首都圏屈指の観光地・高尾山。その玄関口として多くの人を山上へ運び続けてきた高尾山ケーブルカーが、2027年に開業100周年という大きな節目を迎えます。
これに合わせて、運営する 高尾登山電鉄 から発表されたのが、新型車両の投入と高尾山駅の大規模改修という記念事業です。
観光ケーブルカーでありながら、ここまで本格的な刷新計画が打ち出されるのは、100年の重みを感じさせます。
高尾登山鉄道ホームページ
50年以上活躍した車両に代わり、新世代ケーブルカーが登場
現在運行されている車両は、1970年代から使われてきたもの。
半世紀以上にわたって国内外の登山客や観光客を運び続けてきましたが、100周年を機に新型車両2両(愛称「あおば号」「もみじ号」)へ置き換えられることになります。定員は102名となっています。
新車両のデザインは、建築家・隈研吾氏が率いる建築都市設計事務所が監修。
木材を活かした内外装や、周囲の自然と調和する落ち着いたデザインが特徴で、単なる「移動手段」ではなく、高尾山の景色を味わうための空間として仕上げられる予定です。
大きな窓やトップライトにより、乗車中も四季折々の山の表情を存分に楽しめそうです。
架線レス走行も採用 環境に配慮した最新仕様
新車両では、バッテリーを活用した架線レス走行も取り入れられます。
景観への配慮だけでなく、環境負荷の低減という面でも、現代的な観光鉄道らしい取り組みと言えそうです。
定員は約100人規模とされており、混雑する観光シーズンでも安定した輸送力が期待されます。
山上の「高尾山駅」も全面的にリニューアル
alt="高尾山のケーブルカー駅" class="wp-image-8174"/>車両更新と並行して行われるのが、山上側の高尾山駅の改修工事です。
こちらも木を基調としたデザインとなり、大屋根やルーバーを取り入れた駅舎へと生まれ変わります。
登山客にとっては、下山時にホッと一息つける場所でもある高尾山駅。
安全性やバリアフリー面の向上とともに、より快適な滞在空間になることが期待されます。
運行開始は2028年予定 次の100年へ
新車両の運行開始と駅改修の完了は、2028年3月ごろを予定。
100周年の記念イヤーを経て、次の世代へとバトンを渡す形になります。
首都圏のケーブルカーというと観光色が強い印象ですが、こうした長期視点での設備更新を見ると、地域交通としての役割もしっかり意識されていることが伝わってきます。
まとめ
都市近郊にありながら、自然と信仰、観光が交差する高尾山。
その歴史を足元から支えてきたケーブルカーが、100年を迎えて大きく生まれ変わるというのは、鉄道ファンとしても素直にワクワクする話題です。
新型車両に揺られながら山を登るその時間自体が、またひとつ「目的」になる――
そんな次の100年のスタートに期待したいところです。

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