JR北海道が宗谷本線の瑞穂駅(北海道士別市)について、2027年春のダイヤ改正に合わせて営業を終了(廃止)する方針を士別市へ打診していたことを受け、市が廃止に向けた協議に入ることを了承しました。
近年、JR北海道では利用実態に応じた駅の見直しが続いていますが、今回の瑞穂駅もその流れの中で姿を消すことになりそうです。
士別市ホームページ
瑞穂駅は、牛山隆信さんが選定する「秘境駅ランキング」で55位にランクインしている駅としても知られています。秘境駅ファンの間では宗谷本線を代表する駅の一つとして親しまれてきました。
詳しくは牛山さんのホームページ「秘境駅へ行こう!」をご覧ください。
リンク:瑞穂駅
JR北海道が営業終了を打診
士別市が公表した資料によると、JR北海道は2026年3月9日付で、市に対し「2027年春のダイヤ改正に合わせた瑞穂駅の営業終了」に向けた協議を申し入れました。
これを受け、市では多寄地区の住民を対象に駅の今後について意見募集を実施しました。
函館本線「赤井川駅」と一緒に廃止の申し入れを行ったようです。また、室蘭本線「栗丘駅」も2027年春の廃止が検討されているようです。
寄せられた意見は2件
募集期間中に寄せられた意見は2件でした。
内容は、
- 利用状況を踏まえ、営業終了の方向で進めてほしい
- 宗谷本線存続に向けた国・JR北海道への働きかけを強化してほしい
- 駅舎やホームを交流の場として活用してはどうか
- 駅グッズ製作などで士別市の魅力を発信してほしい
といったものでした。
利用者減少を受けて駅廃止を容認する意見がある一方、宗谷本線そのものの維持や地域活性化につなげてほしいという声も寄せられています。
士別市も営業終了の方向で協議へ
士別市はこれらの意見を踏まえ、
- 瑞穂駅については営業終了に向けJR北海道との協議を進める
- 一方で宗谷本線の維持・利用促進については今後もJR北海道や関係機関へ働きかけを続ける
との方針を示しました。
駅の存廃と路線維持を切り分けて考える姿勢を示した形です。
宗谷本線で続く駅の見直し
宗谷本線では2020年以降特急列車の通過駅の廃止が続いています。
- 2021年(12駅) 南比布駅・北比布駅・東六線駅・北剣淵駅・下士別駅・北星駅・南美深駅・紋穂内駅・豊清水駅・安牛駅・上幌延駅・徳満駅
- 2022年(1駅) 歌内駅
- 2024年(2駅) 初野駅・恩根内駅
- 2025年(3駅) 雄信内駅・南幌延駅・抜海駅
など、多くの利用の少ない駅が廃止されてきました。
北海道内では人口減少や自家用車利用の増加により、利用者が極めて少ない駅の維持が難しくなっています。
JR北海道も経営改善の一環として駅の整理を進めており、今回の瑞穂駅もその対象となりました。また宗谷本線は、名寄駅以北の区間について黄線区に分類されており、上下分離・路線の存続についての検討が行われています。
士別市内でも駅数が減少
alt="宗谷本線(下士別駅)" class="wp-image-10858"/>士別市内では2021年に下士別駅が廃止されており、今回瑞穂駅が廃止されれば、市内の駅は「士別駅」・「多寄駅」の2つとなります。
駅は単なる乗降施設ではなく、地域の玄関口や歴史を象徴する存在でもあります。そのため、利用実態だけでは測れない価値があることも事実です。
一方で、維持管理には一定のコストが必要であり、利用者が極めて少ない駅を存続させることはJR北海道にとって大きな負担となっています。
まとめ 2027年春のダイヤ改正で正式決定へ
現時点ではJR北海道から正式な廃止発表は行われていませんが、士別市が営業終了に向けた協議を了承したことで、2027年3月のダイヤ改正に合わせて瑞穂駅が廃止される可能性は極めて高くなったといえそうです。
宗谷本線では近年毎年のように駅の見直しが行われており、地域交通をどのように維持していくのかという課題は今後も続きそうです。

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