JR九州は2026年7月30日、特急「ゆふいんの森」の運転計画を更新し、キハ71系の冷房装置故障に伴う車両変更を9月30日(水)まで継続すると発表しました。
現在、「ゆふいんの森3号・4号」は通常使用されるキハ71系ではなく、キハ185系により特急「ゆふ」として代走が続いています。当初は短期間で復旧する見込みと考えられていましたが、代走期間は何度も延長され、ついに9月末まで継続されることになりました。
夏休みやシルバーウィークなど、多くの旅行客が利用する時期にも影響が続くことになります。
特急「ゆふいんの森」号の運休に伴う特急「ゆふ」号の運転のお知らせ
JR九州ホームページ
キハ185系による代走が9月30日まで継続
今回JR九州が公表した資料によると、キハ71系の冷房装置故障のため、「ゆふいんの森3号・4号」は引き続きキハ185系で「ゆふ73号・74号」として同じ時刻で運転されます。
対象期間は2026年9月30日(水)までです。
博多駅~由布院駅間特急列車時刻表
9月30日までは、博多駅~由布院駅間の特急列車は次の体制となります。
- 下り(博多駅→由布院駅方面)
| 列車名 | 博多 | 由布院 | 大分 | 別府 | |
| ゆふ1号 | 7:43 | 10:02 | 10:51 | 11:04 | |
| ゆふいんの森1号 | 9:17 | 11:31 | |||
| ゆふいんの森3号 | 10:11 | 12:27 | 13:18 | 13:31 | 運休 |
| ゆふ73号 | 10:11 | 12:27 | 13:18 | 13:31 | キハ185系 |
| ゆふ3号 | 12:14 | 14:39 | 15:29 | 15:46 | |
| ゆふいんの森5号 | 14:38 | 16:50 |
- 上り(由布院駅→博多駅方面)
| 列車名 | 別府 | 大分 | 由布院 | 博多 | |
| ゆふ2号 | 8:20 | 9:08 | 11:20 | ||
| ゆふいんの森2号 | 12:01 | 14:19 | |||
| ゆふ4号 | 13:13 | 13:25 | 14:15 | 16:31 | |
| ゆふいんの森4号 | 14:36 | 14:58 | 15:56 | 18:10 | 運休 |
| ゆふ74号 | 14:36 | 14:58 | 15:56 | 18:10 | キハ185系 |
| ゆふいんの森6号 | 17:17 | 19:27 |
「ゆふいんの森」は九州を代表する観光列車として国内外から人気が高く、木のぬくもりを感じられる車内や大きな展望窓などが大きな魅力です。そのため、通常車両ではないキハ185系での運転は、多くの利用者に影響を与えることになりそうです。
当初は短期間の予定だった代走
キハ71系の冷房装置故障が発表されたのは7月中旬でした。
その時点では、車両変更は比較的短期間で終了する見込みと考えられていましたが、その後、
- 7月下旬まで延長
- 7月31日まで延長
- 今回、9月30日まで延長
と、運転計画が何度も見直されています。
結果として約2か月半にわたりキハ185系による代走が続くことになりました。
ここまで長期間に及ぶ代走は珍しく、利用を予定している人は出発前に最新の運転情報を確認しておいた方がよいでしょう。
冷房故障だけでここまで長引くのは珍しい
今回の発表では、故障内容について「冷房装置故障」と説明されているものの、それ以上の詳細は明らかにされていません。
鉄道車両の冷房装置は、コンプレッサーや制御機器、配管などさまざまな部品で構成されており、不具合の内容によっては修理に時間がかかる場合があります。
一方で、一般的には冷房装置の故障だけで約2か月半もの代走が続くケースはそれほど多くありません。
もちろん、現時点ではJR九州から詳しい故障原因は公表されておらず、「重大な故障」と断定することはできません。しかし、夏の繁忙期を通して代走が続くことを考えると、通常よりも復旧に時間を要する状況になっている可能性はありそうです。
令和8年熊本地震との関連性は不明
なお、今回の代走が9月末まで延長された背景についてJR九州は理由を公表していません。ただ、令和8年熊本地震の発生後は鉄道施設の復旧や車両運用の変更などが続いており、検修体制にも少なからず影響が出ている可能性は考えられます。一方で、キハ71系が地震による被害を受けたとの発表はなく、今回の長期代走と地震との関係は現時点では明らかにはなっていません。
キハ71系もデビューから30年以上
「ゆふいんの森」で活躍するキハ71系は1992年にデビューしました。
その後、増備車も登場し、「ゆふいんの森」の代名詞ともいえる存在として長年活躍しています。
木目調を基調とした車内やハイデッカー構造、大きな展望窓など、一般的な特急列車とは異なるデザインは、観光列車ブームの先駆けともいえる存在です。
しかし、デビューから30年以上が経過し、車両の経年化が進んでいることも事実です。
今回の長期間にわたる代走は、冷房装置だけでなく、車両全体の維持管理の難しさを感じさせる出来事ともいえるでしょう。
キハ71系は、2035年度に新型車両と置き換えされることが発表されています。
キハ185系も貴重な存在
alt="久大本線(由布院駅)" class="wp-image-12305"/>一方で、代走を務めるキハ185系も1986年に登場したベテラン車両です。
現在でも特急「ゆふ」や「あそ」などで活躍しており、九州ではおなじみの特急形気動車です。
普段とは異なる編成で「ゆふいんの森」が運転されることから、鉄道ファンの間では貴重な記録になるという見方もあります。
ただし、車内設備は通常の「ゆふいんの森」とは異なるため、観光列車としての雰囲気を期待して予約していた利用者にとっては少し残念な状況といえそうです。
まとめ 今後の復旧時期にも注目
今回の発表により、「ゆふいんの森」のキハ185系による代走は9月30日まで続くことが決まりました。
夏休みだけでなくシルバーウィークまで影響が及ぶことになり、今後さらに期間が延長されるのか、それとも10月以降にキハ71系が復帰できるのか注目されます。
JR九州から新たな発表があれば、復旧の見通しや運転計画も明らかになる可能性があります。
「ゆふいんの森」の利用を予定している方は、予約時だけでなく出発前にもJR九州の最新情報を確認しておくことをおすすめします。


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