が示されている区間だからこそ、「最後にもう一度乗ってみたい」と考える人も増えるかもしれません。
久留里線を訪れる予定のある方は、運転再開後のダイヤを確認したうえで、房総半島ならではの穏やかな車窓風景や終点・上総亀山駅周辺の自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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