地方ローカル線を巡っていると、どうしても目につくのが無人駅の増加。
かつては駅員さんが常駐し、切符を買い、列車を待つ人の姿があった駅も、今では静かに列車を見送るだけの存在になっているところが少なくありません。
そんな中、JR内房線の無人駅である那古船形駅で、ちょっと明るい話題が飛び込んできました。
JR 内房線「那古船形駅」駅舎活用に伴う事業協定締結について
JR東日本ホームページ
駅舎を「貸す」ことで生まれる新しい役割
今回の取り組みは、東日本旅客鉄道千葉支社が、無人駅となっているJR内房線の那古船形駅の駅舎を企業に貸し出し、店舗として活用するというもの。
駅舎はこれまで、待合室として最低限の機能を果たすだけの存在でしたが、
そのスペースを生かし、物販や飲食を楽しめる店舗として再生させる計画です。
単なる駅ナカ店舗ではなく、
「地域の人や観光客が立ち寄る場所」
「列車に乗らなくても訪れたくなる駅」
を目指しているのがポイントです。
何ができる?那古船形駅の新しい姿
駅舎内では、
- 地元特産品やスイーツ、飲み物などの物販
- 購入した商品をその場で楽しめる飲食・休憩スペース
- 列車待ちの利用者も安心して使える待合機能
といった使い方が想定されています。
これまで「ただ列車を待つだけ」だった無人駅が、
“滞在する駅”“寄り道したくなる駅”へと変わろうとしているわけですね。
無人駅活用はローカル線の生き残り策
alt="那古船形駅を発車するE131系" class="wp-image-7946"/>ローカル線を抱える地域では、
- 利用者減少
- 駅の維持管理費の増大
- 無人化による存在感の低下
といった課題が山積みです。
その中で、駅舎を企業に貸し出し、
収益の確保と地域活性化を同時に狙う今回の試みは、
今後ほかの路線・駅にも広がっていきそうなモデルケースと言えそうです。
岡山県内を見渡しても、
「この駅舎、何かに使えそうなのになあ…」
と思う無人駅は少なくありません。
那古船形駅の取り組みは、
無人駅=衰退ではなく、
無人駅=新しいスタートという考え方を示してくれているように感じます。
JR西日本の芸備線「志和口駅」では、無人駅を住民組織の拠点として活用しています。
まとめ
駅舎の改修工事などを経て、
2027年度中の営業開始を目指しているとのこと。
内房線に乗る楽しみが一つ増えるだけでなく、
「目的地としての駅」がまた一つ誕生しそうですね。
ローカル線と駅の未来を考えるうえで、
ぜひ注目しておきたいニュースです。


