岡山県北に位置する津山市で、地元住民の足として長く親しまれてきたコミュニティバス ごんごバス。日常の通勤・通学、買い物や通院といった移動を支えてきたこのバスが、2026年6月15日から 大幅な減便 に踏み切っています。
地域の交通を見守ってきた読者のみなさんにとっても、“身近な変化” として感じられているのではないでしょうか。
運休便のお知らせ [ごんご小循環線・ごんご勝北線・ごんご久米線・ごんご西循環線(一部)]
中鉄バスホームページ
6月15日からスタートした「減便ダイヤ」
2026年6月15日(月)から、ごんごバスの全路線で運行便数が大きく見直されました。これまでは毎日運行していた路線でも、曜日ごとの運行に変更され、便数がぐっと絞られています。
たとえば…
- ごんご小循環線
→ 毎日運行 → 水曜・土曜のみ運行 - ごんご勝北線
→ 毎日運行 → 火曜・木曜のみ運行 - ごんご久米線・マルナカ西循環線
→ こちらも 月曜・金曜・日曜のみの運行 に
こうした変更を見ると、一見すると不便になるばかりのように感じられます。けれどもこれは、単純な“サービス削減”ではなく、地域の暮らしの実態に合わせた見直しの一環でもあります。
利用者数が多い時間帯と少ない時間帯、路線ごとの需要の違いなどを丁寧に検証し、効率的に運行できる形を模索した結果でもあるのです。
「津山まなびの鉄道館」に行くときに利用するごんご小循環線は、水・土の運行となります。
10月1日からは「再編」へ — 次のステップが見えてきた
そして大きなポイントが、2026年10月1日からの路線再編。今回の減便は、単に縮小するためのものではなく、再編への“準備段階”とも言えます。
津山市が発表した計画では、
- 利用が極端に少ない区間の見直し
- 路線の統合や区間の短縮
- 利便性向上に向けた運行ダイヤの再設計
- 新しい交通サービスの導入
などが打ち出されています。その中でも注目されているのが デマンド交通(AI配車型) の導入。スマホや電話で予約して利用する新しい交通サービスは、固定された路線・時間に縛られない柔軟な移動を可能にします。
高齢化が進む地域では、とくにこうした柔軟なサービスが暮らしの“安心”につながるケースも多く、固定ルートバスとデマンド交通の組み合わせが今後の地域交通の主役になっていく可能性もあります。
一見すると不便な変更の裏側にあるもの
読者のみなさんの中には、「毎日乗れていたバスが曜日限定運行になるなんて…」と率直に不安や戸惑いを感じている方もいるかもしれません。とくにご高齢の方にとっては、交通手段が減るというのは生活そのものにも関わる話です。
けれどもこの動きは、ただ路線を減らすだけではなく、 地域全体の移動のあり方を見直すチャンス として捉えることもできます。例えば、
- 通院や買い物のための徒歩圏内移動を促すまちづくり
- 予約型交通との併用で、生活のリズムに合った移動手段確保
- 住民の声を反映した新たな交通ネットワークづくり
など、従来のバス中心の移動だけではなく、多様な選択肢を組み合わせる交通のカタチがこれから育っていくかもしれません。
2026年10月1日から運賃値上げを行う「中鉄バス」と「中鉄北部バス」はグループ企業ですが、ごんごバスは運賃値上げの対象とはなっていません。
まとめ
今回の変化は、ともすれば「不便になってしまった」という印象だけが先行しがちですが、未来につながる大切な節目でもあります。交通は単なる“移動の手段”ではなく、暮らしの安心や地域のつながりを支えるもの。
津山のまちがこれからどんな公共交通を育てていくのか、そしてそれが地域の人々の生活とどう結びついていくのか――このブログでも、今後の動きや新しいサービスについて、引き続き丁寧に追いかけていきたいと思っています。



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